2021 J1第6節 浦和vs川崎 レビュー たたみかける | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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こんばんは。川崎に戻っていたので、エントリ更新遅くなりました。大雨の中の埼スタ、前節神戸に嫌な形で追いつかれて連勝をストップさせられたので、切り替えるためにもこの試合、大事でした。連戦で疲労困憊のアキに代えてまさかのL・ダミアンと悠の同時起用。これが見事にハマって快勝で中断期を迎えることができました。

 

3/21(日)15:00 J1第6節 浦和 0 – 5 川崎 埼玉スタジアム2002

得点:42’小林(川崎)、49’L・ダミアン(川崎)、51’旗手(川崎)、53’小林(川崎)、67’脇坂(川崎)

 

 

浦和レッズ 4-2-3-1

--------------14杉本----------------
--24汰木------18小泉--------41関根--
---------17伊藤敦---19金子----------
---6山中---5槙野----4岩波--3宇賀神--
---------------1西川----------------
56分 41関根OUT → 37武田IN
56分 17伊藤敦OUT → 22阿部IN
56分 24汰木OUT → 21大久保IN
72分 18小泉OUT → 15明本IN
88分 6山中OUT → 11田中IN
 

川崎フロンターレ 4-3-3

--16長谷川----9L・ダミアン-----11小林--
----------8脇坂----25田中----------
--------------6J・シミッチ--------------
--47旗手--5谷口--4ジェジエウ--13山根--
---------------1成龍---------------
73分 4ジェジエウOUT → 7車屋IN
73分 25田中OUT → 3塚川ĪN
81分 9L・ダミアンOUT → 20知念ĪN
81分 16長谷川OUT → 18三笘IN
90分 8脇坂OUT → 22橘田IN

 

冒頭にも触れましたが、アキが前々節フル出場、前節も60分過ぎまで出場し、年齢的なことも考えると、さすがにこの試合も先発は厳しいとは思っていました。ただ、その際の先発想定は僕の中では、大弥だったのですが、まさかの悠でした。

L・ダミアンと悠の同時起用は、一昨年、何度か試されはしましたが、それらの試合では、両者が同じようなポジション取りで被ってしまい、上手くいかなかった記憶があります。ただ、昨年は、5人交代に連戦ということでL・ダミアン、悠を交互に使い分けることで、両者の力を最大限引き出していたと思います。

それはそれで成功していたので、ここでの同時起用は意外でした。ただ、悠も嘉人がいた頃は右サイドもやっていたし、今のアキもスタート時に右にはいますが、頻繁に中に入ってきていますし、L・ダミアンも昨年からは1トップにこだわらず、降りてきては、チャンスメイクも担うようになっていました。

昨年からの3人の状況をよくよく考えると、センターのL・ダミアンと右の悠の同時起用が行える土壌ができてきていたと気づかされます。

とは言え、試合開始当初から機能していたかと言えば、そうではなく、浦和の前線からの積極的な守備から川崎の選手らは、パスミスしたり、競り合いで負けたりとピリッとしない展開から始まりました。

柏戦、神戸戦もこういった川崎らしくない展開が続いていたので、浦和戦もこれではいよいよ川崎対策による包囲網が完成しつつあるのかとヒヤヒヤして見ていました。

実際、前半12分にあった浦和の決定機である健勇ダイレクトボレーをソンリョンがファインセーブしていなければ、先に失点し、難しい展開となって崩れていたのは川崎だったのかもしれません。

ただ、幸いだったのが、拮抗した前半に先制点を取れたこと。右サイドでの起用だった悠が、視来のクロスに合わせ、先制することができた。ここが一つ、ポイントだったと思います。これも視来はいつもなら中に入っていくアキに合わせた得点に通じるものだったのかもしれません。

ならば、もともと中で勝負できる悠もまた、右から入っていって中で合わせることができるので、成功するのも道理だったのかもしれません。アキ以上に中でのDFの外し方などピンポイントの勝負強さもまた出たシーンだったと思います。

