【マンガ感想】
『SUNNY SIDE UP. 1巻 (小林徹郎)』
SUNNY SIDE UP. (1) (まんがタイムKRコミックス)
小林 徹郎 芳文社 2011-04-27 by G-Tools |
【あらすじ】
東京の優等生、加奈子は父の田舎、田畠村にやってきた。そこで出会ったひとクセある仲間たち、メレニア、朝顔、剣持。仲間たちとの暮らしから彼女は何を得るのか。加奈子の成長を楽しみつつ、自然たっぷりな描写にの~んびり気分になれる4コマッ!
田舎を舞台とした4コママンガです。
東京に住んでいた『道寺加奈子』は、父親の仕事の関係(?)で、父親の田舎である田畠村に
引っ越してくる。 その村で出会うのは個性的な仲間たちや、田舎町らしい自然の数々。
そんな環境に『道寺加奈子』の性格も徐々に明るくなっていく・・・。
というような感じの作品でして、東京から引っ越してきた『道寺加奈子』が、虫好きな『本田朝顔』や、
実家が牧場を経営している『メレニア』や、実家が農家の『剣持冴』の3人と仲良くなって、田舎の
町でのんびりと日々を過ごす4コママンガです。
主な展開としては、『本田朝顔』・『メレニア』・『剣持冴』の3人が、東京から来た『道寺加奈子』を
様々な場所やイベントに誘っていくことで交遊を深めていく展開が中心に描かれていきます。
何かしらのトラウマを持っている様子の『道寺加奈子』は、最初こそ、そういう親しげな関係におびえる
様子が描かれますが、友人の3人の上手いフォローもあり、徐々に心を開いていくこととなり、
最終的には、非常に魅力的な女の子に成長していくこととなりました(トラウマというか、ただ単に
人付き合いが苦手なだけかもしれませんが・・・)。
そんな作品の中で、個人的に面白かったのが、バーベキューの話ですね。
この話は、『メレニア』がバーベキューをしたいと言ったことから始まったイベントでして、
色々とすったもんだあって、『剣持冴』の家に集まって4人でバーベキューをすることとなりました。
東京出身の『道寺加奈子』にとってはバーベキュー自体、あまりしたことが無かったようで、
バーベキュー大会を非常に楽しみにしている様子や、バーベキューが大好きな『メレニア』と『本田
朝顔』の幸せそうな表情などが面白おかしく描かれていくこととなりました。
しかし、用意した食材が多すぎたのか、女の子4人では、全てを食べ切れず余ってしまいました。
さすがに捨てるわけにはいかず、その余ってしまった食材を見て困っていた『道寺加奈子』のもとに
ナント、次々とクラスメートがやってくることとなりました。 これは『剣持冴』や『本田朝顔』が気を
利かせて、東京から引っ越してきた『道寺加奈子』のためにバーベキューという名の簡易的な歓迎会を
演出したようでして、『道寺加奈子』はこのイベントを通して、この3人以外のクラスメートとも仲良くなる
ことができたようです(非常に感動的で良い話でした)。
もし、次巻があるならば、こういう友情を深めるような話が多く読んでみたいですね。
あと、主人公が何故、田舎へ引っ越してこなければならなかったのかという話も読んでみたいですね。
(4コママンガなので、鬱展開とは勘弁ですけど・・・)
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【総評】
ここ最近流行っている、“田舎”を舞台とした作品ですね。
登場人物が全員女性である点や、その登場キャラクター達の他愛のない会話で作品が
構成されている点などから、これぞ“きららレーベル作品”というような感じに仕上がっております。
そのため、恐らく、このレーベルのファンならば大きなハズレは無い作品で、内容を知らなくても、
安心して買える作品だと思います。 きららレーベルファンにお薦めしたいですね。
点数的には
85点
です。
では、ここまで。