ごきげんさまです。
じじばばがいない間に、勝手に手をつけ始めたリビング棚の断捨離。
さすがにもう、こんな食器使わんやろう?
ってのだけ勝手によけてた。
残りの、これはまだ使うって言うだろうなぁ〜
ってのは全部洗って棚へ戻してた。
(書類類は手を付けず)
そこへ、何も知らないじじばば帰宅。
もちろん、
めっちゃ嫌な顔をされた。
でも、出された食器のあまりの汚さにさすがにびっくりもしてた。
(棚の汚さのすごさは全く知らない)
そして、
その状態を見た母の第一声。
『洗ってから戻そうかね』
って。
そう言うと、
母は
ホコリまみれの古い食器を拾い上げた。
!!!!
『まだそれまで洗って使う?
使われてないキレイな食器がまだこんなにあるんだよ!』
って、棚をスライドして見せる。
『キッチンにも、味噌部屋にも、小屋にも、山にも、まだまだ使われてない食器が山のようにあるんだよ!
それでも、そんなホコリまみれの食器を使いたい!?』
我慢が出来なかった。
責めてしまったかもしれない。
それを聞いた母、
『だって…
使わなくても取っておきたいんだもの』
って…。
.....終わった。
いいよ。
好きな様に取っておけばいいよ。
母は
ホコリだらけの古い食器を
一つ一つ大切に一生懸命洗っていた。
私はその光景をちょっとだけ眺めて、そのまま帰る準備をして帰ってきた。
あとはどうなったのか私は知らない。
もうそのことを聞くこともないだろう。
母には母の選択した人生がある。
それを私は、
今はただ受け入れるしかできない。
いいも悪いもない。
分かってる。
でも、泣きたい気持ちも、まだ少しだけある気もする。
でも、大丈夫。
だって、多分それは3分感じきったら消えるから。
私は私のことをする。
帰り道は、
お月さまだけがとても明るく輝く夜でした。