群馬温泉紀行① 別邸千寿庵 | miauler(ミヨレ)のブログ

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■夕暮れの別邸千寿庵

 

今年はなんといっても群馬県フィーチャーの年でした。

つるやスーパー との出会いから、旅友の高崎短期ステイをきっかけに、

長年気になっていた群馬の温泉どころ行脚が実現するという展開に。

◆1泊目 12月5日(月)谷川温泉 別邸千寿庵  @69,980円

 (早割21・即時ポイント使用・全国旅行支援適用)

◆2泊目 12月6日(火)四万温泉 四万やまぐち館@15,740円

 (即時ポイント使用・全国旅行支援適用)

 

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【12月5日 月曜日】

 

別邸千寿庵は箱根吟遊と同様、30代の頃から行ってみたい憧れの宿でした。

美容院で見る(でしか見ない)家庭画報で、「行ってみたい憧れの・・」とか

「アートでラグジュアリーな・・」という冠でよく紹介されていたものです。

 

■別邸千寿庵の代名詞、曲面廊下

 

宿の紹介ページのトップを飾るのはたいてい↑曲面廊下のフォト。

これが実際に見ることができるなんて~!!

 

13時過ぎのお出迎えの車で水上駅からは10分ほどで宿に到着しました。

そして・・・宿の中に入ったとたん、すぐにわかりました。

千寿庵は、「フォトジェニック」という表現だけでは足りないくらい、

心躍る場所だったのです~!! 

チェックインが13時という、異例の時間がその証です。

あちこち観光せずとも千寿庵という宿をとにかく堪能すべし、ということなのでしょう。

 

 

ロビー真正面に広がる庭園の正面は谷川岳。

夕刻以降、幻想的に浮かび上がる曲面廊下や、

庭にしつらえられた秘密基地のようなガーデンテラス。


 

庭園をめぐれば、谷川岳を一望できるだけでなく、

手湯あり、お休み処あり、遊び心いっぱいのオブジェや秘密基地のようなドームあり。

自分だけのフォトスポットを見つける楽しさ。

 

 

 

 

 

 

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どこもかしこもフォトスポットで、カメラおばさんになってしまい、

写真の枚数が多すぎて、整理するのに大変でした。 あせる

それでは気を取り直して、ルームツアーから。

 

今宵のお部屋は2階202号室の「風月」

和室「B」という、グレードは一番下のお部屋になります。

格子戸をあけると左手にお出迎えの装花。

 

  

 

一番下といっても、全室露天風呂付お部屋です。

12.5畳の和室に広縁、和室の手前にはわが家の1室より広いのでは?という

水屋まわりの部屋もあるし、

ウェットルームも2人用と、十分すぎるスペースです。

 

  

 

  

 

  

 

アメニティはロンドンで創業のモルトンブラウン。この少しスパイシーな香りが大好きです。

「香りがお気に召さない場合はお申し出ください」とありましたが、

いやいやいや~、お持ち帰りしたいくらいです。

加えて、別にDE MEDICI のスキンケア商品も用意されています。

 

  

 

露天風呂へ続くドアの取っ手とか、物入の取っ手の意匠までも、ひとつひとつに

こだわりが見て取れます。こういう部分を探すだけでも宝さがしのようで楽しい 音譜

 

水屋周りも充実の極み。

お茶・紅茶・ハーブティ、ネスプレッソ、それに見合う食器はもちろんのこと、

乾きもの系おやつも、冷蔵庫の中の飲み物も全部フリー !!

