今日の山野草 スズサイコ「鈴柴胡」
今年もスズサイコの花を見に京都の一級河川木津川河川堤に行ってきました。
スズサイコは必ずそうなるとは言い切れませんが、
夕方に花が開きますので5時ごろ現地に着いて待ちました。
着いたときは未だ太陽の下で
蕾ばかりでしたが6時頃になるとようやく花が開きはじめました。
スズサイコは希少植物調査の対象ですが昼間はスズ「鈴」蕾ばかりなのです
スズサイコ「鈴柴胡」
キョウチクトウ科の多年草
スズサイコの花は7-8月の夕方日没頃から開花しはじめ
夜間に咲き続け午前中日が高くなると閉じてしまいます
葉は直立し硬くて細く対生しています。
昼間蕾の姿のものばかりになって
その姿が鈴のように見えるところが「鈴柴胡」の名前の由来になっています。
「柴胡」は、薬草として用いられるミシマサイコのことで、
その草姿と似ているところからこの名が当てられました。
日本国内でスズサイコをレッドデータブックに掲載しているのは
47都道府県中45都道府県、
個体数が減少し絶滅が危惧されています
京都府カテゴリー絶滅危惧種
環境省カテゴリ―準絶滅危惧種
スズサイコの生育には草刈りが必要ですので
新たに自生が見付かっても少人数での保全活動が大変です。
花序は集散状。
柄のある小さな黄褐色の星型の花を茎の先や上部の葉腋にまばらに付けます。
花冠は5深裂で大きさは1.5cm程、ほぼ水平に開きます。
花弁は完全に開くと縁が反り返り細く見えます👇
詳しい花のつくりについては省略しましたが
山野草らしい
奥ゆかしさを感じるわたしの好きな野草の1つです
おまけは
ジャコウアゲハ「麝香揚羽」
♀表翅
食草のウマノスズクサの葉に
産み付けられたオレンジ色の球形の卵です
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