2022 J1第34節 FC東京vs川崎 レビュー 無冠の悔しさを糧に | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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ブログの読者が川崎フロンターレとJリーグを応援してほしいために

こんばんは。今季、最終節ということで、現地観戦してきました。そのため、福岡に戻って書いているため、更新が遅くなってしまっています。試合自体は壮絶でした。今季、最後の意地を見せてくれたことで、この試合に何の不満もありません。ただ、サッカーの神様には、あの戦いを見せてくれた選手らに、もう一つ上の順位で報いあげて欲しかった。

 

11/5(土)14:00 J1第34節 FC東京 2 – 3 川崎 味の素スタジアム

得点:19’脇坂(川崎)、47’アダイウトン(FC東京)、61’マルシーニョ(川崎)、74’アダイウトン(FC東京)、75’オウンゴール(川崎)

 

 

FC東京 4-3-3

―15アダイウトン ―22L・フェリッピ―23渡邊―
―――44松木――――35塚川――――
―――――――10東――――――――
― 5長友― 3森重―30木本―37中村―
―――――24J・スウォビィク ――――――
66分 5長友OUT → 17紺野IN
66分 35塚川OUT → 7三田IN
80分 44松木OUT → 31安部IN
80分 23渡邊OUT → 20レアンドロIN
 

川崎フロンターレ 4-3-3

―23マルシーニョ――11小林―――41家長―
―――― 8橘田―――14脇坂――――
―――――――6J・シミッチ――――――
―2登里―5谷口―4ジェジエウ―13山根―
――――――― 1成龍―――――――
33分 2登里OUT → 27丹野IN
46分 14脇坂OUT → 7車屋ĪN
59分 11小林OUT → 20知念ĪN
59分 6J・シミッチOUT → 10大島IN
80分 23マルシーニョOUT → 31山村IN


この試合、多摩川クラシコということで、多摩川を挟んだ長年のライバルクラブであるFC東京が相手です。アウェイではあるのですが、優勝がかかっていることや、比較的近いアウェイでもあり、多くのフロサポが味スタに詰めかけていました。

僕もチケットを取るのに苦労し、結局ゴール裏は取れず、メイン南側で観戦することとなり、声出し応援はままなりませんでした。その分、手拍子は、思いっきり叩いたつもりです。

試合開始前から川崎のスタンド側は興奮気味でしたし、選手らが練習でピッチに登場した時点で、もう万雷の拍手で迎えられていました。

多摩川クラシコのアンセムで選手が登場する際には、川崎側にいるので、音量的に当然と言えば当然ですが、ホームFC東京のユルネバに対し、アウェイ側は、川崎市民の歌を被せて、塗りつぶしていくかのような大声援で選手らを迎えることができていたと思います。

そんな緊迫したした中始まった試合は、開始直後こそ、FC東京にゴール付近までボールを運ばれヒヤリとしますが、基本、川崎優位で試合を進められていたと思います。

川崎が押し込んでいる時間帯、14分頃、FC東京ゴール裏から聞こえてきたコールは、よく聞くと、「マリノス先制」でした。結果的にこのゴールは、後に取り消されたものだったのでしたが、ずっと、あちらの試合をチェックしていたんですね。

久しく意識していなかったのですが、今更ながらに、FC東京サポは、こういうノリのところがあったなと思い出しながらも、何もこの大事な試合でこのコールとはと、ため息をつきたい心境になりました。

言いたくはないが、こちらとしてもFC東京の順位は不本意で、この試合の前、首位がFC東京で、勝てば逆転優勝、そういうシチュエーションで多摩川クラシコを迎えたかったくらいです。そんな中で横浜FMのコールとはちょっとガッカリしました。

このコールはピッチ上の川崎の選手らにも聞こえていたでしょうから、逆に奮起させるだけだったと思います。だからこそ、だと思いますが、19分に泰斗が狙いすましたミドルシュートをぶち込んでくれました。

ただ、その後の29分、健人が後ろから倒され、ファールだろうと思われたところ笛は鳴らず。この時、見てる僕もファールだろうと思ったし、川崎の選手らも、セルフジャッジをしてしまい、一瞬、止まってしまったように見えました。

そんな隙を見逃さなかった塚川がその直後にロングボールのパスを通し、アダイウトンと1対1となったソンリョンがファールを取られて一発退場。

川崎のGKユニフォームは、緑だったのですが、この時もFC東京サポは、そもそも東京ヴェルディに対してのチャント、「緑は大嫌い」を歌っていました。退場したソンリョンもファールする方が悪いと言えばそのとおりなのですが、何もそのチャントじゃないだろうと複雑な心境になりました。

一瞬の隙から退場者が出てしまい、押し気味だった展開は1人少なくなったことで一変します。急遽ノボリに代わって、丹ちゃんが入りますが、川崎が押し込まれる時間帯が続きます。

それでも、前半は、なんとか泰斗の1点を守り切り、リードして折り返します。

しかし、後半に入って早々の47分、CKの流れからゴール前の混戦の中で、アダイウトンに押し込まれ、同点とされてしまいます。

勝つしか優勝の芽はない川崎にとって、1人少ない状態で、得点するのは至難の業なのですが、ここで鬼さんは、悠とシミッチに代えて、知念と僚太を投入。

今季、怪我で苦しんだ、僚太を最後に見ることができて、僕としては、10人だろうが、何だろうが、僚太ならなんとかしてくれるのではないかと、勝手に展開力を期待してしまっていました。

61分、その僚太が相手のパスコースをふさいでいたことが功を奏して、前へのパスを出せずに後ろに戻すと、健人がプレスで相手DFを押し込み、ゴールライン際の攻防にも競り勝って、ボールを奪い切ります。

