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今日の薬草はオケラ「朮」
オケラ「朮」は、
キク科のオケラなどの根茎を乾燥させたもので、
漢方に用いられます。また、近縁種とともに
生薬として用いられ、若芽は山菜として食用にもなっています。
オケラについてもう少し詳しく書いてみました
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オケラ「朮」
キク科の多年草
花期9-10月
この写真は京丹後地区で見た自生のオケラです
京都府では絶滅危惧種に指定されています。
草丈30-60cm、雌雄別株の在来種
花の色は白-淡紅色の頭花をつけますが筒状花のみです。
ここで見たのは
茎の先端に径2-2.5cmの真っ白な花でした
名前の由来は
花の姿が漁具のウケ(宇家)に似ていることから、
ウケラ(宇家良)と
古くから呼んでいたものがオケラに変化したともいわれています。
京都の年越しの風物詩。「おけら詣り」
薬草のオケラを燃やして邪気を払う伝統行事
京都の八坂神社では、大晦日から元旦にかけて
朮の根茎が焚かれる「おけら詣り」が行われます。
参拝者は無病息災、厄除けをお参りし、その火を持ち帰ります。
このオケラの根茎が薬用として使われています。
ここからの写真は
許可を得て京都薬用植物園で撮影したものです
漢方の説明はHPから引用しましたm(__)m
生薬名:ビャクジュツ(白朮) 薬用部位:根茎
生薬「ビャクジュツ」は本種の根茎で
アトラクチロン(セスキテルペノイド)などの成分を含んでいます。
健胃、整腸、利尿、鎮痛、止汗などの作用があり
一般漢方製剤に配合されています。
花を包むように
総苞は魚の骨のような形をしています
こちらはオケラの近縁種で中国原産の多年草
オオバナオケラ「大花朮」
本種と同様、
生薬の基原植物で薬用植物として日本に入ってきました。
オオバナオケラは、
オケラと比べ頭花が大きく、花色は淡紅色。
わが家でも育ててました👇
昆虫のオケラの事
オケラはケラ科ケラ「螻蛄」が正式な名前です。
コオロギやキリギリスの仲間
オケラは、五月から六月ごろ
繁殖期にはいり、盛んに鳴くようになるそうです。
写真を載せました。一度その姿をこの目で見たいものです。
尚オケラは農作物の根を食べる害虫です
童謡「手のひらを太陽に」
オケラが歌詞に登場します
最後までごらん下さりありがとうございます