ちゃらっちゃっちゃっちゃ、ちゃ~ら ちゃ~ちゃ ちゃ~♪
本編は、4月1日(月)、
ヘルシンキからオウルへの移動、
そしてオウルでの物資補給作戦になります。
列車はサンタクロースで有名なロヴァニエミ行、
われらは途中のオウルで下車します。
オウルはフィンランドの第3の都市、といっても、観光都市ではないので
あまり知られてませんね。
しかし、なんと奥さん、知ってました~?
しているんですって!
この時点でオウルに対する認識は、ノキアの本社がある、
エアギター選手権開催地、そして何よりオーロラが見えてサンタさんがいる
北極圏の都市!
オウル移動は列車の旅を選んだわけですが、
1週間前にのんちゃんが空席確認したら、横並びでとれるところがなく、
通路をはさんだ通路側席を慌ててゲット。
ECO席(普通席)の5号車の2階に乗り込みました。
長距離列車なのに、大き目のスーツケース置き場がなかったのが
ちょっと意外な点でした。
後々、下の階に大きい荷物が置けるところを発見しましたが、
成田エクスプレスのようにダイヤルロック式の錠がついている
わけでもなく。日本以上に治安がいいんだろうな・・という気は
しましたが、やっぱり放置が心配で、結局通路に
横置きにしていました。他のお客様、通行の邪魔になって
ごめんなさい。
着席後、列車内探検に行ったりもしました。
私たちの乗ったインターシティの列車設備は★こうなってます。
6車両、全車両2階建て。
各車両で機能が異なるのにびっくり。食堂車は日本でもありますが、
家族専用、犬連れ専用、スキーや自転車が置ける車両など。
日本のように、ただお客を運ぶ、だけでない空間が広がってました
なんかテンぱっていて、行きは列車内の写真がほぼありません。
文章多めになります。
通路はさんで着席したわけですが、ミヨレの隣の窓側席は、
オウルまで誰も乗って来ませんでした。
人の乗降の様子を見ていると、日本とは異なり、終着までのどこかの区間が
埋まると、その席はクローズ、という扱いになるのかな?と思いました。
フィンランドだけでなく、海外の列車は新幹線のような混み方しないので、
それでいいのかもしれません。
さて、列車は15分程遅れでオウルに到着しました。
15時少し前。
オウル駅に降り立った時はぽつぽつ雪のようなものが舞っている程度。
本日オウルでのお宿は、駅から数分、べストウェスタンホテルアポロ
いわゆるビジネスホテル的な、必要かつ十分なお部屋でした。
ストーブやエアコンがついてるわけでもないのに、お部屋が暖かい。
水回りは、久々、これぞまさしくオールインワンの
シャワールーム。
水を排水溝に寄せるゴムブラシが置いてあります。
使用には熟練の技が必要な高度なバスルームです。
さて、ルームツアーそこそこに、あかりちゃんへの救援物資を持ち、
オウル大学にバスで向かいます。
駅をくぐる地下通路がわからず大回りしましたが、無事バス停発見、
バスに乗っちゃえばオウル大学の最寄り駅まで15分ほど。
のんちゃんとあかりちゃんは数か月ぶりとはいえども、
感激の再会を果たし、
ミヨレもしれっと、厚かましく、おばちゃんその2としてご挨拶。
早速、あかりちゃんの寮のお部屋探訪に案内してもらいました。
あかりちゃんの寮です。↑
あかりちゃんのお部屋で、今回の旅の1段階、
救援物資をお渡しして、補給部隊任務完了です。
その後、ちゃっかり、あかりちゃん手作りのシナモン味クッキー
とお茶をいただきつつ、
フィンランドに来てから思ったこと感じたこと、なぜオウル大学なのか、
何を学びたくてきたのかなど根掘り葉掘り・・
ごめんね、のんちゃんが聞くならまだしも、おばはん根性丸出しで・・
小一時間ほどお話をした後、私たち、ついにオウル大学入学を果たします
大学のことは自分が通っていた大学のことしかわかりません。
それも40年前のことだし!
オウル大学が今の大学とどう違うのか、それは国の違いなのか、
教育制度の違いによるものか?など、何も知らないので比較は
できません。でも、明らかに、自分の世代の大学と違うよなあ、と思ったのは、
学ぶ内容が多岐にわたり、細分化してるのではないか?ということ。
言い換えれば、ある程度自分のやりたいことに目星をつけてないと
いけないんでしょうね。
大階段のすり鉢状の教室で、教授が毎年同じ内容の授業をして
学生は出席とったら出ていく・・・なんて光景は出現しないでしょう。
黄色い掲示板は学部学科のその先、専攻レベルのラボの場所を示しています。
「文学部」とか「法学部」というようなレベルじゃないのよ。
イースターマンデーなので、大学もお休み。
なので人があまりいませんでしたが、ちらほらひとりで勉強したり、
数人でディスカッション的なことをやっていたり・・・
色々な人が出会ってコミュニケーションがとりやすいスペースが
あちらこちらにあって、ちょっと先端をいく企業の社屋のような感じ。
今や日本でも、学内ってこんな感じなんでしょうかね?
