小説★レイラの恋 1 | みみぴちがってみみぴいい

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処女の恋の 姉妹編です。  というか なんちゃって BLですね笑 モチコちゃん笑

携帯の秘密(プロローグ)    処女の恋                 


まだ 読んでない方 こちらからどうぞ。 それにしても このリンク貼るのって

すっごい大変だけど なんか 簡単な方法があるのかしら??????







レイラは 高校教師を辞めてから しばらく家庭教師をしていた。




『先生 どうして学校辞めたの??』



大学受験を控えながら どうしても学校に溶け込めない 不登校な高校生を



受け持っていたレイラは 自分の心の闇を 見せてみよう と思った。



恥じている訳ではない。 隠しておきたいわけでもない。 苦しんでいる訳でもない。



それが 自分だと誰よりも理解し 許し 慰め 励ましているのは 自分なのだ。



『先生はね ゲイなんだ。 それって わかる?』



『オトコが好きってこと?』



『ちょっと 違うかな。 恋愛感情を持つ相手が 男性だってこと。』



『あ そっか ごめんなさい。全然違うよね。 僕の言い方だと 誰彼かまわずみたいだ。』



素直な育ち方をしてるのだろう。 学生生活という不夜城に呪われてしまうほどに。



指導書類には 『いじめなどはないが不登校。自主的に登校する意欲なし。』とあった。



母親の話では まるで新生児のように 深夜に夜泣きをしていた というほど



夢の中でまで 呪いをかけられてしまったその少年に レイラは ありがとう と言った。




『軽蔑にも 奇異な視線にも 慣れてるんだけどね。 教師として 汚らわしいっていわれて


 自分でも驚くほど 傷ついたんだろうね。 すっかり 登校拒否。』




高校2年生にしては 幼い少年は まだ細すぎる髭をなでながら そっか と呟いた。



『僕には 羨ましいけどな。だってさ カミングアウトできたってことでしょ?』



レイラは ふと 考えた。



自分にとっての カミングアウトは 世間の目からの解放や 自尊心のためではなかった。



大学時代からの恋人の心を繋ぎ止めるだけに 挑戦状をたたきつけてきただけの



タトゥのようなものだった。 決して 褒められるようなものではない。





『それで 自滅したんだら どうしようもないよね。』



『そっか。 僕なんて もっとだめだ。 僕は 人間が苦手なんだもの。


 男性だの 女性だの 年齢なんて関係なく 人間が苦手。 みんな 怖いんだ。』



なぜ と聞いていいものかどうか 迷った瞳で少年を見つめると いい と合図したように



話を続けた。 



『人って 思っていることと 考えていること 話していることが全然違うでしょ。


 僕は その違いが怖いんだ。 もしかしたら 同じ人だっていると思う。


 だけど それでも 信じたい分 怖くって 怖くって 上手く言えないけど・・・



 きっと 勉強するより カウンセリングに通ったほうが いいんだろうけど


 その医者でさえ 僕の心を裏を読もうとしてるなんてって思うと


 裏なんてないから とっても嫌なんだ。』





以前 ドラマで観た 『さとられ』 の悲しみを彷彿とさせる少年の言葉に



レイラは黙り込んだ。



かける言葉は いくらでも思いつく。 教職者としてかけるべき言葉の正論も。




それが 少年の心の網に かかるはずもないことも 深く理解しながら 黙りこんだ。




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ダメだわ 長くなりすぎたので ネタ落ちにならないけど いったん切ります。



で 午後2時に 続きを更新します。




昨日は 答えにくいアンケートにたくさんご協力ありがとうござました。



ブログネタとかぶりそうになったら 書いてみます。