「最後には、スカートも奇麗に揺れてたもんね。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.126.

ドキドキ 麗子、賀寿恵を見て、
「あなた一体…。何…???…今の…???…ほんと…、空手…???」

その声に賀寿恵、床に倒れている男性を見ながら、そして麗子を見て、
「えぇ。中、高と、空手、やってましたから…。」

瞬間、隆英、
「凄ぇ~~。いやいやいや。お見事。はははは、僕なんか、全く、身動き取れませんでしたよ。いや、お見事。凄いですね~~。初めて見ました。しかも、目の前で。凄い、凄い。」

賀寿恵もそんな小野瀬に、チョコンと頭を。
「ありがとうございます。」

麗子、すぐさま賀寿恵の下に。そして、体を見て、
「怪我はない…???…ナイフ、突きつけられて…。」

賀寿恵、ニコニコと、
「えぇ。交わしましたから。大丈夫です。」

隆英、
「しっかし…。あそこまで、足が上がる~~。頭の上まで。何ともダイナミック。」

麗子も、
「うんうんうん。ある意味、全面プリーツのスカート穿いて正解。最後には、スカートも奇麗に揺れてたもんね。」

賀寿恵、思わず麗子にチロリと舌を。

麗子、
「それにしても…。いやいやいや、空手~~。」

隆英、レストランのドアを開けて中に声を。そして出てきたウェイターに話を…。

ウェイター、倒れている男性を見て、
「WaaaOh, What’s happened? 」

隆英、ウェイターに耳打ちするかのように…。

するとウエイター、2度程頷きながらも、
「Yeah,Yeah.…unbelievable.」
そして最後に、男性を見て、
「OK, You got it.」

隆英、麗子と賀寿恵に、
「今、警備員が来ますから。」

麗子、
「えぇ。」







そして…。…ようやく…、テーブルに。

隆英、賀寿恵に静かに両手で拍手を。
「いやいやいや。凄い。しかも…、鮮やか。」

麗子も、
「うんうんうん。凄かった。…って言うか、とにかくびっくり。いや…、だって、いきなり私の後ろから前にスルスルと。…で、何…???…賀寿恵、あなたって、言ったと思ったら…。…で、何をやりだすかと思いきや、バン、バンバン、ドカ~~ン。」

笑いながら隆英も、
「いやいやいや。とにかく凄かった。…で、何…???…あんな風に、出来るもの…???」
そこまで言って隆英、顔を傾げて、
「あ、いや…。出来たから…。なんだけど…。…いや~~。ものの、数秒…???」

賀寿恵、
「えぇ。流れ…、ありますから…。じゃないと…、ダメージが…。最後のあれで、多分…、気絶…かと…。」

「床に倒れて、ビクともしませんでしたからね~~。警備員2人に両腕抱えられてようやく…。」
隆英。

麗子も、
「うんうんうん。」
そして麗子、
「とにかく凄かった。それに…、全面プリーツのスカートを穿いてて正解よね。じゃなかったら、あんな風には出来ない。奇麗だったわ。奇麗にスカートも揺れてた。さすがに、ファッションセンスもあるよね。ふふ。」

何故か顔をほんのり赤くしての賀寿恵。そして、舌をチロリと。

「でね。」
麗子。
「何を隠そう、この弓賀寿恵、我が家で預かってる。」

その話に隆英、
「へぇ~~。そうなんですね。」

「今、望都の部屋でね。まっ。私の姪だから。うん。沖縄出身。」
「沖縄。」

「大学入学と同時に、我が家にって…。…んなもん、姉妹の間で、そんな…、遠慮なんて。なんでまた、家賃払ってまでアパートでひとり暮らし…???…部屋も空いてんだからって。」

隆英、話を聞きながらも、
「うんうんうん。確かに。」

ウェイターが席に。そして。それぞれにコーヒーを…。



そして…、やがて…、食事が…。

食べながらも、とにかくは隆英の話で持ち切りに。
…そして、その後は麗子話。そして会社の話へと…。


隆英、
「うんうんうん。じゃ、今はジョエル、いい感じ。」

麗子も、
「うんうん。…お蔭様で…。…なんとかね…。…とにかく、賀寿恵が傍に着いていてくれて大助かり。」

隆英、その声に、ニコリと、
「そのようで…。」
そして、
「では…。励治さんは、今も相変わらず。忙しく…???」

「ふ~~~ん。そっ。相も変わらず~~。ねっ。」

隆英、またまたニコリと、
「そうですか。…うん。何よりです。」

そして麗子、ワインを…。
「…それにしても、このワイン、美味しい~~。」
そして賀寿恵を見て、
「ねぇ~~。」

賀寿恵も、ニコリと。
「えぇ。」

隆英、ニッコリと、
「お分かりに…、なりました…???」

その声に麗子も賀寿恵も、
「えっ…???」

隆英、ゆっくりと頭を下げて、
「ありがとうございます。」

麗子と賀寿恵、顔を見合わせて…。

麗子、
「えっ…???…どういう事…???」

隆英、
「予め、レストランにオーダーさせて頂きました。レアものだそうです。」

瞬間、麗子、
「わっ。」

賀寿恵も、
「うそ。」

隆英、優しい言葉で、
「私から、おふたりに…。とにもかくにも、麗子さんと出会わなかったら私は…。…それに…、励治さんにしても、返しきれない恩義がありますから…。」

麗子、その話に、
「ふふふ。持ち上げるわね~~。」








好きになれない。   vol,051.   「最後には、スカートも奇麗に揺れてたもんね。」

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