順平、ニッコリと、「おっと~~。かっこいいっすね。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.272.

ドキドキ 愛結美と菜帆子、
「ラグビー。」

順平、ニッコリと、
「おっと~~。かっこいいっすね。」
そして、
「なるほど。確かに、課長、ガタイいいですもんね。」

そんな順平に小埜瀬、
「かかかか。まっ。ガタイだけはね。」
そしてまたおかずを…。
「…で…。その社長も、大学時代はラグビーで、かなり鳴らした方だったらしいですよ。しかも、偶然にも、大学が私と一緒。かかかか。」

その声に愛結美と菜帆子、
「え~へ~~。」

小埜瀬ニッコリと、
「え~~~。だから…、なんか…こぅ~~。気が合いましてね~~。それに、物凄い経営哲学、持ってて。…考えてみると。これだからトラスビーは全国に愛されている。…って、思いましたね。」

愛結美と菜帆子、
「ラグビーかぁ~~。」
「だからスポーツ関連。」

小埜瀬、
「えぇ。まぁ~~。」

菜帆子、佐津香に、
「…だって。」

その、「だって。」が気になって順平と小埜瀬、菜帆子と佐津香を見て、
「えっ…???」

順平、
「えっ…???…はっ…???…って、だってって…何が…???…っすか…???…菜帆子さん。」

愛結美、
「うん…???」
ニッコリと順平を見て、
「ふふ~~ん。…あのね。」

小埜瀬、順平、愛結美を見て…。
「実は、佐津香さんの旦那さん、大学時代に、野球…って言うか~~。少年野球から始まって、社会人野球まで。」

小埜瀬と順平、いきなりの事でびっくりして、
「うそ―――――――っ!!!」

菜帆子、ニッコリと、
「ふん。うそ。」

いきなりガクッとする小埜瀬と順平。

愛結美、
「かかかかか。…な訳ないでしょ。佐津香さんの旦那さん、野球やってたの。事実です。」

小埜瀬と順平、
「盾橋さ~~ん。」
「菜帆子さ~~ん。」

菜帆子、思わずチロリと舌を出して、
「ひひ~~ん。…って言うか~~。課長~~。」
顔をグシャリとさせて、
「申し訳ないけど…。その…、盾橋さんって、言うの、やめてもらえません。…なんだか…、背中がムズムズと…。」

いきなり噴き出す佐津香、
「ぷっ。」

愛結美も、
「あ~~~。うんうんうん。私も~~。曾我野って、やめて欲しい~~。もぅ~~、みんな…、名前で通ってるから~~。あゆみでぇ~~。」

菜帆子、
「私も、なほこでお願~~い。」

その声に小埜瀬、なにやら困ったような感じで、
「あ、いや…。」
顔を傾げて、
「…でも…。まだ…、ここにきて、まだ1ヶ月で…。そんな…。なんとか…。こぅ~~体も慣れて来たかなっ…。」

愛結美、
「そこにまた、一息掛けて。部長なんてもぅ~~。呼び捨てですから。…って言うか、そっちの方が、愛着あるんですけど…。…確かに~~。社員同士、さん付けでって言うのは分かります。…なんだ…けど~~。なんか、こぅ~~。シャキッと来ないって言うか~~。」

菜帆子も、
「うんうんうん。それ、分かる。」
ニコニコと。
「佐津香さんなんか、部長の事も、吉竹…とか、武一。とか、そのまんまですから…。社長の事すら、舞桜ですもん。」

小埜瀬、目を丸く、
「うそ――――――っ!!!」

佐津香、
「まっ。そんな訳でね~~。…って言うか~~。この部署、名前で良いって、言いだしっぺが、私ですから~~。」
僅かに小さくなりながらの佐津香。
「ある意味、その方が、遊び心、あるでしょ。それに。名前で呼ばれた方が…。まっ。固い職場だったら、その方が妥当。…かも、知れないけど…。ここは、そんな…、固い職場なんてまっぴら。堂々と女性を売っていく職場ですから。社員としてでもあれば、仲間としてもでもあるし。」

小埜瀬、順平、黙って聞いている。

佐津香、おかずを食べながら、
「ふふ。おいし。」
そして、食べ終わって、携帯ボトルのお茶を飲んで、
「だから、若い子たちにも、柿崎ってやめて~~って、言ってるし。龍二なんか、すぐさま、ハイ、分かりました~~。って、ニッコリと、佐津香さんって。あの子、可愛いとこあるから。」

小埜瀬、話を聞きながら…。けれども、何かしら困ったようでもあり、頭を撫でながら、
「そうですか~~。」
数回、頷いて、
「分っかりました。」
そして息を深く吸って、
「やってみます。…って言うか、かきざ…。あっと。佐津香さん。」
いきなり顔を赤く。

瞬間、愛結美、
「言った~~。」
口を押さえて、
「早~~い。」

菜帆子は大きな口で、
「かかかか。うんうんうん。良い、良い。」

愛結美、菜帆子を見て、
「ねぇ~~。」

佐津香、そんな小埜瀬に、シャキッとして、
「はい。なんでしょう~~。」

小埜瀬、思わず可笑しくなって、
「いやいやいや。…そんな…、畏まらなくっても…。」

佐津香、
「あっ。くく。…確かに。」

愛結美、菜帆子もクスクスと。

小埜瀬、
「旦那さん、野球~~。」

「あ。」
両目をキョロキョロと。
「えぇ。…やってました。」

小埜瀬、目をパチクリと。
「やって…ました。…って…。…あの…、過去形…。」








好きになれない。   vol,113.  順平、ニッコリと、「おっと~~。かっこいいっすね。」

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