Districtの方から、他に問題箇所があるので現地へ行って写真を撮ってきてくれという。そこで調査に出かけた。
写真は洪水時に橋が流されてしまった箇所である。2007年の1月の雨季に流されてしまったらしい。その後7月に選挙活動などもありDistrictはH鋼を搬入するなど資材の準備にとりかかりつつも修復には至っていないらしい。つまり一年以上もそのままである。橋の向こうにも村があり、また学校もある。まさに陸の孤島となっている。私たちが写真を撮っていると付近の住民らが集まってきて早く橋を直して欲しいと訴えてくる。
彼らは落ちた橋桁を人力で拾いあげ人が渡れるような橋を作っている。
村人ら自ら架けた歩行用の橋
橋台の近くにはすでにDistrictが調達している橋桁が置いてあった。桁間の距離にあわせて2本のH鋼を溶接している。気になったのは元々設置されていた橋桁はフランジ幅が200 mm、ウェブ部が300 mmのI型鋼であったのに対し用意されていたのはフランジ幅が200 mm、ウェブ部が200 mmのH型鋼であった。橋台の天端と橋面の高さが段差なく平坦に作られるのか、支間長、想定輪荷重に対して耐えうるものなのか、確認する必要がある。
続いてある川の護岸浸食箇所を調査した。川の蛇行地点で洪水時に護岸が浸食されていて側の道路を寸断する可能性があるという。対策として上流側から別ルートを川が流れるように人力で支流を掘り始めているという。ルート決め、取水口の構造など専門的なアドバイスが必要だと考える。
河川蛇行部で河岸浸食箇所(侵食のため正面の木が倒れている)
人工の支流
調査後、Districtオフィスを訪ずれ現地写真を提供し、現況、私たちの概観を報告した。
ウンガイ地区の道路崩壊箇所についてはDistrictでは資金的にも技術的にも手に負えずProvincial オフィスへレターを提出し現況報告と対応、補修のための資金提供を依頼するところだという。ちょうど私たちが持ち寄った写真、昨日現地エンジニアと立てた補修案についても図面を添えて提出したところで参考案として添付するという。村人の立場になると早急に対応する必要があると考えられ経過について注意していきたい。