2023 天皇杯 決勝 川崎vs柏 成龍神 | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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おはようございます。遅くなりましたが、土曜日の天皇杯決勝についてです。90分で決着がつかず、延長でも決着がつかず、PK戦までもつれ込み、キッカーが10人に至るまでの死闘。点を取れなかったことが全てですが、ソンリョンのシュートストップが全てとなった試合でした。これで7つ目のタイトル獲得です。

 

12/9(土)14:00 天皇杯 決勝 川崎 0 - 0(8PK7)  国立競技場

得点:-

川崎フロンターレ 4-3-3

―33宮代―――9L・ダミアン――41家長―
―――――16瀬古――14脇坂――――
――――――― 8橘田―――――――
― 2登里―31山村― 3大南―13山根―
――――――― 1成龍―――――――
64分 16瀬古OUT → 17遠野IN
64分 33宮代OUT → 30瀬川ĪN
77分 9L・ダミアンOUT → 11小林IN
87分 14脇坂OUT → 6J・シミッチĪN
87分 3大南OUT → 4ジェジエウĪN
106分 11小林OUT → 18B・ゴミスĪN
 

柏レイソル 4-4-2

―――――11山田―19細谷―――――
―10M・サヴィオ ――――――14小屋松―
――――― 5高嶺― 6椎橋―――――
―16片山― 4古賀―50立田―34土屋―
―――――――46松本―――――――
77分 14小屋松OUT → 28戸嶋IN
77分 11山田康OUT → 45山本IN
90+3分 34土屋OUT → 24川口IN
90+3分 5高嶺OUT → 41仙頭IN
104分 6椎橋OUT → 9武藤IN

 

天皇杯の決勝戦はゴール裏自由席チケットを運よく発売日に買うことができたため、現地で観戦することができました。

 

前日に関西へ出張へ行っていたこともあり、前日の列形成には、整理券配布の14:30はおろか、列形成開始の17:00にも間に合わず、夜中になって、列の最終列にシート張りをしてきて、川崎に戻りました。

 

決勝当日、10時半に形成した列に戻って、入場して試合開始までは、あっという間でした。スタグルを買って昼食を済ませたり、試合前の決起集会でチャントを歌ったりしていたら時間が過ぎるのはすぐでした。3時間半待ったことになるのだけど、長くは感じなかったから不思議なものです。

 

試合前、自衛隊の方の演奏があり、よさこい(!?)の演舞があって、ピッチ全面に覆われた天皇杯決勝のシートは圧巻でした。


あと君が代の斉唱があったのも天皇杯らしかったのかと思います。決勝になるとこういった演出があるのかと驚かされたし、こちらの気持ちが上がっていくのか分かりました。

 

それで、決勝の試合です。まあ、内容は酷かったです。直近では、ACLのジョホール戦で川崎らしい最高の試合を見せてもらっていたので、その試合の再現を期待していたのですが、そうなりませんでした。

 

リーグ戦の第31節で対戦した際にハマってしまった形を、そのまま繰り返してしまった感じがしました。そもそも、カップ戦の決勝戦なんて、ただでさえ一つの失点が致命傷となるので、慎重に入りがちなのですが、そのまま慎重に入ってしまって、そのまま展開が固定化した感じです。

 

柏は前線からのプレスに来て、守備ブロックは、コンパクト。一方の川崎は、ビルドアップがままならず、後ろでボールを持たされるか、苦しまぎれにロングボールを蹴るはめになる、そんな展開が続きます。

 

もともとフォーメーションの組合せ上、健人の脇のスペースは狙われるわけで、CBからのボールを中盤で中継しようにも出しどころを失う。降りてきてもらってもその先が一緒。終始パスのだしどころを探していたような状況でした。

 

リスクを取って、無理にでも1枚剥がすか、ポジションを捨てて、ボールをもらいに行くかしていけば、突破できたのでしょうが、リーグ戦で失点を呼んだカウンターのリスクが怖すぎて、なかなか勝負にいけなかったのではないかと思います。

 

特に前半は、ボロボロだったかと思います。確か前半の40分頃に樹が遠目からミドルを放ったシュートが最初のシュートだったかと。ほとんど攻め手がなく、柏の速攻にさらされ続けていたかと思います。

 

後半に入っても展開はあまり変わらず、ビルドアップがままなず、途中にボールを奪われて速攻で攻められる展開に。特に、69分だったか、細谷に1人抜け出され、拓磨が後ろから追いすがるも、踏ん張られ、抜け出されました。

 

