おはようございます。天空の城の攻城戦、参戦してきました。雨の中、先制されて、苦しい時間帯もありましたが、天然陽キャが同点にした以降、試合の流れも川崎に、陽気に傾き、前線3人がそれぞれ得点を決め、快勝に終わりました。町田には、等々力でやられた借りを返せましたし、あの時ほどの怖さを感じなかったので、川崎が復調してきたものと思いたいです。
10/5(土)15:00 J1第33節 町田 1 – 4 川崎 町田GIONスタジアム
得点:13’中島(町田)、28’三浦(川崎)、38’山田(川崎)、50’エリソン(川崎)、71’マルシーニョ(川崎)
FC町田ゼルビア 4-4-2
―――――30中島――15Mデューク――――
―22藤本―― ――――――― 7相馬―
――――― 8仙頭――23白崎―――――
―25杉岡― 3昌子――33望月――26林―
―――――――― 1谷――――――――
46分 30中島OUT → 9藤尾IN
46分 15M・デュークOUT → 90オ・セフンIN
59分 8仙頭OUT → 5ドレシェヴィッチIN
69分 22藤本OUT → 11エリキIN
69分 26林OUT → 6鈴木IN
川崎フロンターレ 4-4-2
――――― 9エリソン―20山田―――――
―23マルシーニョ――――――――14脇坂―
―――――77山本―19河原―――――
―13三浦―5佐々木―2高井―31VW際―
――――――― 1成龍―――――――
31分 2高井OUT → 35丸山IN
79分 77山本OUT → 8橘田ĪN
79分 23マルシーニョOUT → 17遠野ĪN
79分 20山田OUT → 41家長IN
86分 9エリソンOUT → 11小林IN
この試合に行くべく、僕は川崎の小杉から登戸を経由し小田急線に乗りました。当初は、鶴川から歩いたらどんなものか経験しておきたかったので、町田のクラブが設定している鶴川漢気コースなるものを歩こうかと思っていました。
が登戸での乗り換えで次に来た電車が唐木田行きだったので、新百合ヶ丘で乗り換えるのも面倒だったのと、地図で確認した際には、栗平から歩いても大差がなかったので、せっかくなら、麻生グラウンドの脇を通って、町田GIONスタジアムに参戦してみることにしました。鶴川が漢気コースなら、こっちは、名付けて鬼木コースです。
歩くこと1時間ちょっと。多少のアップダウンはありましたが、想定内だったので、特に大変とは感じませんでした。ただ、当たり前ですが、途中で、両クラブのサポを見ることがなかったので、こっちの方向であっているかが不安になった程度です。
スタジアムに着いたら、Welcom to 町田GIONスタジアムと書かれた階段と、中世の紋章風にデコレートされた町田のエンブレムが付いた門というかゲートがあって、周囲はスモークが炊いてあり、あたかもドラクエのようなRPGゲーム感を出していました。
グッズ売り場も、武器・防具屋というネーミングになっていて、天空の城の世界観を作り出そうとしていることに一貫性を感じました。そういえば、4月の等々力でのアウェイグッズ売り場も、他クラブはアウェイグッズ売り場とされているところが、町田だけ、武器・防具屋となっていて驚いた記憶がよみがえり、こうやって全体で統一して演出していることは、いい取り組みだなと思いました。
独り者だったので、幸い、ゴール裏の応援中心近い席を取ることができ、試合開始を待ちました。
スタジアムでは、この日は、雨で中止となったとのことですが、ティラノサウルスのぬいぐるみを来た集団が本来は、レースをしていたようです。晴れていたら、どんな雰囲気だったかわかりませんが、この日は、大行進をして終わりました。うちのふろん太、カブレラも一緒に練り歩いていました。なぜか、読売ジャイアンツのジャビット君も…
会場のRPG風の雰囲気は、試合開始前でも一貫していて、後援会のお子さん2人による、「天空の誓い」という名のフェアプレー宣言があって、その後、選手入場前には、RPGの勇者風のコスチュームを着た5人が大旗を振る演出があり、他クラブではここまで徹底した世界観の演出は見たことがなかったので、結構、凄いと感心させられました。
さりとて、こちらもすでに等々力で負けていますし、下を気にせず、ルヴァン、ACLEを戦うためにも、絶対に勝たないといけない試合でした。もちろん、相手の町田も優勝争いをしている状態ですから、同じなのですが。
この日のスタメンは、GK成龍神、颯太、際の両SB、旭、幸大のCB、悠樹、創の2ボランチに左マルシーニョ、右泰斗、エリソン、シンの2トップでした。新潟戦の継続です。
対する町田の普段の布陣をそこまで把握していませんが、スタメンで藤尾、オセフンが居ないのは意外でした。まあそれが黒田プランで後半からギアを入れるための温存だったようです。
