群馬温泉紀行② 四万温泉やまぐち館 | miauler(ミヨレ)のブログ

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■12月6日(火)  四万温泉 四万やまぐち館

 

別邸千寿庵をチェックアウト後、JRとバスを乗り継いで、今宵の宿は四万温泉 温泉

四万温泉は「四万ブルー」ともいわれる奥四万湖までの四万川沿いに発展した

温泉地。国民保養温泉地第一号に指定された、柔らかな泉質の美肌の湯どころです。

 

四万温泉の中でも、宿泊に選んだのは、四万やまぐち館。

以前、会社の同僚が、「四万温泉のやまぐち館に行かないのは勿体ない!

すごくいいお湯で、お肌もつるすべ!だまされたと思って行ってください!」

と熱弁をふるうので、気になっていたお宿なのです。

 

  

 

前泊は世界レベルの高級宿でしたが、こちらは昭和レトロで、

会社の慰安旅行でおやじが大騒ぎするような、ひと昔前のオオバコの宿です。

ふり幅が激しいですが、お湯メインですから、いいのです。

 

 

ロビーからは「蝉鳴きの滝」が眺められます。クリアで青い水の清涼感。

秋は紅葉、もっと冬であれば雪景色で、素敵だと思われます。

 

  

 

フロント階奥にある俵町広場という催しどころでは、

女将の紙芝居や、演芸が催されるとのこと。

この日は、女将が在館だったので、女将の巧妙なトークと、

「マッチ売りの少女」の紙芝居を楽しめたようです(我らは見に行かず)

 

館内全て、文字通り昭和レトロな嗜好で統一されており、

フロア名や部屋番号も、住所の番地で表示。

ミヨレたちのお部屋は3階(なので三丁目)の317番地(号室)でした。

 

お部屋も、「THE・温泉宿」 

洒落た、とか、洗練された、とは真逆ですが、

昭和あるあるのお部屋で、昭和世代のミヨレには妙に居心地よく、

久しぶりに炬燵にはいって猫になりました。

 

  

 

お部屋はグレードで言えば下から二番目くらい。予約時に、

縁側に掘りごたつがあって、「蝉鳴きの滝」が見えるお部屋を選びました。

お部屋のお菓子は花豆の甘味。茶筒のお茶を自分で入れるのも昭和だなあ。

もちろん、ネスプレッソなんてものはありゃしません。

 

でもね、夜には、窓からライトアップされた山肌や、耳をすませば川の流れる音が

楽しめました。ライトアップも、計算しつくされた、というものではなく、

垢ぬけないんだけど、今ほど灯りがなくて、夜は暗いものだった頃を彷彿とさせて

ちょっとあの世の入り口に入りかけるような感覚。

 

  

 

館内も、少し物悲しさを感じさせる照明づかいで、レトロ感満載でした。

蛍光灯じゃないのがいいです。

温泉風呂に続く廊下とか、「月見台」というラウンジなどは、

イマドキをかなりがんばってる感じで微笑ましい・・・

 

  

 

そうそう、肝心のお風呂。人がいたのでさすがに撮影はできませんでしたので、

宿の公式サイトで様子をどうぞ。

 

やまぐち館は400年以上も前に開設された歴史ある湯宿とのこと。

四万の病に効く、ということから四万温泉と称されたという説もあることから、

お湯=尊い神仏ととらえ、薬師如来像をお祀りした「薬師の湯」

ここだけは、誰もいなかったので、こっそり撮影させていただきました。

 

 

この薬師の湯のほかに、お題目露天風呂、渓流露天風呂というお風呂があり、

内湯と露天風呂の境の引き戸をあけると

ツーカーになって、全部露天風呂になっちゃう。

それほど広いお風呂場をかけ流しにできる湯量に納得。

女将が自慢する訳だわ。

 

そして、その女将。売店では、お土産のピーカンナッツの試食を

愛想よく配り歩き、いやあ、まさに細腕繁盛記。

女将、田村久美子さんとおっしゃいますが、

同僚に四万温泉を勧められた頃、よくテレビや雑誌に登場されていて、

それでミヨレも四万温泉、やまぐち館のことを知っていたのです。

その頃から、美肌の湯を利用したご自身開発の化粧品の宣伝をされていて、

今回間近で拝見してびっくり !!

 

えええ?この人、今でいう美魔女?

お肌つやつや、お化粧はきちんとされてるけど、厚化粧というほどじゃないし、

ていうか、いったい今いくつよ?

 

お湯の良さは写真に撮ったりできないけど

、確かに優しいお湯で、湯あたりすることなく、肌つるすべ。

同僚Oちゃん、あんたの言うことは正しかった。20年近くたって

ようやく理解したよ。

 

さて、夕食ですが、、別邸千寿庵での贅沢飽食の後なので、

一番お手軽な上州豚しゃぶコースにしておきました。

 

  

前菜(帆立山葵 自家製カステラ 林檎豆腐、茸流し、紅葉人参、秋刀魚幽庵焼

向付(鮪 間八 サーモン 鯛)

 

  

名物(桑の葉万頭 銀餡)

焼物(鱒ちゃんちゃん焼き)

 

  
メインの鍋物はいなか豚すき焼き

油物(エビのサクサク揚げ 蓮根はさみ揚げ)

 

あとは食事。赤だし・香物 水菓子といった懐石コース。

どれも卒なく美味しいし心づくしを感じるけど、

ひと品ごとの器の洗練度、食材や料理の繊細な使い方は、もう一歩。

まあ、別邸千寿庵や箱根吟遊とかと比べるものではないですね。

量的にも気張らない、いいころ加減のお料理でした。

 

 

室内の灯りを消して、ライトアップされた窓の外を眺めていると

川の水の流れだけが大きくなってうとうと・・・

お湯の効果でぽかぽか、気が付けば眠りについておりました。

 

12月7日(水)、晴れ。

朝ごはんも、いわずもがな、これぞ温泉旅館の由緒正しいラインナップです。

あったかいおっきりこみが食べられたのが嬉しかったな。

 

  
 

2泊3日の群馬温泉旅、最終日にようやくクリアな青空を見ることができました。

川の水の透明度・青さも際立ちます。

 

   

 

来るときはJRとバスの乗り継ぎでしたが、帰りは八王子ー四万温泉を結ぶバスで、

高崎駅まで帰ります。

 

  

 

バス停も懐かしい。ジブリ映画に出てきそう。

四万温泉、ほんとにいいお湯でした。女将の「くみ子おりじなる温泉化粧水」も、

買って帰って使用した旅友も絶賛していました。

あの女将の肌をみれば、さもありなん。

 

群馬県、あまりピンと来てなかったけど、かなりの温泉天国。

草津温泉を筆頭に、まだ伊香保温泉もあるし。

ミヨレの叔母のイチオシは、法師温泉。

宿も1軒しかないみたいですが、すごく良かったといってたので、

また群馬温泉ツアー組みたいです。

旅友、よろしくね~。

 

■やまぐち館

 

補足)やまぐち館のCIというんでしょうか、マークは、

おでんみたいに、△□〇が縦にならんでいます。

意味は ↓ のとおり。 やま・ぐち・かん と読むのは無理があるけど、

なるほどね。