『冒険少年』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『冒険少年 (あだち充)』

あだち 充
冒険少年

 

あだち充先生の最新単行本。

『ショートプログラム』の続編にあたるであろう短編集です。

 

 

【あらすじ】

ビッグコミックオリジナル誌上で、一年に一作ずつ独自のファンタジックな世界を描かれたあだち充氏の「冒険少年」。前作「じんべえ」から九年ぶりの短編集の単行本。
 
 
まず一言。
 
「めちゃめちゃ面白かったです(^^ゞ」
 
ということで、久しぶりの100点作品なわけです(^^ゞ。
 
個人的に、あだち充先生は、長編(タッチとか)も短編集(ショートプログラム)も、
同じように才能を持っておられる方だと思います。
特に、短編になるとその才能を遺憾なく発揮されており、
私は短編集を読んでから、あだち充ファンになりました(^^ゞ。
 
今回の単行本は、完全な新作短編集で、一年に一作ずつ書かれた作品を纏めたそうです。
タイトルの『冒険少年』という言葉はあまり作品に反映されていない思うし、
冒険する少年の物語ではありません(笑)。
あだち充先生風、『藤子・F・不二雄先生』のSF(少し不思議な)作品にような作品ですね(^^ゞ。
 
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この作品集の特徴は、物語の最後の『どんでん返し』で、
最初のフリ、中盤の展開、ラストのオチ、の見事さは、ベテランならではの技です。 
ぜひとも読んでいただきたい作品ですね。
なので、一つ一つの作品に感想を述べることもしません。
 
点数は最初に書きましたが、
100点
です。
 
あだちファンだけではなく、大人でも子供でも誰でも楽しめるマンガを探しておられる方に、
絶対にお薦めします。
 
 
 
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【戯言】
とまあ、100点作品ですが、なんとこの作品『1100円』もします(^^;。
私は全然高いとは思わず買ってしまったのですが、
同じくあだちファンの兄貴に渡したところ、
 
兄貴 「1100円? 高すぎ!! (少年マンガが)3冊買えるじゃん!!」
 
と言われてしまいました(^^;。
 
正直、最近は1000円を超える本なんていくつもありますし、
私が好きなマンガの設定集なんて5000円を超えるものもあります(笑)。
さすがに1000円を超える『シリーズモノの単行本』を買うお金はありませんが、
単発の短編集なら手を出しています。
 
とはいえ、やはり世間では、マンガに1000円を出す感覚は普通ではないようで、
この話を岡山の友人にしたところ、
 
友人 「あだち充ならすぐに中古に出回るから、それを買う」
 
とまあ、現実的な答えを戴きました(^^;。
 
まあ、人によって物事のウエイトが違うので一概に言えませんが、
マンガに対しての金銭感覚を改めないといけないのかもしれませんね( ̄~ ̄;)。
 
 
では、ここまで。