で、試合ですが、序盤から激しい球際の攻防から始まります。川崎は、2トップが前線からボールを追いかけまわしますが、新潟戦と異なり、相手は、パス回しにこだわるチームでもないので、躊躇なくロングボールも蹴ってきます。
それもあってか、なかなか序盤は苦しみます。
そして、13分、杉岡から一気に縦パスで、前線の藤本にボールが通ると、左サイドで収めてマイナスのパスを出し、中に走り込んできた中島が、迷わずミドルレンジでシュート。これがニアに突き刺さります。
わかっていた形ですが、この失点の流れはあまりに相手の術中どおりに簡単に失点してまって、与えてはならない先制点を与えてしまいます。
町田は、今季、先制した試合は、初戦にG大阪に追いつかれた以外無敗。データ上、極めて苦しい状況にしてしまいました。ここまでは、完全に黒田監督のプランどおりどころかプラン以上。なんなら前半この時間帯での先制は早かったのかもしれません。
前半の25分くらいまで、つまり、川崎の同点弾が決まるまで、完全に町田ペースだったと思います。
しかし、この町田の黒田プランを打ち破ったのが、左サイドの天然陽キャ颯太でした。28分、シンが粘ってボールをキープすると、悠樹に。悠樹は右足アウトサイドのキックで左サイドのマルシーニョにパスを出します。
ここで、マルシーニョの一つ内側のレーンを颯太が猛スピードで追い越していきます。その颯太にマルシーニョが絶妙なパス。そのパスを颯太は、ダイレクトで振り抜き、左サイドの角度のないところから決めきります。
これはこれで、ゴラッソなのですが、それ以上に大きかったのは、同点に追いつけたことで、なかなか前からのプレスがハマらなかった川崎に流れが戻ります。
ただ、その歓喜の裏で、幸大が座り込みます。同点ゴールに気が行っていて、幸大がどの場面で足を痛めたのかわかりませんでした。DAZNでも同様で、瞬間の映像は確認できませんでした。後の鬼さんのインタビューでは、筋肉系のトラブルで詳しくはわからないとのこと。
結局、代表戦、辞退する結果となりましたし、続く過密日程を乗り越えていくことを考えるとものすごく痛い、離脱です。ただ、本人が一番痛いし、ツライだろうからしっかり回復するのを待ちたいと思います。特に初めてのトラブルだと思うし、若いので、無理して再発して、クセにしてしまうのは絶対に避けたいところ。
その後にスクランブルで試合に入った丸さんが、さすがベテランらしくしっかり最終ラインを締めてくれ、とてつもなくありがたかったです。怪我でしばらく離脱していましたが、やはり実力は、FC東京、名古屋で、堅守を牽引してきたDFだけに、突然の出場でも安定していました。
川崎の前からのプレスも効いていたのだと思いますが、38分、GK谷がパスを通そうとしたところが甘く入り、泰斗がカットし、ダイレクトでシンに折り返します。
シンは、GK谷が出ていたことを見逃さず、頭を超えるループシュートを放ちます。DF望月が追いつきそうだったので危なかったですが、その頭も超え、見事、逆転ゴールを決めます。解説の林さんは、ウイイレのループだと絶賛していました。
シンは、そこまで昌子とやり合っていて、けっこう抑え込まれていただけに、この一瞬の閃きで、ループで決めたのは見事でした。
そして、そのゴールのアシストを決めた泰斗。インターセプトからダイレクトにシンに入れた判断の速さは異次元でした。
これは、谷のミスと言えばミスなのですが、普通、これは失点に直結しません。失点に直結させたのは、泰斗のダイレクトのパスとシンのループの合わせ技です。前半での逆転は、完全に黒田プランを破壊したのだと思います。
逆転してからは、川崎がボールを持てるようになるし、イーブンなボールを取れるようになります。
町田も話題のタオルを使ってのロングスローを行ってきて、フロサポも一部もブーイングしていましたが、個人的には、やらせておけばいいと思いっていたので、逆に燃えさせそうで、いらない行為かなと思ったりしました。
前半終了間際の45+3分にも泰斗がミドルを撃ち、谷が弾いたところを際が撃ちという波状攻撃があり、際のシュートはわずかにポストの外に外れましたが、完全に流れを川崎に持ってこれた状態にしました。
後半に入ってから、町田は、ギアを上げるという当初プランどおり、オ・セフン、藤尾を投入し、失った流れを取り戻そうとします。
しかし、その町田プランが発動するよりも早く、傾いた流れは、さらに川崎に傾きます。49分に、マルシーニョがスルーパスを入れるとエリソンが抜け出し、GK谷より速くボールを触ります。その直後に谷が接触したため、エリソンが倒されてPKを獲得します。
51分、エリソンはGK谷の完全に逆を突き、左隅にボールを突き刺します。決定的な3点目を決めます。
さらに、56分にも、シン、泰斗、際らがたて続きにがシュートを撃ち続ける波状攻撃がありました。
