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再度の渡米

「暫く日本を留守にしていたので帰国してからというもの・・・バタバタしていた為にブログ更新をしていなかった。」と思っていたのだが、アメリカで仕事をする為に必要なビザの申告に必要書類を提出する事や指紋検査の為、実は、現在、再度、渡米中である。

あまり知られていない事だが、アメリカで大作映画に出演するにはアクターのユニオンに入っていないとオーディションの機会すら与えられない。
極稀にユニオンで適任者が見つからない場合、ユニオン以外のアクターにも門が開かれる事もあるがあまりに低い確率だ。
そのユニオンに加入するのも、まずアクターとして働けるビザ取得が必要なのだ。

ここ数ヶ月、ビザ取得の為に必要な書類集めしていたが、アメリカにおいて外国人俳優達は皆、こんなに大変な思いをして仕事をしているいるのか・・・?と思う程、厄介なものである。

それでも僕の場合は、色々な人達の推薦状も得ることにも恵まれ「比較的スムーズに進んでいる」と自分の移民専門の弁護士は言ってくれている。

この間、幾つものチャンスがスルーしているので、一日も早くビザ取得が下りて欲しいと思いながら毎日を過ごしています。

それにしても今、NYでは世界のリーダーが集まっていていますが、日本の近年にないプレゼンスの低さに閉口しています。頑張らなければ!

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LAに来ました。


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Joe Shaughnessy監督と


ニューヨークでの最終公演を無事終え、LAに来ました。

東海岸のうだるような暑さから少し開放され、湿気が少ないためか気温は高いけれど日陰では涼しい。夕方は、暑さになれたせいかジャケットが無いと肌寒く感じました。LAに来たのはいくつか理由があるのですが、昨年から立ち上がっている映画の企画で、Off The Gridと言う作品にカメラマン役でお誘いを受けていたからです。
脚本も最初から数えると11回目のバージョンです。最後に書き上げたのは、映画「リーサルウェオポン1」とどう作品2の脚本家。自分は最初の方で熊に殺されるのですが、ちゃんと台詞もあり、その相手も名前のある人なので、次のステップになればという感じです。上の写真は、この作品の監督のジョーさん。80年代のポップグループ、ニューキッズオンザブロックのリードボーカルの叔父さんとの事。近くに住んでいてよく会うそうです。


映画の主となる舞台はアラスカで、撮影出来る期間も気象的に限られるので、来年撮影を目指しているそうですが、事によると再来年かも。50代突入してしばらくしているので早くしてくれ!と言う感じですがこれ以外にも機会を探してお盆までには帰国したいと思います。

本当はLAから日本の予定でしたが、ちゃんと安定して仕事をするために(他国で)しっかりしたビザの申請が必要で難しいと思われていたキャテゴリーのビザ取得が見えてきたので一度ここからNYに戻り再度弁護士と面会、書類手続きなど全て終わらせてからアメリカをたちます。


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100%の力

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公演終了後の集合写真



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エキセントリックな科学者を演じている自分


Williamsburg・Bayard Studio Theatreでの「Edward Scissorhands]公演の初日からは、想像以上の忙しい日々が続き、Blog更新のないまま、二週間以上経ってしまった。 公演最終日のことだけでも、ご報告します。

千秋楽の舞台では、今、自分の持っている力を100%出すことが出来ました!難しいモノログ(一人台詞)の演技の要が掴めそうだ!・・・と数日前から実感していました。自分の中でストーリーを完全構成し、苦笑転結、(本来は「起承転結」ですが、「苦笑転結」のほうが、より近い感覚)言葉のリズム、抑揚、体の動き等、かなり違和感がある、現実離れした演技が求められていたので(元々、人造人間「シザーズハンズ」を創造した奇人変人な発明家の役柄なので、普通じゃないのは当然だけど・・・)多少、コミカルに・・・・・でも、その中にリアリティーと品は失わないと言う難題に答える演技を作り出す事を毎日悩み続けて・・・1ヶ月。でもこの作り出す事へ全神経が集中している時間は充実していて今思うと久々の至極の時でした。

公演、三日目になって、やっと消化できた感じがありました。と言っても、初日からの3日間もきちんと演技をして監督からもOKを貰っていましたので、ご安心を!

しかし3日目の公演から突然、手ごたえを掴めた感覚!何かが乗り移ったように自然に身体がリズミカルに動き、笑いが取れるようになりました。モノログの演技を終え「舞台からはけるタイミング」に観客から予想以上に大きな拍手が沸き、その瞬間、目眩がするほど嬉しかったです。


年齢関係なく幾つからでも「やりたい事に挑戦出来る人生」を持てたことが、僕は本当に嬉しい。その為の代償ももちろん払っていますが、、、、、(小笑)日本のワールドカップは終わってしまいましたが、この公演で得た大きな財産「自信と確信」がある限り、僕のワールドカップに終わりはありません。

この芝居の役柄は日本人の役ではなく、あくまでエキセントリックな発明家・博士、英国上流社会独特の品格を持ち合わせ、奇人であっても、優しさと包容力も兼ね備え、少し暗い影も背負いながらも自分の創造した傑作「エドワード」を息子同然に愛する男を演じるのは、本当に難しいことでした。

博士の人間性等に触れる説明的な台詞が一切無いのですが、観客にその辺のセンシィティブな状況を感じさせなくてはならないのです。

PLAYBILL誌・サイトニュースによると、この発明家の役はアメリカ人俳優も候補にあがっていたそうですが、悩みながらも最後まで僕が、この「発明家」役を全ステージ初日から千秋楽日までやりきったこと、監督のリチャードから「Micah、有難う、完璧だった!」という言葉を言いながら若干の髭面を僕に押し付け(苦笑)コメントを貰えた事に、とても満足しています。

僕、個人としては、NYの芝居好きの観客達に日本人俳優も本気になれば「言葉も表現力でも負けない!」ことを見せつけたい思いがあり、僕の秘かな挑戦でした。ですから完全に最後のステージで「かまして来た!」ことが心地良いです。(イェーイ!)

最終公演では、ドアを閉め、退場するシーンの時、芝居の終了でも無いのに客席から、どよめきと大きな拍手を貰えたのが「至福の瞬間」でした。

勿論、まだまだ自分の演技の開拓部分は山ほどありますが、あの大きなプレッシャーの中、現時点で持っている自分の100%の力を出せた事は大変意味のあることでした。

ここを新起点として、演技の質を次のステップに高めていけるぞ!!という「自信と確信」に繋がりました。これからも、日々精進に邁進していきます。

舞台終了後、カリフォルニアへ移動します。

アメリカでの次回映画作品の脚本を見るとメインの役では無いのですが、しっかり台詞もあり、その映画への出演のオファーを直接、映画監督から受けたので打ち合わせも兼ねて行ってきます。ブログで報告します。

今年2月、NYで数週間に渡り製作したショートフィルム「カルマ」もローマ国際映画祭、ナレーション映画部門で秋の本選へ向け、ノミネートが決まりました!!!

今年中に何とか、もう一本、映画出演作品を決め、来年からはストーリーのコンテンツを引っ張っていけるような役どころを掴めるように頑張っていきたいです。

50代からの「国際俳優への挑戦!」は、価値あるものとして多くの同世代の方に
「今、再び夢を掴むこと!」に刺激を与えられる雰囲気になってきました!!!


舞果