こんばんは。いよいよ開幕しましたね。昨年の天皇杯も歓喜で終り、宿敵蔚山相手にアウェイで負けずにシーズンを終え、別れと出会いを経て、ついに今季がはじまりました。残念ながら、アウェイ中国での開催なので、駆け付けることはできませんでしたが、DAZNを通じ、しっかり念は送れたと思います。結果、苦しみながらも勝ち切ることができました。
2/13(火)19:00 ACL Round16 山東 2 - 3 川崎 済南奥林匹克体育中心
得点:28’エリソン(川崎)、33’マルシーニョ(川崎)、67’フェルナンジーニョ(山東)、79’家長(川崎)、85’ジャジソン(山東)
山東泰山FC 4-4-2
――――――7カザイシュビリ―9クリザン―――――――
―29チェンプー――――――――――――67ウーシンハン―
――――――77ポンシンリー―22リーユアンイー――――――
―11リウヤン―5ジョンジョン―4ジャジソン―28ガオジュンイー―
―――――――――14ワンダーレイ ――――――――
57分 67ウーシンハンOUT → 8マテウスパトIN
57分 29チェンプーOUT → 32フェルナンジーニョIN
81分 77ポンシンリーOUT → 27シークァIN
90+4分 32フェルナンジーニョOUT → 43マイウーランミジティーIN
川崎フロンターレ 4-3-3
―23マルシーニョ――89エリソン――――41家長―
――――77山本―――14脇坂―――――
――――――― 8橘田――――――――
―30瀬川―3大南―4ジェジエウ―5佐々木―
――――――― 1成龍――――――――
64分 77山本OUT → 16瀬古ĪN
72分 23マルシーニョOUT → 35丸山ĪN
72分 89エリソンOUT → 20山田ĪN
89分 5佐々木OUT → 52V・W際IN
89分 30瀬川OUT → 15田邉IN
改めてですが、今季も気力が持つ限り、このブログにて、記録をつけていきたいと思います。僕自身、サッカー素人で、川崎の試合を見始めてから、そこで感じた雑感を自分の備忘録的につけてきたものなので、専門にしてた人から見たら間違っていることもたくさんあると思います。そこは、温かい目で見ていただければと思います。むしろ、教えていただければと思うくらいです。
で、本文続けます。スタメン発表がされ、今季、颯太や際といった本職SBの補強はしたはずなのに、なぜかスタメン起用がありません。際はベンチにはいましたが、絶対的な存在だった視来が移籍して、右SBを誰が担うのか、僕には読めませんでした。
拓磨、セガちゃん、旭、はたまた健人なのか、なんなら3バックなのかと予想は頭の中をグルグル回りながらも結論は出ません。そういう予想を楽しめることも含めて、開幕したのだなぁと感慨に浸りながら、試合開始を待つことになりなりました。
もう一つ驚いたのは、悠樹。実力があることは、G大阪時代に証明済みですが、昨年の泰斗、樹、健人の中盤のトライアングルの一角を崩すのは、なかなか難しいと思っていたところ、あっさり、初戦で起用されました。裏返せば、鬼さんからの厚い信頼を勝ち取ったということだと思います。
あとは、想定どおりではありますが、エリソンがどこまでやるのか、楽しみでしかありませんでした。
試合が始まり、フォーメーションを確認すると、右SBは旭が担い、左SBがセガちゃんでした。正直、この組み合わせは予想外でしたが、大事な初戦を旭、セガちゃんに託したということですから、鬼さんのその時の評価は、この組み合わせだったのでしょう。
相手の山東も前線にクリザンというデカいゴツイFWが配置されていましたし、蔚山戦を回避したはずなのに、なぜか移籍した先でまた顔を合わせる羽目になった、カザイシュビリはいるし、これはこれで簡単ではないなと感じました。
対戦相手がよくやる川崎攻略の定石でもある、前線からのプレッシャーを山東泰山もまた、やってきました。川崎は川崎で上手くいなせればいいのだけれど、このスタジアムの芝生の状態がひどく、思うようにパスが出せず、苦しんでいるようでした。
前半の15分くらいまで、縦につけるパスがズレたり引っかかったりで相手に渡り、カウンターを浴びて、苦しい時間帯が続きました。
ただ、その時間帯を救ってくれたのが、ソンリョンで、数度のビッグセーブを含め、この時間帯を無失点で切り抜けることができました。成龍神とはよく言ったもので、正にゴール前の龍神がごとき活躍ぶりです。
20分過ぎた頃から、川崎がボールを持って圧をかけることができるようになると、ついに試合が動くことになります。