ここで細谷が倒れていたら、おそらくDOGSOで拓磨が一発退場。またしても10人になっていたと思います。しかし、細谷が踏ん張って、抜け出し、1対1の対応に持ち込んでくれたおかげで、拓磨が退場を免れることができたと思います。

 

そして、拓磨が競ってくれたことで、細谷もボールコントロールが長くなり、ソンリョンが飛び出すことができる一瞬の間を与えてもらいました。


このソンリョンの飛び出しによるビッグセーブがチームを救いました。逆に、ここで決められていたら巻き返すのは厳しかったと思います。

 

後半途中から4-3-3を4-2-3-1に変更したことで、前半よりは、ビルドアップのところは多少マシにはなったのですが、決定機を作り出すことはできずに終わりました。

 

ただ、鬼さんはこの流れも想定していたようにも感じていて、最後の守備ラインのところは、我慢強く、跳ね返し続けてくれました。

 

それでも何本も与えてしまったCKや、片山の投げるロングスローなど、セットプレーについては、どうにもならないところもあるので、本当に怖かった。

 

それでも、川崎守備陣はよく走り、何度も跳ね返し、我慢し続けてくれました。幸いだったのは、柏側のシュートも決定的というものよりは、ややミドル位置から思い切ってのものも多く、枠にいかなかったり、コースが限定されていたからこそ、ソンリョンがキャッチできたのが多かったところでしょうか。

 

延長でもなかなか、展開が大きく変わらなかったのですが、ゴールに対するギラギラ感全開の悠が後半途中から入っていたにもかかわらず、延長後半からバフェに代わってしまったこと。どうも途中で怪我をして自ら交代を申し出ていたとか。

 

交代で戻った際に、無茶苦茶悔しそうな素振りだったので自ら決めたかったのだろうなと、その悔しさが伝わってくる交代でした。

 

その代わったバフェですが、視来から二度ほど惜しい場面がありました。特に118分の視来からクロスに頭で合わせたシュートは、ほぼ完ぺきだったと思います。決まったと思ってしまいました。

 

それが、GK松本に阻まれ、そのこぼれ球にアキが詰めるも決めきれず。ここで決めきっていれば続く心臓に悪い儀式を経験せずに済んだのですが、結局、スコアレスで120分が終わってしまいます。

 

気が付けば、試合開始時、あんなに真っ青なブルーだった空が、もう暗くなってきています。

 

そして、見たくなかった儀式、PK戦へ突入しました。ただ、川崎はソンリョンが来てからPK戦で負けたのは、21年の大分戦と蔚山戦くらいしか記憶がなくて、逆に言えば、ほとんどのPK戦を勝ってきているのだと思います。ソンリョンがいるのでなんとかなるかなとは直観的に思いました。

 

そして、健人がコイントスに勝って、PKを蹴るのが川崎側であったことも大きかったと思います。かつてルヴァン杯でも川崎側で蹴れたことが力になったと選手らはコメントしていましたし、最近では新潟戦で相手のサポのいるゴール裏は見て圧力を感じたのを覚えていたので、川崎有利な材料となったと感じました。

 

アキが終了後のコメントでPK戦の際のゴール裏の様子は綺麗な景色だったと言わしめているので、それだけ、選手にポジティブな要素が大きいのだと思います。

 

それと蹴るのが先攻がとれたことも有利であったと思います。5人までは特に影響は大きくないかもしれませんが、6人以降のサドンデスになった際、後攻は常にプレッシャーにさらされるので、今回の結果は、まさに当てはまってしまったかと思います。

 

そして、運命のPK戦。1人目のアキとサヴィオが決めて、2人目のキッカーだったセガちゃんが外してしまいます。早くも不利を背負うのかと思いましたが、ここでVARが介入し、GK松本が飛び出していたとしてやり直し。

 

このやり直しをセガちゃんがしっかり決めたことで、これは川崎に流れが来たと感じました。ここでガッツポーズで喜ぶセガちゃんの心臓の強さよ。


その後、細谷、ヤマ、戸嶋、健人と順調に成功させるのですが、柏の4人目仙頭が外します。

 

ここまで何度も惜しい場面はあったがゴールがなかったバフェが5人目のキッカー。決めれば、優勝という場面。ついにバフェがヒーローになるのかと思われたキックでしたが、これをGK松本が止めます。

 

しっかり、枠に行ったいいシュートだったのですが、反応した方向が合い、止められてしまいます。止めた松本を褒めるしかないかと思いました。

 

その後、武藤に決められましたが、それでもこの時点ではイーブン。こちらが決めて常にプレッシャーを与えていけば勝てると気持ちを持ち直そうと思っていましたが、続くノボリまで止められてしまいます。