ボールを奪うや否や即座にゴール前に詰めてきたマルシーニョにパスを出すと、マルシーニョは、後ろに戻りながらシュートし、しっかりミートしなかったため、ループ気味となったボールは、GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれます。

1人少ない状況ながら、再びリードを奪い切ります。マルシーニョのガッツポーズでスタジアムのボルテージが再び上がります。

ただ、その直後、彰悟がジェジエウとの接触で鼻を強打し、負傷。多分、この時、イケメンの鼻は折れてしまったと思います。この時、フロサポ側からは、ただでさえ1人少ないのに、治療を終えた彰悟がなかなか主審の許可が下りず、ピッチに入れてもらえなくて、早く入れろの怒号が飛んでました。

 

健人のノーファールからのソンリョンのレッドや彰悟がなかなか試合に入れなかったりと、この試合での判定は、川崎には厳しいものだったと僕は思っていますが、それでも、今後も忖度云々があったと言われ続けるのでしょうか。ならば、言われ続けるだけ、それだけ強くなった証拠なのだと思うようにします。

その後も1人少ない状況の中、FC東京に押し込まれ、三田のシュートは、クロスバーに救われるなど、ギリギリのところでリードを保っていたのですが、74分、右サイドからサイドチェンジで揺さぶられ、左から渡邊に折り返されたボールに再びアダイウトンに合わせられ、再び同点とされてしまいます。

しかし、直後の75分、ボールを奪って、川崎が攻撃で押し込むと、左サイドの紳太郎先生がクロスを入れ、中で知念が競って合わせようとします。しかし知念には届かず流れたボールが渡邊に当たり、オウンゴールとなります。

これで再びリードを奪います。リードを奪ったところで、マルシーニョに代えてヤマを入れ、最終ラインにヤマが入ると3バックにシフト。

最後まで、FC東京の守備を跳ね返し続け、ついにリードを守り切り、この試合、勝利で終えます。

しかし、他会場で横浜FMも勝利したため、奇跡の逆転優勝とまではならず。この試合に勝利はしましたが、今季は、2位で終了することとなってしまいました。

最後、彰悟がゴール裏であいさつに来てくれました。この試合では、凄まじいまでの勝利の執念を見せてくれたので、その選手らに優勝が届かなかったことは何とも悔しいですが、今季、いろいろな要因があった中でよく戦ってくれたと思います。この試合自体には、何としても勝つという気迫をずっと見せ続けてくれていたので悔いはなく、何の文句もありません。

 

一方、勝ったから書くわけではではないですが、多摩川クラシコでのFC東京側の熱量、こちらが優勝がかかっていたことはあるにせよ、FC東京側に物足りなさを感じました。川崎が早い時間帯に10人になってしまったことで、精神的に変に余裕を持ってしまったのでしょうか。

そうであったとしても、川崎をライバルだと思ってくれているのであれば、もっと凄まじい殺気のようなものを試合中、選手からもサポからも感じられても良かったと思っています。バチバチというか、ヒリヒリというか、緊張感が最高潮に漂う中で最高の多摩川クラシコを見たいと思っています。

そもそも、順位も川崎とFC東京が1位と2位を争う戦が常態化しているような状況であってほしいと思っています。

ウイットに富んだFC東京の応援は、個人的には好きなのですが、ことこの試合では、横浜先制をコールするよりも、自分たちのゴールのために、目の前のFC東京の選手らに声援を送って欲しかったです。緑が嫌いなのは、構わないですが、ソンリョンに向けるのも違うと思いました。

 

僕の中では、どのクラブよりもライバルは、FC東京だと思っています。なので、横浜FMには失礼ですが、優勝を争うべき相手は、FC東京であるべきだとずっと思っています。

 

来季の多摩川クラシコ、頂上決戦となるよう、雰囲気作りを含めて、互いに高めあって、最高の多摩川クラシコを戦えるようにしましょう。

ということで、この試合で今季は終わってしまいました。過去の試合を振り返って、あの試合でああだったら、ここで点が取れていたらはたくさんあります。

優勝した横浜FMとの勝ち点差が2だったので、あと1試合、負けた試合で勝てていれば、相手の勝ち越し弾よりこちらが先に決めていればとタラレバを考えはじめるといくつか思い浮かぶ場面があります。

それを考えると本当に悔しいのですが、残酷なことに確定してしまいました。ただ、結果として積み上げた勝ち点が66なので、やはりこの数字で優勝しようというのは、厳しい数字だったと思います。

横浜FMが強かったことはもちろんあるのですが、そもそも勝ち点を少なくとも70以上は積み上げられなかった時点で、優勝を語るのはおこがましいというものだと思います。

来季、再び、シャーレを奪還するのにふさわしい勝ち点を積み上げるためにどうすべきか、しっかり反省し、強いチーム作りに取り組んでもらいたいです。

幸い、鬼さんは続投のようですから若手の育成と新戦力の融合含め、しっかり考えてもらいたいと思います。久々の無冠ですが、そもそも無冠ターレと呼ばれていた期間の方がずっと長かったわけですから、1年くらい全然待てますよ。

今ならまだ、勝ち方は覚えているでしょう。来季、再びタイトルを獲れるよう、今季の反省をしっかり活かして下さい。特に毎回、内弁慶と揶揄されるアジアの戦いも含めて、チーム強化をお願いしたいと思います。

そして、横浜FMさん優勝おめでとうございます。3連覇を目指すたびに阻まれ、本当に悔しいですが、そう簡単に獲れるものではないと教えてくれる強いチームが隣町にあることはある意味幸せなことだとも思います。

来季、今度はこちらが奪還させてもらいます。シャーレは一旦預けますので、覚悟して待っていて下さい。改めて、横浜FMさん、優勝おめでとうございました。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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