 

   

 

   

 

アメニティ・客室備品の豊富さ、それだけの料金を払っているんだから、というと

身も蓋もないけれど、それでもこれだけ準備してもらえると素直に嬉しい。

 

チェックイン時のウェルカムドリンクも複数種類から選択できたり、

自家製お菓子(アロエ餅)というのも、おもてなしを感じる。

水屋におかれていたおやつも、試食程度ではなく商品そのまま大盤振る舞い。

 

   

 

お部屋の座卓に用意されている飲み物やお菓子も、これいただいちゃうと、

夕食入らなくなるよね?というくらい多様。

 

   

  

押し入れの前には浴衣・作務衣のセットと、お持ち帰りOKのポシェットが用意され、

布団・枕は固さや質感を選択できるように、チェックシートまで用意されていました。

床の間にはほんのり落ち着くお香も焚けるようになってたし、

まったくもう、いたれりつくせり。

 

   

 

お茶菓子など片っ端から平らげ、これではいかんと腹ごなしに、

館内・庭園探索に出ます。

 

千寿庵といえば、曲面廊下といった建築そのものも鑑賞対象ですが、

壁や障子などのテクスチャーを楽しんだり、匠の技を見ることができる

意匠美術館といっても過言ではありません。

 

   


  

 

 

曲面廊下の京土壁(※注)の意匠、廊下の窓の摺りガラスのデザイン、

木枠、金箔障子の天井、組子障子など、目に入るすべてが美術品。

和の伝統工芸を駆使しながらも、宇宙を感じさせるというのが

テーマなのかな?と思うところが多々あります。

(※注)公式サイトによると、スサ入り京土壁といって、地元群馬の土を利用しているそうです。

 

   

 

   

 

ガーデンテラスに出てみますと、宿の庭だけで小ピクニックができるよう、自然を利用した

様々な工夫が施されていることに気が付きます。

 

   

 

   

 

小休止できる東屋風ガーデンテラスには、果物や飲み物が準備されていて、

ソファスペースでぼーっとしたり、手湯で温まったりできます。

 

小高い丘を上がると、秘密基地な透明なドームがあって、

中に入り込んでかくれんぼ気分。

ゆったりリクライニングチェアに座ってまどろむのもいいし、

自分の居心地のいい場所を見つけて、過ごし方自由自在です。

 

   

 

   

 

庭園の奥には、隠れ家のような読書ルームもあります。

午後3時から3時半くらいの間にいくと、スタッフの方が、コーヒーを点ててくれます。

この日は炙りマシュマロのモナカ付きでした。

 

  

 

  

 

暖炉に火が入るような雪降る日に、コーヒーをいただきながらどくしょしたい!

 

読書ルームのベランダからは、川原に降りていけます。

川の水の流れを聞きながら、ベランダのチェアで本を読むうちに、

うとうとしちゃう・・というのもいいなあ。

 

 

おっと忘れちゃいけない。お部屋にも露天風呂がついてますが、

もちろん、ここは温泉宿ですからね。大浴場もあります。

内風呂・露天風呂ともにふたつづつあり、夕食時間あたりを境に男女入れ替えになります。

 

   

↑ ほたるの湯(露天)に仙の蔵(内風呂)

 

↓ すずむしの湯(露天)に一の蔵(内風呂) 

   

 

そしてお待ちかね、夕食です。

朝夕とも、食事処に行くのですが、

食事処の組子障子の扉をあけて奥に進むと、個室の食事処があります。

エントランスから個室までの間にも、照明やなど趣向が凝らされていてついつい

立ち止まっちゃう。

 

  

 

 

個室に入ると掘りごたつの座卓に、お盆やお箸などがセットされており、

鉄瓶が囲炉裏でしゅんしゅん!

ああ、あったか~い。

 

  

 

お献立の名前は「冬ざれ」でしょうか。

前菜だけ見ても、冬が来たことを感じる盛り付け。

「和食」が世界無形文化遺産だってこと、日本人として誇らしくなりますね。

 

■前菜

右上;蒸鮑・海老・胡瓜・焼舞茸・ワイン玉子・クコの実

左上;雲子と下仁田葱玉蒸

中央:シルクサーモン南部焼・金柑密煮・子持ち昆布・芹松の実和え・丸十蜜煮

 

   

■椀物(白みそ・海老芋) / お造り

 

   

■温物(天王寺かぶら・上州牛つみれ) / 肴(上州和牛フィレの石焼)

