ちょっと入院して戻ってくるはずだった方が突然亡くなってしまい、猫が3匹残されました。しかし、どんな猫をどんな風に飼っていたのか知る人はなく、捕獲器を使っての捕獲となったため、野良猫が1匹余分に捕まってしまいました。未去勢の野良猫だったので、去勢手術を行いました。
野良猫の不妊手術後は基本、元いた場所に戻します。しかし、餌をあげる人が居ない元の場所に戻すとなると、餌を求めて近隣に何かしらの被害を及ぼす可能性が高まります。
他の、餌やりがいる場所にリリースしようかとも考えましたが、猫は慣れない場所には居付かないので、おそらく他の居場所を求めての過酷な移動を強いることになるでしょう。
それではかえって可哀想なことになってしまいます。
人間にはなれておらず、シャーシャー威嚇をしていますが、凶暴な感じは全くしないので、ケージで飼養できるかもしれない…
うちの玄関先が安全な場所だと憶えてもらえたら、ここの地域猫として、玄関先で餌やりができるかも、と考え、暫く保護してみることにしました。
玄関先に木箱の台を置き、その上に折りたたみケージを設置し、中に入ってもらいました。
ケージの中に突っ張り棒で段を作って籠をくくりつけ、寝床も作りましたが、暴れまくってしまい、初日には全てぐちゃぐちゃに壊していました。
それでも、手を出したり噛み付いたりしないので、水や餌を取り替えることは難なくできました。
保護して四日目の朝、ご飯をあげるため玄関先のケージを覗くと、猫の姿がない![]()
扉はしっかりしまっているのに、なぜ?
目を疑いましたが、やっぱりいない!
ケージの中をよく見ると、受け皿部分が少しだけずれていて、わずかな隙間があることがわかりました。
狭いケージの中に餌もトイレも置いており、受け皿部分がトイレ砂と水で汚れてしまう為、毎日受け皿を外し水で洗って拭いて、再度受け皿を差し込む作業を行なっていました。
その行程を、彼にしっかり観察されていたのです![]()
受け皿を動かす時、ちょっとした隙間が出来る事に、彼は気がついてしまいました。
保護して三日目の夜、自分で受け皿をずらし、ケージの外へ出ることに成功しました。
その時から彼は、「ニゲールくん」と命名されたのです。
つづく


