『気分は上々 2巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『気分は上々 2巻 (奈々緒舞流)』

 

4832267728 気分は上々 2 (まんがタイムコミックス)
芳文社 2009-09-07

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過去記事はこちら → 1巻

 

 

【あらすじ】

いつも元気な建設現場4コマ、「気分は上々」の2巻がついに発売です。現場の紅一点ジョーちゃんと、監督業よりも料理が得意な監督、ジョーにベタ惚れの設計士、ジョーの婚約者(!?)の社長の息子、男よりも男前の女性鉄筋工さんなど、にぎやかで楽しい面々がビルをガンガン建設します!! ビルは一向に完成しないけれど、1巻よりもさらにパワーアップした「気分は上々」2巻、よろしくお願いしま~す。

 

 

4コママンガ。

建築会社の事務で働く『若草譲(ジョー)』を中心に描かれるコメディ作品で、

その『ジョー』に関わってくる人々との交流を描いた作品です。

 

主人公が『力持ちで男勝りな性格だけど、女性としての魅力を持ち合わせている』という設定でして、

登場キャラクターの全員が彼女に対して好意的に接しているという状況の中、

彼女に好意を寄せてくる設計士や、建築現場で働く作業員とのやり取りを描いております。

 

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ここからは、2巻の感想。

2巻では、自称イケメンで実家が大金持ちの設計士・『藤木』の存在感が大幅にアップしたり、

主人公・『ジョー』の許婚で性格が最悪な『リュージ』と女性の鉄筋工・『優』との関係が進展していたり、

ただのモブキャラだと思っていた現場職人達がメインキャラになったりと多くの話が描かれました。

 

そんな2巻の注目点は、やはり設計士・『藤木』でしょう。

彼は、自称イケメン(実際にイケメン)で、実家が大金持ちといういわゆる勝ち組キャラなのですが、

何故か、主人公である『若草譲(通称:ジョー)』に惚れてしまったというキャラクターです。

スペック的には、『実家が大金持ち』・『留学経験あり』・『さわやか』・『二枚目』・『有能』という感じで、

外面的には完璧超人系キャラクターなのですが、お金持ち特有の『ウザさ』が前面に出てしまい、

実際には、『スペックは高いけど、非常に残念なキャラクター』という感じになっております(笑)。

 

そんな『藤木』に大きな変化があったのが2巻ですね。

1巻の頃は、大金持ちということを表に出して、『若草譲』の興味を引こうとアタックし続けましたが、

ことごとく無視されてしまったため、2巻以降は、お金に頼らない方法でアタックするようになりまして、

お金持ち特有の『ウザさ』は多少残っているものの、男性側の主人公ポジションを獲得することに成功し、

徐々にですが、『若草譲』との距離が縮まってきつつあるような感じがします。

(ちなみに、『藤木』の父親と母親が共に登場し、共に『若草譲』に対して好感を持っている)

 

個人的にですが、この『藤木』に大きな変化があったと感じたのが14ページから描かれている話ですね。

この話は、ホワイトデーで“お金持ちなお返し”をしようとしたところ、『若草譲』にはそのような

プレゼントは望まれていない事を知ることとなる話でして、この話を通して、やっとお金では『若草譲』の

気持ちを射止める事ができないことを知ることとなり、ここから性格が大きく変化していきました。

このイベント以降は、お金持ちということを表に出すイベントが一気に減り、『若草譲』と同じような視点で

接するようなイベントが増えまして、1巻で感じた独特の『ウザさ』が薄れ、『若草譲』の恋人候補として

存在感が増していきます(まあ、『若草譲』には恋愛対象として見られていませんが・・・)。

 

今後は、『若草譲』の許婚・『リュージ』がどのように関わってくるかが気になるところです。

個人的には、『若草譲』は、『藤木』のようなタイプの男性と話している方が生き生きとしているので、

できるならば、『藤木』と結ばれて欲しいところですが・・・・。

 

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【総評】

順調に面白くなっております(^^ゞ。

次巻の発売があるならば、次巻も、発売日に買いたいと思います。

 

点数的には

88点

です。

 

1巻が厳選収録だったために、この2巻が発売されると知ったときは、

「まさか!?」と声を出して驚いてしまいましたよ(笑)。

面白い作品なので、これからも長く続いてもらい、3巻の発売を期待したいです。
 

 

では、ここまで。

 

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