 

肴(メイン)は、ミヨレは牛にしましたが、旅友は魚介類の石焼をチョイス。

こういうとき、どっちも欲しい~!!と強欲なこと思ってしまいます。

 

   

■旅友チョイスの魚介類石焼 / 御飯(じゃこともずくの炊き込み、ちぎりっこ汁)

 

■甘味(洋梨ムース)

 

こういった懐石料理は、器も美味しさや季節感を増幅させる威力を

持っていますよね。旅友が仲居さんに聞いたら、

器を選ぶ専属スタッフさんがいるとのこと。

毎月献立は変わるわけだから、毎月お泊りしたくなります。

 

食事が終わるころ、ロビーでは、ちょっとしたナイトキャップがふるまわれます。

こういったサービスも嬉しいです。

ミヨレたちは、爽やかな果物水をいただきました。

 

 

これだけでも、ちょっと得した気分だったのに、

お部屋に戻ったらなんと!

 

  

 

栗入りちまきが蒸籠にセットされ、さらに冷蔵庫にはおみかんまでありました。

さてさて、この日はお楽しみ、サッカーワールドカップの対クロアチア戦だし、

夜食や飲み物(冷蔵庫のものフリーだもんね~)準備万端です。

 

  

 

いつ寝落ちてもいいように、お布団の中にもぐり込んで、

あるいは、露天風呂からひそやかに応援したり・・・

結果は、PKで負けてしまいましたけど、ふかふか布団と温泉効果で

気持ちが昂りながらも眠りの世界に落ちていきました。

 

 

【12月6日 火曜日】

 

サッカー応援の夜更かしで、ぼーっとしておりますが、

朝風呂にも入り、気分は爽快です。

曇り空なのが残念ですが、雪が積もったらどれだけ素敵だろうかと

思わずにはいられない風景の誘導です。

 

 

夕食と同じ食事処に、朝食をいただきにあがりました。

夜は窓の外がどんなだかわからなかったけど、こういう感じだったのねえ。

少し晴れ間も見えてきて、食事も自然の光でよりいっそう

美味しそうに見えます。

 

    

 

ミヨレは洋食、旅友は和食を選択しました。

個室ひとつひとつに、トースターが用意されているんでしょうか。

厚切りトースト、焼き立ては幸せの香り。

パンは、地元のベーカリーじゅらく食パン工房さんのパンらしいです。

 

   

 

洋食・和食どちらにも3種類のドリンクが付くのは嬉しいです。

コーヒーカップも軽くて持ちやすくて素敵でした。

ミヨレが普段に使うと数回で飲み口を欠けさせる自信あり。

 

     

 

朝食の後は、チェックアウト11時まで、部屋の露天風呂に入って

お布団でごろごろを満喫して過ごしました。

いつもだと、これでもう現実世界に帰還かあ・・・とどんよりするのですが、ふふふ。

今回は、群馬温泉第二弾、四万温泉でのお泊りがありますので、心が軽いこと 音譜

 

 

チェックアウト時も、ロビーで飲み物をいただけ、しかもちょっと艶めかしい

フォルムのミネラルウォーターのお土産付きで、余計に気分は アップ

最後の最後までサプライズなおもてなしがあって、嬉しい気持ちで

帰路につけるのがいいですね。

 

しかも、我らお得意、気に入ったらアゲイン、速攻。

千寿庵、長年の想い人に会えた気分のミヨレ以上に、旅友の心にズキュンと

矢が刺さったらしく、のりのりで、ハイ、次回その場で予約完了でっす。

雪が残る風情を見たいということで、残雪に期待して、

3月上旬に再訪決定しました 合格

 

まだまだ、お庭散策、館内探検、細かいところまでつぶさに見きれてないし、

季節が違えばまた趣も変わる。

どんな表情を見ることができるのか、雪の千寿庵、楽しみです。

 

 

 

 

四万温泉やまぐち館に続く。