次、柏の片山に決められれば負け、という場面まで追い詰められました。が、片山は、枠を外してしまいます。本当に助かりました。


次の大弥もこれまで以上に決めなければならないプレッシャーの中、決めきります。しかし、柏の山本も決めます。

 

そして、次の視来もしっかり決めきります。以前の天皇杯大分戦のPKで外したので、決めきった際の解放感は相当だったと思います。しかし、柏の川口も決めます。

 

次のシミッチも決めます。決めたあと咆哮。そのときは、まだ退団の情報がなかったのですが、今思うのと、あの咆哮にはその意味もあったのかと。しかし、次の柏の立田も決めてきます。

 

ついに10人目に入ってしまいました。GKソンリョン自身がキッカーとなったのですが、ソンリョンの蹴ったボールはゴールの右上隅に決まるスーパーシュートで、どこのFWかと思われるほど、上手いものでした。

 

番記者いしかわさんのポストで知ったのですが、ソンリョン、韓国代表でゴールを決めたことがあるほか、Kリーグ時代、FWで試合に出たこともあるとか。まさか、そういった経験が活きるとは。

 

そして、相手柏もGK松本が蹴ります。このシュートもしっかり枠には行っていたのですが、ソンリョンが右に飛んでビッグセーブ。

 

この瞬間、8-7でPK戦、川崎の勝利が確定します。すなわち、川崎フロンターレの天皇杯優勝が決まった瞬間でした。

 

ソンリョンは走りだし、一番最初にカミと抱き着きます。ここが、ポジションを争うライバルであるのに、この2人が抱き着くというのが何とも嬉しいじゃないですか。

 

ここで、喜びを爆発させている川崎側に対して、PK戦で自身のシュートを止められたGK松本の落胆の対比の残酷なこと。

 

もし、120分間で戦って、決着がつかなければ、ボクシングのように判定にて評価しますであれば、柏の優勝であったことは、贔屓目のフロサポの僕からであったも間違いないと思います。

 

しかし、PK戦、差を分けたのはPKを行ったのが川崎側だったり、先攻であったりという小さな運の積み重ねとGKの経験の差であったかなと思います。

 

今回は、0ー0でPKも10人までもつれて、最後に決めたのが、GKソンリョン自身で止めたのが、相手のGK松本のシュートというところで、この経験のわずかな差が優勝を引き寄せたのだと思います。

 

フロサポですが、今回の試合は本当に運が良かった。そして普通、GKはそれほどシュートが上手くある必要はないのですが、ソンリョンは、違った。その差がこんなところで出てしまった。それも含めて運が良かったと言うしかないと思います。

 

今回の柏は、一発勝負ということもあり、この試合に標準を合わせてきていたからもあると思いますが、とにかく強かった。なんで、こんなに強いのにリーグで17位なのか意味不明です。

 

そして、柏は、若い選手が多く、その選手らが、この試合でこんなに悔しい思いをした経験をした。これは、本当に来季以降、恐ろしいです。

 

川崎が、明確に上回れていた要素はなく、敢えていえば、運としか思えない。もちろん運も実力のうちということなら、それが実力ですが、本当に差はないと感じましたし、スタイルは違えど、内容的にもずっと押されていました。

 

ルヴァン杯の決勝の札幌とやった3-3からのPKも痺れましたが、今回の柏との0-0からのPKも相当痺れました。

 

優勝したあとのセレモニーで、カブレラが金のカブレラになり、フロンタは青の龍になっていました。そう言えば、来年の干支辰、龍でしたね。

 

とここまできて、ソンリョンは成龍と書くのだっけ。来年龍になる、まさにソンリョンのための決勝だったし、本人の実力でそうしてしいました。まさに龍神のごとき働きぶりだったと思います。


とにかく、川崎が天皇杯を獲ることができました。今回は、コロナ特例で2戦勝利すれば、獲れた100回大会と異なり、2回戦から勝ち上がってここまで来ました。

 

気持ちの問題かもしれませんが、正規のレギュレーションでは、96回大会決勝で元日に鹿島に負けた天皇杯が最高位だったと思っています。それをPK戦ではありましたが、正規のレギュレーションで優勝。

 

これは、リーグ、ルヴァン杯に続き、本当の意味での天皇杯を優勝できたと思いっています。次は、まだ見ぬ頂、ACLを獲りに行きましょう。

 

今シーズンは、まだ、火曜日の蔚山戦が残っています。グループステージの突破は決まっていますが、本戦で勢いをつけるためにも、かつて敗北した因縁の地でもある蔚山にて、勝って、全勝でグループステージを終えてもらいたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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