お休みでなければ、通しでやっている学食で↑ 学生のふりして
ご飯を食べる予定だったのですが・・残念。
しみじみ。こういう場に身を置けるっていいなあと思った。
それにはもちろん、あかりちゃんのようにちゃんと真面目に考えて、
あえてここを選ぶ、という自分の選択をしなければいけないわけで。
もう一度大学生からやり直せるといわれても、自分には到底できないこと
だよなあ・・と、ちょっと気持ちが上昇したり下降したり。
でも、もう日本はだめだなあ・・と思っていたけど、
あかりちゃんのような若い子がいてくれるなら、まだ少しは延命できるかも。
ただ、こういう学びを求めて日本を出る若者は、日本に帰らず、オウルで、
もしくはできた人脈頼って他の国で働く人が多いよう。
政治家の老害に何を言っても無理だろうけど、企業の社長さんとか、
役人でもちょっと気概のある人は、
こういう若い世代にお金や役割をどんどん投下して欲しいです!
あかりちゃん、貴重な時間を、おばはんに割いてくれて本当に
ありがとうございました。
この先どんな選択をするのかはわからないけれど、
今のこの経験は後で絶対、人生のよりどころになると思います。
自分のやりたいこと、いっぱいやってください!
さて、この後はあかりちゃんと3人で街中に戻り、夕食です!
おっとその前に、あかりちゃん曰くオウル唯一?の観光スポット
「Toripolliisi」(フィンランド語で市場の警官という意味らしい)ボビー
さんに会いに行きました。
ふとっちょおまわりさんとおててつないで記念撮影~
そしておまわりさんで隠れてる背後の道を上がってすぐのお店
「Kauppuri5」でハンバーガーの夕食です
のんちゃんもミヨレも、日本でしっかりメニューを予習し、
オーダーするバーガーを決めて臨みました。
ミヨレは「肉まみれ」
いや、本当は「TEURASTAJA / THE BUTCHER」つまり
「肉屋」という名称なんだけど、印象的にそう覚えていました。
レジのお姉さんには「ナイスチョイス!」と言われましたわ。
どーん!
が、これじゃ選べるトッピングのサラダが手前なので、肉々しさが伝わらん。
これでどうだ?
絵ヅラは汚いけど・・
ステーキ、ベーコン、豚の首肉とローストビーフの煮込み、
チェダーチーズ、チリにお店独自のBBQソース
つまり、肉の玉手箱や~ なんですね。
このために、旅行前数日(数日だけなんかい!)肉断ちしてました。
のんちゃんも初志貫徹、ブルーチーズソースたっぷりのやつ。
上手く写真とれませんでしたが・・
ブルーチーズもだけど、選べるトッピングのオニオンリングが
とってもいい味だしてました。
あ~、久々にカロリー大量摂取!大満足でお店を出たら、
もともと振り出してはいたけど、
あかりちゃんもびっくり、いつの間にか雪が積もって真っ白状態。
ハンバーガーにかぶりついている小一時間でこんなに
積もってるとは。。
のんちゃんに至っては、店の中から外を見て、
「晴れてきてるんじゃない?」と錯覚。
うん、これはたぶん晴れじゃなくて、雪灯りだね。
帰り道を急いでいる間にも、雪は降るから吹雪くへ変化。
風が吹きつけて、手がみるみる凍結状態です。
こんな吹雪の中、あかりちゃんは大学へ戻るバス停へ、
ミヨレたちおばはんはホテルへと、別れの時です。
最後ひしっと抱き合い、お互いエールを送りつつ、
正真正銘、オウル補給作戦は終了しました。
ホテルに戻ってきました。
ホテルのレストランスペースで、お菓子をふるまうから~と
受付の人に聞いていたので、お腹いっぱいのくせに偵察。
でもお菓子よりも、二人して飛びついたのはこれです。
ぎゃ~!!
ティーマが山になってる~
そういえば、お部屋のマグカップもさりげなくティーマでした。
さてさて、こういう日こそ、バスタブがあればよかったのですが、
熱いシャワーを浴びて早々に就寝です。
なにしろ、明日は4時半起き。
午前5時21分オウル発の列車でヘルシンキへとんぼ帰りです。
絶対遂行必至のミッションを無事終えて、旅の大半を終えた気分。
飛行機おりてから移動含めて緊張していたおかげで、
ぐっすり眠れそうです