力の外交vs柳の外交 | 松下げんき産業のブログ

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まず自分が元気になる。

いやあ、びっくりしました。

驚いたのなんのは、北朝鮮の突然の豹変。

核開発もICBMの開発も停止、

関連施設は廃棄するんだそうです。

 

とはいえ、それを発表した北朝鮮テレビの

いつもの金切り声のおばさんアナ、

「停止するだろう」「廃棄するだろう」と「だろう」付きでしたから、

まだまだわかりません。

 

豹変の事情はいろいろ考えられます。

今度、国務長官になるといわれている

米CIA長官のポンペオさんが、北朝鮮に秘かに乗り込んでいった

と伝えられていますが、そのときキムさんに、

CIAだけに、いつでも暗殺できるんだぞ、と脅したとか。

 

あとは、ちょっと前、特別列車を仕立てて、

キムさんが中国へ行きましたが、

習さんと会ったとき、熱心にメモをとってましたね。

あのメモに、習さん直伝で、

これから心がけることが書かれたんじゃないかとか。

それは、たぶん現中国の創業者・毛沢東の教えです。

 

軍事の天才・毛沢東に「遊撃論」というのがあります。

敵が進めば退き

敵が留まれば攪乱し

敵が疲れれば攻撃し

敵が退けば追う

という戦い方の極意ですが、

今回はこの第一項だと思うのです。

 

アメリカが、力の外交で押しまくってきてるので、

ここはいったん引いておこうという戦略なのです。

風が吹いても流しておく柳流の外交術です。

それにしても、矢継ぎ早に手を打ってくるキムさん、

決してあなどれません。

 

日本は後手後手に回ってるように思えますが、

この猛スピードで動いてる国際情勢、

いまの日本の外交能力からすると、

何か積極的な手を打つことは難しそうでもあります。

それでも、日米首脳会談でトランプさんを驚かせたのが

安倍さんの「拉致問題」への執着だというならば、

それだけは声高に叫び続けていくことが肝要です。