みなさん、こんにちは。
今年の3月に新型コロナウィルスにかかり、ほどなく後遺症となりました。4月から休職して療養生活をしています。
本日の日経新聞のコラムに、「病名」に関するものがありました。
認知症は言いえて妙だと。ボケや痴呆といった少しネガティブなイメージがある言葉がありますが、認知症は脳の総合的な認知機能の衰えであって、病気の名前としてすごくふさわしいと。偏見などを持たず正しい理解を持つことの大切さが書かれていました。ちなみに、「糖尿病」も生活習慣由来でなく病気にかかる方がいることで偏見とは無縁ではなく、見直しの議論があるそうです。
さて、新型コロナ後遺症。
この後遺症という言葉は、この病気の状態をすごく良くわからなくさせてしまっていると感じています。
もちろん新型コロナウィルスに罹ったことに要因はあれど、長期に渡って症状が続くケースではまったく別の病状だと思います。
医師から聞いていますが、ウィルスが残り続けている。もしくは、抗体を作るときに自律神経に大きな悪影響を出してしまっており、実態は「とてもひどい」自律神経失調症です。
病名を当てると、不眠を伴う慢性疲労症候群。めまいや身体がふらついてしまう起立性調節障害、と聞いています。自律神経の不調なので、身体の悪い症状を当てようと思えば、何でも当たってしまいます。(朝方気分が悪い、胃腸の調子が悪い、頭痛、微熱がある・・・)
自律神経は身体の隅々をコントロールしており、その状態が脈で現れやすいということで、先日の精密検査では起立時の心電図と血圧をチェックして、不正が認められました。
それがわかってから、心不全などでも使う脈をコントロールする薬を毎晩飲み続けています。
当初は、心不全などにも使う薬を飲み続けて身体が大丈夫なのか、と心配していましたが、薬の効果がこの数日出てきたように思えます。
マラソンを15年ほど続けているのですが、毎日疲労状態をチェックするために朝起きてから脈をチェックする習慣があります。
この競技の特性もあって脈は低めで、疲労が無い正常時は1分間に50ちょっと、というのが自分の感覚値としてあります。
後遺症で一番つらかった時期。副交感神経にまったくスイッチが入らないと感じていた5月から6月くらいは、脈が一分間に80前後となることが多かったです。何もない時に20から30近く上がってしまうと、すごくドキドキ感があって息苦しさを常時感じてしまいます。
秋口になって60くらいまで下がってきたのですが、そこからは中々下に下がりませんでした。
そのタイミングで薬を飲み始めて、今週は50少しというラインに落ち着いてきました。
息苦しさがなくなって、呼吸がすごく楽です。
12月の頭に急激に寒くなった時期がありました。寒さに身体がついていかずにひどく消耗を感じていましたが、この数日でようやく寒さに慣れてきたような気がしています。
休職期間が年末までなので、復職判定の時期が来週にせまってきました。今のまま復帰すると、身体は消耗するだろうし、家事をする体力もなくなって家庭も崩壊するだろうと思います。
もどかしいですが、もうしばらく心穏やかに過ごす必要がありそうです。
後遺症の症状には、トライ&エラーで色々と試すことが良いと思います。みなさまにも何か良い治療が見つかりますよう。