昨年、避妊手術後に元いた場所の住民から餌やりを拒絶され、戻せなくなった猫がいます。
長毛もふもふの、顔も性格もかわいい最高の女子猫です。
残念なことに、猫エイズに感染していました。身体のあちこちに良性でないイボができており、手術も里親募集も諦めたこです。
万が一、免疫不全によりガンや他の病気が発症したとしても、手術や抗がん剤などの治療は経済的に無理なので、痛みを取り除く対処療法が精一杯になるでしょう。
それを考えると、この後どのくらい生きられるかわからないこのこをケージに閉じ込めておくのが気の毒になってしまい、ケージから出して生活させることを決心しました。
他の猫たちに猫エイズを感染させてしまう可能性があるので本来なら隔離して飼養しなければいところなのですが、ケージ以外に隔離できる空間が無いため、他の猫には申し訳ないけれど感染覚悟のうえの決心です。
この写真写りは、いまいちよろしくありません。
これの数倍かわいいこです。
ケージの中でよく鳴いていましたが、お部屋に出してもやっぱりよく鳴いています。
鈴を鳴らすみたいなかわいい声で、私たちを追いかけてきては、かわいいお顔でじっと見つめてくるのですが、かと言って、過剰な要求をしてくることはありません。絶妙な距離感を保ってくれています。
なにをしてもかわいい。
そんな長毛ちゃんをかわいいと感じるのは猫も同じなのでしょうか、家猫訓練中の茶トラくんは彼女が気になって仕方がない様子です。
長毛猫を保護したのは初めてです。
ちょっとした出っ張りにのぼっては足を踏み外し転落したりして、鈍臭いところもありますが、水を全く怖がらなかったり、どんなに寒くてもコタツにも布団にも入らなかったり、いつも人の側に静かに寄り添ってくれていたり。今まで出会ったどの猫とも、似ているところがありません。
このこに病気がなければすぐに良い里親さんと出会えたと思うので、残念なエイズで我が家に居残ってくれたのは、一つの体験としてありがたいことなのかもしれません。
これだけ人間を受け入れてくれるところをみると、飼われていた猫である事は間違いないと感じています。
迷ってここまで辿り着いたのか、はたまた捨てられたのか、わかりませんが、このこを飼っていた人間にどんな事情があったにせよ、こんな子を外に放り出した罪は、とても深いと思います。
保護した時にこのこが連れていた子猫は、エイズに感染していなかったので、ご近所さんのおうちで幸せに暮らしています。




