緑の談話室にご訪問ありがとうございます
相変わらずの山野草ブログです
京都北山地区三ヶ所の休耕田で観察した植物です。
フォルダーに入ったまま写真の整理が進まずほとんどお蔵入りになっておりました。
その中の一部ですが見ていただけると嬉しいです。
1部すでにアップロードした種がダブリますが在来種に限っての掲載です。
簡単な説明をつけました。
ボントクタデ「凡篤蓼」
タデ科の1年草
花期9-10月
少し前に紛らわしいヤナギタデの記事を載せましたが、
ヤナギタデは葉が細長く、表面に黒斑がなく、葉や葉鞘は無毛でした。
大きな違いはヤナギタデの葉にはやや辛味がありました。
茎はこのように赤味を帯びることが多いようです。
サンショウモ「山椒藻」
サンショウモ.科の1年草-浮遊植物
京都府カテゴリ―絶滅寸前種
環境省カテゴリ―絶滅危惧Ⅱ類(VU)
名前の由来は浮上葉の並び方が
落葉低木のサンショウの羽状複葉に似ていることによるものです。
ヤナギスブタ「柳すぶた」
トチカガミ科..の1年生-沈水植物
花期7-10月
京都府カテゴリ―絶滅危惧種
細かい鋸歯のある線形の葉が互生しています。
同じトチカガミ科の
スブタに似て柳のような茎や葉を持つことが名前の由来です。
白い花の写真がどこかに紛れ込んでしまいました
マルバノサワトウガラシ「丸葉沢唐辛子」
オオバコ科
休耕田・湿地などに稀に生える小型の1年草
花期8-10月
京都府カテゴリー絶滅寸前種
環境省カテゴリー絶滅危惧種Ⅱ類
花は4mm、丈は5-15cm
葉は4-10mmの卵円形で先は尖り基部は茎を抱きます。
葉裏にも、茎にも腺毛が見られます。
オグルマ「小車」
キク科
京都府カテゴリー 絶滅危惧種
花期8-10月 田の畦などで見ることができます。
↑は休耕田ではなく稲穂と一緒です。
無農薬、化学肥料不使用の
このような稲作をなさっているところが有ることに感謝です。
イボクサ「疣草」
ツユクサ科の1年草
花期8-10月
和名の由来は葉の汁をつけるとイボがとれることからだそうですが
そのような薬効は知られていないようです。
水田や湿地の花でこのイボクサも稲の刈入れと共に、その姿を消してしまいます。
アブラガヤ「油萱」
カヤツリグサ科
湿った場所で見られる大型の多年草
花期7-8月
アブラガヤの名は、穂が油色で、油臭いことによるのだそうですが・・・
赤褐色の熟した小穂
シャジクモ「車軸藻」
シャジクモ科の1年草 沈水植物
京都府カテゴリー.要注目種
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
全国的に絶滅が危惧されています。
イヌミゾハコベ「犬溝繁縷」
ミゾハコベ科の1年草 沈水-湿生植物
花期6-10月
京都府カテゴリー 準絶滅危惧種
ミゾハコベは有柄ですが、
イヌミゾハコベは花柄が有りません。学名上はこちらが母種です。
京都府内では採集記録が少なく
また近畿の標本は果実が無柄のイヌミゾハコベばかりだそうです。
こちらはミズハコベ「水繁縷」
ミゾハコベ科の1年草または多年草 沈水-浮葉-湿生植物
ミズハコベは食用にした記録が無いそうです。
イヌミゾハコベと一緒に見られることも多く、区別しないという説も有力です。
キカシグサ「きかし草」
ミソハギ科の多年草 湿生植物
花期8-10月
イネの伝来とともに渡来した史前帰化植物です。
紅色の花の大きさはおよそ2mm、下部は地面を這ってますが上部は直立しています。
ショウブ「菖蒲」
ショウブ科の多年草 抽水植物
水辺に群生します。
花期 初夏の5 - 7月頃
アヤメ科のハナショウブ「花菖蒲」と混同されますが本種は別の植物です。
ショウブの花穂。
葉のように見える花茎の先に、
目立たない黄緑色の棒のような円柱状の花穂が斜め上に出て下の方から咲いていきます。
ムカゴニンジン「零余子人参」
セリ科
湿地や溜池畔、棚田周辺の水路などに生育する多年草
花期8-10月
京都府カテゴリ―準絶滅危惧種
10月に見たムカゴ
アブノメ「虻の目」
オオバコ科の1年草
花期8-10月
京都府カテゴリ―絶滅危惧種
写真中央の柔らかそうな茎ですが分かりますでしょうか
高さ10-30cmになる花茎を直立させ上部の小さな葉は対生しています。
紫の小さな花を見ることができず残念でした。
おまけは滋賀県安曇川の川原周辺で見た赤い実など
12月初旬の撮影です
カラスウリ「烏瓜」
強風の中でゆらゆら揺れるオギ「荻」とカラスウリ
ノイバラ「野茨」
サネカズラ「実葛」
センニンソウ「仙人草」
帰り道でツルウメモドキ「蔓梅擬き」にも出会いました。
今年初めてです
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