61分にもシン、際と連続してシュートを撃つ場面もありました。なかなか決まりませんませんでしたが、リードしている川崎が攻め続けます。
そして、71分、パスカットから、悠樹が左サイドに駆け上がった颯太にパス。颯太がポケットを取って中にマイナスのクロスをいれると、そこにマルシーニョが合わせて。ダメ押しとなる4点目を決めます。
このあたりの時間帯には、もう町田の怖さはなくなっていました。
ただ、印象に残ったシーンとしてあったのが、82分の藤尾のプレーです。中盤で旭が競り勝って、前に運んでいる最中、左サイドで颯太が駆け上がろうとしていました。その際、FWの藤尾が左腕の肘を入れてブロックし、颯太は、首元に肘が入り倒れ込みます。
川崎の攻撃は、一旦はアドバンテージが出て、そのままアキのシュートまで行われ、それは枠を外して、完結するのですが、藤尾にはイエローカード。
藤尾としては、颯太の駆け上がりを遅らせようとしたかった、その気持ちはわかりますが、ボールに関係ない位置での肘打ちは、印象がよくなったです。そんなことしなくても上手いプレイヤーなのだから、もっとクリーンにプレーして欲しかった。
颯太が怪我をしなかったのは、幸いですし、仮定の話で、もし町田がリードしていた場面なら、もっとフロサポは嫌悪感を持ったと思います。
86分には、町田市出身の悠が野津田に凱旋出場します。選手紹介時にも悠は拍手されていたので、町田のサポにも人気があるのかもしれません。
その悠は、90分、中央で創が入れた縦パスをバイタルエリアの右でボールを受けるとループ気味のシュート。惜しくも枠を外しますが、点を取ろうというギラギラ感は伝わってきます。
90+1分、前線で悠が粘ってボールを収めると、右サイドに走ってきた創にパス。創が右サイドからゴール前に侵入すると、最後には中央に走り込んできた大弥にパスを出しますが、僅かに飛び込んだ頭が届きません。
90+2分、颯太が左サイドからアーリークロス入れるとと悠が飛び出し、GKと1対1。これを冷静に沈め、5点目かと思われましたが、残念ながらオフサイド判定。
90+3分、更には、アキ、大弥と繋いで最後に中央で悠がダイレクトボレーを試みますが、これは枠に行かず。しかし、交代で入って以降、以降、ここまでゴールに絡み続けようとする姿はさすがです。
90+5分、後ろでのパス回しの中で旭のトラップが乱れたところを相馬に走り込まれ奪われかけたところで、相馬は倒れ込みます。
が、接触はなかったとの判定でゴールキック。相馬も倒れずに粘っていたら違った結果だったかもしれないのにと、思いました。
最後、川崎が攻めあがっていたところでオフサイドをとられたところで試合終了。
試合を現地で見ていた際の感想は、球際でガツガツ競り勝てていたのは、泰斗、創をはじめとした川崎の選手らでした。そこは、相手黒田監督も言っていたとおり、一歩早かった。
ただ、黒田監督は、町田の自滅だったと言っていましたが、それだけではないと思います。
たしかにGK谷のミスはありましたが、同点とした1点、逆転した2点は、まあ川崎のゴラッソだと思います。それでゲームプランが崩れたのかもしれませんが、そうされた時のプランBが町田にはなかったように感じました。
解説の林さんもシステム変更をした方がハマりそうだと言っていたし、試合終了後、聖佳姉さんが、なぜシステム変更しなかったかグイグイ聞いていましたが、そのプランはなかった様子でした。
町田は、先制した試合で、逆転されたことが初めてだったので、リードされた状態、かつ流れが相手にある場合に、自分たちの流れにするプランBが無く、逆に言えば、それでもずっと勝ち切れたからプランAが強力だったということでしょうか。
だとすると、川崎は今季対戦がないので、いいですが、今後の優勝争いは苦しいだろうなと他サポながら思ってしまいます。
川崎は、颯太、シンのゴラッソが続き、エリソンのPKで決定的、そして、マルちゃんのダメ押し、これで決まりました。
あと最後、悠が入ってきてから悠が点を取ろう取ろうとギラギラとした目で狙い続けたのは、幻の5点目も含め、地味に町田にダメージを与えていたと思います。
何にせよ、戦術的相性の悪い町田相手にアウェイで勝ち切れたました。これで、ほぼほぼ残留争いを意識しないでいいくらいの勝ち点差が付いたと思っています。
なので、あとは、ルヴァンとACLEに全振りできる状況となりました。次の新潟2連戦、絶対に勝ってバフェを国立に招待し、8つ目の星を獲りにいきましょう。
そして、ACLEは、光州に残念な敗戦があったところなので、まず、新潟に勝って勢いをつけて、上海に乗り込みたいと思います。
とりあえず、次の水曜日の新潟戦まで、町田戦の勝利の余韻に浸りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また読みたいと思っていただければ、押していただきたいと思います。