元東京都知事の猪瀬さんが結婚するんだそうです。
献金疑惑で都知事を辞任するときの、
あの汗だくのアタフタぶりを思いだすと、
幸せがめぐってきて、よかったなあと思います。
石原さんの後を受けて、都知事になったわけですが、
やはり政治家というのは、違う人種だったんでしょう。
作家という、物事を純粋に考えるタイプの人は、
魑魅魍魎渦巻く政治の世界に右往左往、
ただただ翻弄されたのでした。
それだけに、辞任の傷も癒え、
奥さんが亡くなるという心痛も乗り越え、
やっと幸せをつかむ番になったことを
祝福してあげたいと思います。
まさに人生七転び八起きとは、こういうことをいうのでしょう。
お相手は蜷川さんと聞いて、
なんてビッグカップルかと思いましたが、
あの華々しいカメラマンの実花さんではなくて、
いとこの有紀さんて方でした。
この人も画家や女優として有名ということですが、
なじみがありませんで、すみません。
政治家の話に戻すと、
政治というのは利害の調整であり、感情の調整だ、
というのが私の持論ですが、
その調整役である政治家という仕事は、
腹で思ってることと違うことを平気で言ったりやったり、
巧みに人心を誘導して、思う方向に向けたりする
二枚舌三枚舌の能力を必要とします。
猪瀬さんは頭のいい人だけに、
物事の理屈を立てて、その理屈通りに事を運ぼうとしたのでしょうが、
現実の壁に立ちふさがれたという感じでしたね。
政治の世界からは、きれいさっぱり足を洗い、
新たな伴侶とともに、また作家として
いい仕事をしてくれることを期待します。
どうぞ、お幸せに。