〈前置き〉
義理の両親が亡くなり、遺産相続も無事終わった。
遺産といっても、庶民レベル。
ドラマになるようなもめ事もなく、義妹との関係も良好なので
手続き上のそれなりの面倒くささはあったもののスムーズに遺産協議書に捺印となった。
ざくっというと、旦那(長男)が不動産、義妹(長女)が現金・有価証券のたぐいを相続。
もっと平たく言うと、現在の我ら夫婦の住まいである3階建て(鉄骨ALC)ビルが
旦那名義に。(土地は借り物である)
さて。「不動産」なるものを相続してしまった。
私の本音は、「ありがたいようだが、自分たちには重荷である」なのだが、
相続人は旦那である。私のものじゃない。
本人の生まれ育った家でもあり、もちろん、旦那の意思が尊重されるべき。
なので相続しちゃったことについて、どうこういうつもりはない。
問題は、相続しちゃったものをどうするか?なのである。
人は、「ビル所有者になった」というと、「不労所得で老後は安泰だね~」というが、
私の心配は、「固定資産税・都市税」の支払い、
とりわけ、築22年間、何も手を入れて折らず、雨漏りをはじめいたるところ老朽化している
建物のメンテナンス費用などの支出の増加にある。
当然、ビルを有効活用しないと、相続損になってしまうため、
親の住居フロアだった3階に我らが引っ越し、
2階の2部屋を賃貸物件にして収入を得ねばなるまい。
そこで、まずはリフォーム。
雨漏りや給湯設備、水回り(キッチン、風呂、洗面所、トイレ)全般の改修。
「使い勝手がよくて綺麗なモデルハウスみたいなお部屋にしたいな」
という発展的リフォーム以前に、
「やって当然、やらねばなるまい」の、必須レベルリフォームが待ち構えているのだ。
加えて、3階に住居を移すことで、私的に多少は自分の居場所を構築したいという
ささやかな希望的リフォームもあるわけで。
そういうわけで、リフォームのためのアクションが始まった。
〈リフォームに至る道〉に続く。