2008年3月に、現地大学スタッフだけで構築された歩道。これは大学正門を入った大学メインキャンパスの中心にある。全学的なモニュメントのような存在感である。
学長室などがある大学メインの建物から正門を見た様子。写真中央、水平に走るのが「土のう」で構築された歩道。
多くの学生らが利用している。
フィリピンのこの地方大学では自転車をほとんど見かけない。では何で移動するか、というと「トリシカル」と呼ばれるバイクである。
この歩道作成はNational Service Training Program (NSTP)と呼ばれる、社会貢献、ボランティアを促進する1回生の必修科目の一つの内容となっている。つまり、学生さんたちが単位取得のため、「土のう」を積む。普段利用する大学構内の歩道を学生自らが整備していく。単なる単位取得に留まらないプログラムに、学生の人気も高いと聞く。そして参加した学生は、全校生徒スタッフが歩道を利用するのを見て、とても誇りに思うらしい。
技術指導をする土木工学科のエンジニアは、「土のう」はとてもシンプルな方法で熟練工の必要がない。ここがとても良いと言う。