24分、泰斗が蹴ったCKを相手DFに当たって、クリアされるが、そのボールをエリソンがシュート。これは、GKに阻まれるが、そのこぼれ球をアキが納めようにとする際、エリア内で倒されます。
この時、VARが介入しますが、僕はこの時点では、アキがエリア内で倒されたものを確認しているのだと思いました。
が、VARで確認されていた映像は、そのもっと前の泰斗のCKからのボールを相手DFがハンドでクリアしていた映像でした。このハンドにより、PKを得ます。
キッカーは、エリソン。緩急のフェイントを交えた独特のステップで、まさに猛牛のごとく左足でボールを蹴り込むと、相手GKにコースは読まれながらもゴール右隅に決まって、貴重な先制点を得ます。
そして、川崎では初公開となる右コーナー付近でエルトロ(闘牛)のゴールパフォーマンスを披露。コーナーのポールこそ蹴りはしませんでしたが、これまた等々力で、目の前で見られたら最高だなと思いました。
どうもこのパフォーマンス、日本でやるとカード対象となるので、本人は封印するつもりだったのが、通訳ゴンさんが等々力でやると盛り上がるからと伝えてくれており、エリソンも思い直したという記事も見ました。
まあ、さすがゴンさん、わかってらっしゃる。是非、直接蹴らない形でエルトロ、パフォーマンスを見せてもらいたいものです。
その後も、33分、泰斗が右サイドから浮き球のクロスを入れると、逆サイドから走り込んできたマルシーニョが頭で合わせて、2点目を得ることができました。
2点を先制されたこともあって、山東の選手らの気が立ってきたのか、プレーが荒くなっていくのが感じられました。
その最たるものが、35分のセガちゃんが後ろからヒザ蹴りされたシーン。多分、Jリーグの審判であったならレッドカードで一発退場だと思いますが、この試合の審判は、VARでOFRまで経てもイエローカードのみで続行。
さらには、38分に旭も蹴飛ばされますがお咎めなし。山東の荒いシーンが続きますが、主審からファールは取ってもカードまで至るまの警告は出ずに試合が進行します。
前半は、序盤こそ押されましたが、徐々に川崎がエリソンのPKとマルシーニョのヘッドで幸先よく2点を先行して折り返します。
後半も両チームメンバー交代はなく、再開。ただ、山東のプレーが荒い状況も続行。
52分には、今度はマルシーニョが倒されてファールをもらう。これも足裏を完全に見せているので一発レッドカードでおかしくないと思うのですが、イエロー止まり。
このあたりの時間までは、主審が試合をコントロールできていない様子。2点差もついているし、怪我せず、上手く終えられれば御の字だなと思っていました。
流れが山東に行ったのは、57分に、フェルナンジーニョ、マテウスパトの2人が入ってきたあたりから。相変わらず、前線のクリザンには左サイドで納められ、苦しんではいましたが、今度は、右サイドもフェルナンジーニョにも突破されるようになり、川崎の重心が大きく後退するようになってしまいました。
鬼さんも、ここまで絶妙な立ち位置で試合を作ってきた悠樹を下げて、樹を投入し、やや守備的な中盤構成にシフトしようとしているように感じました。
しかし、山東に放り込まれる場面が続き、危ないと感じたところ、クリアしたボールをフェルナンジーニョに拾われ、セガちゃんが2人を見ないといけない状況となり、セガちゃんが外のコースを切る位置取りをすると、フェルナンジーニョは中に切り替えてミドル。これがゴール左下に決まってしまい、1点差に追いつかれます。
これは、フェルナンジーニョが上手かったと思います。
ここで、鬼さんも動き、エリソン、マルシーニョを下げ、シンと丸山を投入。丸山をCBの中心に入れることで5バックのようなフォーメーションにし、守り切れのメッセージを出したと感じました。
この時間、ロングボールを入れられ、外からシュートは打たれ、防戦一方でした。ソンリョンの神がかったパンチングやポストにも助けられ、ここを失点せずに凌ぎます。
すると、79分、川崎側もソンリョンから入れたロングボールを前線のシンが頭で勢いを殺したパスで、最前線のアキに渡すと、抜け出したアキが左足一閃、貴重な3点目を入れます。
後半に入って、ずっと苦しい時間帯が続いていましたが、ソンリョン、シン、アキの3人でワンチャンスをものにして突き放すことに成功します。
しかし、85分、サイドから放り込まれたボールをジャジソンに頭で合わせられ、再び1点差に詰め寄られます。拓磨が競っていたのですが、それを凌駕する跳躍力に屈してしまいました。
圧倒的にアウェイの雰囲気の中で防戦一方。次々放り込まれるし、更なる事故的な失点もおかしくない状況が続きます。