そうは言っても実は結果論で、前半終わった時点では、先制こそできたが、浦和の守備にハマっていたことも確かでした。後半の展開次第でどう転ぶかはわかりませんでした。

ただ、このハーフタイムの間、球際の勝負に負けている選手らに鬼さん、檄を飛ばしたようですね。

この効果が早速効いたのかどうかわかりませんが、後半開始早々の49分に悠が右からL・ダミアンに入れたクロスを胸トラップからオーバーヘッドで決めきって、追加点をあげます。

51分には、シミッチのスルーパスから怜央が決めます。さらに53分には、2点目のお返しとばかりにL・ダミアンが頭で入れたボールを今度は悠が体で押し込みたった5分ほどのうちに3点を追加します。

浦和の選手らにとって、2失点目の時点で、勝つには3点を取らなければいけません。しかも浦和はまだ流れの中での得点がないとのことなので、若い選手が多かったこともあるのか、逆転の可能性について絶望視したのかもしれません。

ここで浦和側に何としても勝ち切る、というメンタルが崩壊した(ように感じられた)ことが川崎にとって3点目、4点目と繋がっていったのかと思います。

とは言え、改めて3点目を見ると、シミッチのパスは、まるで全盛期の憲剛が出していたような、針の穴を通す絶妙なスルーパスで怜央に通しましたし、怜央は怜央でよくサイドバックの位置から上がってきていました。

4点目も竜也が左から入れたクロスを右のL・ダミアンが折り返しと相当揺さぶった上での得点です。浦和のメンタルの問題だけでなく、フロサポながら見事な崩しが連続で続いたので、それはそれで簡単い防げる得点ではなかったかもしれません。

このあと、泰斗の豪快なミドルも決まって、結局0-5の快勝という結果になりました。

勝負を決めたのは、やはり後半開始早々の5分間で3得点をたたみかけた川崎の攻撃にあると思います。それもかつて上手くいかなかったL・ダミアンと悠の併用が、ここにきて見事にハマったということが大きかったと。

この2年で互いが成熟し、どちらがどう動けば、互いを邪魔しないかを潜在的に学んでいたことがこの試合で発揮されたのだと思います。

ひょっとしたらアキの疲労により、苦肉の策でとったターンオーバーだったのかもしれませんが。

また地味ですが、彼らを2人を先発で使っても今年は、ベンチに(知念)慶がいたことも起用に思い切れた要因かと思います。残念ながら、途中交代で入った慶がネットを揺らすことはありませんでしたが、それでも出れば期待してしまいます。

昨年、あと一枚FWの交代カードが欲しいという場面で切るカードがなかったことを考えると、慶が帰ってきてくれたことはやはり心強いですね。

負けた浦和のリカルド・ロドリゲス監督、試合後場内を選手と一緒に回ったそうで。指揮官として、敗戦の矢面に立つ覚悟を示したとのこと。いや、その姿勢、いい監督だと思います。

少なくとも、前半の時点ではどうなるかわからないと思わされましたし、ビルドアップの姿勢も風間体制が始まったばかりの、かつての川崎を見ているような雰囲気を感じました。かつての川崎もボールは持てても大敗することがありましたしね。

順調にリカルド・ロドリゲス監督のサッカーが浸透すれば、将来的に脅威になるかもしれないと思います。なんだかんだ言ってもレッズはレッズですからね。簡単ではないです。


さて、代表戦が間に入って、リーグ戦はしばし中断となります。しかし、フル代表に視来と更には、泰斗が、U24に薫、碧、怜央がと川崎の選手らはあまり休めないのかもしれませんが、それでも代表に行ってきて学ぶものもあると思います。

帰ってきて、またチームに学んできたものを還元し、中断明けの4月からも再び連勝記録を作ってもらいたいと願います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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