【マンガ感想】
『けいおん! 4巻 (かきふらい)』
けいおん! (4) (まんがタイムKRコミックス)
かきふらい 芳文社 2010-09-27 by G-Tools |
【あらすじ】
いよいよ高校生活最後の学園祭を迎える唯たち軽音部。ライブの前にクラスの出し物では演劇をやることに。演目は澪と律で『ロミオとジュリエット』! 最後のライブともども成功させることができるか!?そして唯たちの進路やいかに!?
『軽音楽部』に所属する女の子達による4コマ学園コメディーです。
3年生が卒業し、部員ゼロで廃部寸前だった『軽音楽部』に、
新入生『平沢唯』・『秋山澪』・『田井中律』・『琴吹紬』の4人が入部するところから話が始まります。
キャラクターも、バカ設定の主人公を始め、ツンデレ(恥ずかしがり屋)・元気娘・お嬢様と、
4コママンガとしては王道の組み合わせですし、ストーリー展開もかなり上質な作品です。
結構、面白い作品だと思いますよ(^^ゞ。
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ここからは、4巻の感想。
4巻では、3巻と同様に『軽音楽部』らしからぬコメディーが描かれつつも、学園祭のクラスの出し物の
イベント(ロミオとジュリエット)や、学園祭ライブイベント、受験生らしい進路関連のイベント、そして、
卒業イベントなど多くのイベントが描かれることとなりました。
そんな4巻のメインとなるのは、やはり受験関連のイベントですね。
この受験関連イベントとは、学園祭終了後からほぼラストの方まで描かれることとなったイベントでして、
受験生ながらも勉強をサボりがちな『平沢唯』・『田井中律』を中心に、受験に関する様々なイベントが
描かれることとなりました(アニメの方では、ここの部分がほとんどカットされていました)。
そんな受験関連イベントのお気に入りは、『真鍋和』関連イベントかな。
『真鍋和』とは、主人公・『平沢唯』の幼馴染で、生徒会長を務めている真面目な女の子です。
『軽音楽部』に所属していないため、それほど活躍するようなキャラクターではありませんが、
生徒会長である点や、主人公・『平沢唯』の幼馴染である点から、意外と出演シーンは多く、
結構、印象に残るキャラクターであります。 ちなみに、アニメ版では、登場回数こそ多いものの、
「じゃあ私、生徒会行くね」と言う台詞と共にフェードアウトするシーンが多く、原作以上に『軽音楽部』
との絡みが少ないキャラクターに仕上がっていました(まあ、志望する大学も『軽音楽部』メンバーと
全く違うようなので、しょうがないところなのでしょうけど・・・・)。
そんな、『真鍋和』にスポットが当たったのが61ページから描かれたイベントですね。
このイベントは、受験間近であるにもかかわらず模試でD判定を取ってしまった主人公・『平沢唯』が
何とかしようと、幼馴染である『真鍋和』と共に家で勉強をすることとなったところから始まります。
(↑主人公・『平沢唯』が泣きながら『真鍋和』に勉強を教えてもらおうと頼んでいるシーン)
『真鍋和』としては、『平沢唯』の申し出に嫌がることなく引き受けることとなりまして、
『平沢唯』の家で勉強会が始まることとなるのですが、まあ何というか、『平沢唯』にやる気が無い上に
『平沢唯』の妹・『平沢憂』までが勉強の邪魔(?)をしてくるという悪循環な雰囲気となりまして、
勉強どころじゃなくなってしまいます(笑)。
(↑『平沢姉妹』に抱きつかれてしまい身動きが出来なくなった『真鍋和』)
結局、『平沢姉妹』に抱きつかれたまま寝てしまい、勉強会なのに勉強をすることなく終わってしまう
わけですが、このイベントの合間に描かれた『真鍋和』と『平沢姉妹』の思い出話は非常に面白く、
何度も何度も読み返してしまいましたよ(^^ゞ。 こういう話を読むと、『真鍋和』と『平沢憂』の関連話を
読みたくなってきますね(年上に敬語を使わない『平沢憂』が非常に新鮮)。 まあ今巻が最終巻なので、
これ以上読めないわけですが・・・・。
いや~、面白かったですよ!
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白かったですよ。
音楽関係(学園祭ライブとか)に特化したアニメ版とは違い、漫画版は受験にスポットが当てられて
いたのが印象的でした。 また、アニメ版・漫画版の最終回の違いも面白いところでして、どちらも
『けいおん!』らしい内容に仕上がっていたのが良かったです(2年生トリオのイベントが素晴らしい)。
作者の次回作に期待したいですね。
点数的には
96点
です。
では、ここまで。