鬼さんもここまで頑張ってきた両SBの旭とセガちゃんを下げ、際と秀斗を入れます。
秀斗は、代わり際で、気合が入っていただけで故意ではないとは思いますが、フェルナンジーニョを倒してしまい、いきなりイエローカードをもらうことになります。
あくまで結果としてですが、フェルナンジーニョは負傷交代する羽目になります。正直、このファールは褒められたものではないのですが、相手右サイドでフェルナンジーニョが効いていただけに、川崎の左サイドが楽になったようには感じました。
アディショナルタイムに入り、時間稼ぎのフェイクだったのかもしれませんが、珍しくアキが足をつったシーンが見られます。
それによって、担架が入り、乗らなかったことでアキにイエローが出てしまう罰を受けてしまいますが、いずれにしても時計の針を進めます。
最後は、1点差に詰め寄られつつもなんとか跳ね返し続け、逃げ切りに成功。終わってみれば、今季の初戦は、前線の3人が1点ずつ取っての勝利。
失点は、相手チームの助っ人の個の力に屈したところはありますが、なんとかリードは守りぬいたので、及第点だと思います。
スタジアムの規模もバカでかかったし、4万人を超える相手サポの声援がものすごくて、これぞ、完全アウェイという雰囲気で、気圧されてもおかしくないところで、さらに連携もまだ万全じゃない今季の初戦であったことを考えると、よく勝ち切ったと思います。
そして、明らかに相手のプレーの質が荒かった時間帯がありましたが、そこで大きな怪我もせずに、この試合を勝利で終えることができたのも大きかったと思います。
ただ、エリソンが交代する際、モモ裏を気にしていた様子だったのが少し気になります。その後は、気にして様子もコメントもないので、何もないものと信じたいですが、心配ですね。
これで、心配されていたアウェイ中国での試合で新戦力も一定の融合ができ、しかも怪我なく、勝利で終えることができたのは、非常に大きかったと思います。
先勝できたので、等々力では余裕を持って試合ができますし、何より、芝の状態が、ここほどひどくないので、中盤省略ではなく、川崎の得意とするパスを回してのサッカーもできると思います。
もっとも、その前に、また芝生のひどい、国立でのFUJIFILMEスーパーカップ神戸戦がありますが。
この試合、なんといってもソンリョンが神がかってしました。並みのGKなら、さらに2~3点取られていてもおかしくなかったと思います。それをソンリョンのビッグセーブで回避してくれました。
あとは、エリソンが、性格のいいフッキと言われていたことがそのとおりで、前線から追い回してしてくれ、想像以上にアジリティーもあって、Jリーグの生態系破壊には十分な戦力だと思いました。
またいい選手だとは思っていましたが、悠樹が本当にいいところに居てくれましたし、こんなピッチでなければ、さらに別格の動きを見せてくれたのではないかと思いました。
そして、両SB。旭の持ち上がりは、視来のオーバーラップとは違った持ち味、ワクワク感をもたらしてくれました。
セガちゃんも本職ではないはずなのに、どこでもそつなくこなしてくれました。もう口が大きいから、ほぼサイドバック本職でしたよ。
悪質なファールも受けても怪我せずに堪えましたし、フェルナンジーニョ投入後、苦戦はしましたが、最小限のところで食い止めてくれたと思います。
他にも泰斗からのマルも見事だったし、健人もよく走り、よく奪いましたし、丸山は守備を締めてくれました。
ジェジ、拓磨のCBもよく跳ね返しました。特にジェジエウのコンディションが昨季の終盤の不安な状況から、ボトムを脱した感じがしたので、今後に期待が持てました。
アキは、追加点も取ってくれたし、時間も進めたし、頼れるベテランそのものでした。シンも出て早々のナイスアシストでした。
樹も守備的な中盤として上手く立ち回り、ボールを奪ってくれました。
際もデビューできたし、秀斗も出て早々のファールは余計でしたが、それも気持ちの強さでもあるので、反省し、次に期待です。
今季の初戦なのもあって、出たみんなを褒めたい気分でいっぱいです。
スタッツ的には、完全に負けの試合をしっかり勝つことができたのは、まさにチーム力だと思います。勝って、少しずつ調整して、チームとして融合して成長し、さらに勝っていきたいと思います。
こんな感じで、僕は、つらつらと書けるときに駄文を書いていくと思います。お気に召す方は、今季もお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ランキングに参加しています。また読みたいと思っていただければ、押していただきたいと思います。