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マルコム・グラッドウェル『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 』

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)/M・グラッドウェル
¥1,575
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一瞬の勘や直感が、時間をかけて熟考するよりも本質を見抜いていることが多いという反面、見た目や偏見で誤った判断を行ってしまうリスクもある。この本はエピソードや実験・研究などを通じて、われわれの一瞬の判断にかかわる事柄を解説していきます。

直感が正しいときもあれば、間違っているときもある・・・、「で、どっちを信じるべきなんだ?」と言いたくなるわけで、実用性の観点からはなかなか一言でコメントしずらいです。


ただ、人間の一瞬の判断や感覚というものに、ものすごい大きな可能性や奇跡の種が内包されていたり、はたまた人間の不完全さや限界がそこに見え隠れする、何か人生の秘密を鍵穴からのぞくような少しどきどきした感覚は得られるような気がします。


女性には閉ざされていた保守的な楽団でのオーディションで、仕切り越しにお互い見えない状況で演奏を行い、女性の演奏者が審査員の心を一瞬で捕らえた話は、そういった可能性をを感じるよい話だなと思いました。


また、まるでモールス信号を解析するかのように、夫婦の数分程度の会話を輪切りにして、軽蔑、怒り、拒絶といった感情の出現やその頻度を分析することで、15年後もこの夫婦の関係がうまくいっているかどうかを高い確率で当てることができる、という話には驚きました。我々の内なる感情は一瞬一瞬の連なりの中で普段は気づかないものの多くの情報を外に発しており、実は直感的な判断のプロセスを経ていると我々が思い込んでいるだけで、実は無意識に多くのロジカルな計算を常に行っているのかも知れません。


あと、意識的には人種や性別に対する偏見はないという価値観を持っていたとしても、潜在連想テストなどでは無意識の態度として偏見などが現れてしまうようです。これに対する処方箋はないかもしれませんが、人間の不完全さを受け入れつつも、そこにそういった偏見といった感情が存在することを認知し、向き合っていくことは必要だなと思います。


ゲイリー・ハメル『経営の未来』

経営の未来/ゲイリー ハメル
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この『経営の未来』という本、近代経営管理は果たして有効性の頂点に達しているのか?という問いかけを、フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』などを引き合いに出して行うところから始まります。


歴史は単純な事件の連続として捉えられるものではなく、人間の精神、ひいてはイデオロギーや政治体制の発展史であるという弁証法的な歴史観に基づいて、民主主義と資本主義はもっとも矛盾の少ない政治体制だ、として歴史は終わったとフクヤマは説いています。


それに対して経営管理はせいぜい100年程度の進歩で、そもそも議論の始点として『経営管理の進歩は終わったのか?』といった問いかけは適切なのか?我々はそもそも近代経営管理は多くの転換の余地を残しているというのは共通の認識なのではないのか?(そもそも親の世代とさえ価値観が全く異なる)という点が始めはしっくりきませんでした。


ところが読み進めていくと、非常にエキサイティングで面白い!


まず例えば、現代の経営管理が抱える課題の一つとして・・


 ・イノベーションをすべての社員の日常的な業務にすること。
 
 あっさりと言ってしまっていますが、ドキっとします。仮に我々が普段使っている『成果』や『パフォーマンス』といった言葉と同様に、業務における当たり前の価値観として『イノベーション』という言葉・考え方が浸透するとすれば、経営管理や広くビジネスの世界を大きく変える力があるのではないか?
 
 また、以下は本文から。
 
 『我々の知人には、新しい挑戦を求めて、あるいは私生活ともっと両立しやすい仕事を求めて転職した人が必ずいる。地球環境のために消費習慣を変えた人がいる。友達や親戚には、精神的変貌を遂げた人や、子供を持ったことでそれまでの生活パターンを変えた人や、悲劇を乗り越えた人がいる。我々が日々出会う人のなかには、ブログを書いている人や新しいレシピを試している人、ダンス音楽のミキシングをしている人や自分の車をカスタマイズしている人がいる。人間としての我々は驚異的な適応力と想像力を備えているのだが、ほとんどの人がそうではない企業で、つまりあまり人間的ではない組織で働いているのである。』
 
 ・・・確かに、情熱よりは合理性、芸術性よりは経済性や効率性が問われることが多いのではないかと思います。
 
 もちろん、リーダーシップ論や組織論、自己啓発などでは情熱や独創性といった要素は論じられますが、経営のシステムや原理としてはそれらに軸は置かれていないのでは?と考え始めたところで、先進的な経営管理手法を採用した例としてホールフーズ・マーケット、W.L.ゴア、グーグルといった3社が紹介されます。


これらの企業では、現場の社員が結果に責任を負わされる反面、リアルタイムな業績データを入手できるとともに業績に影響を及ぼすことに決定権をもっている、結果と評価に密接な関係がある、仲間からの評価によるピア・プレッシャーが官僚主義的経営管理の代替になっている、一定の業務時間をクリエイティブな活動に割くことができる、ことなどが説明されます。


あと面白いと思ったのが、『経営管理のゲノムを作りかえる』という項で、競争上もっとも重要なのは『適用力』だが、その前提となる原理は何か?というところで著者は生命、市場、民主主義、宗教的信仰、都市を挙げているところです。


ここでも最初は??だったのですが、生命→多様性、市場→資源の柔軟な配分、民主主義→積極的な参加、宗教的信仰→意義や使命、都市→創造性を生み出す出会い、というイノベーションに必要な要素が導き出され、非常に興味深く読めました。特に市場の発想を経営資源の配分に使うという発想は面白いと思いました。

 

モーリス・ユトリロ展@損保ジャパン東郷青児美術館

昨日の夜は仕事の帰りに新宿にある損保ジャパン東郷青児美術館の『モーリス・ユトリロ展』によりました。


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ユトリロの絵からに対しては、自身の陰鬱さや苦悩が白の漆喰に塗り込められたパリ街角の風景、といった印象を今まで観た中で持っていました。


今回のユトリロ展では、約90点の作品が展示されているとのことで多彩な作品に触れることができました。


もちろん、彼の主題は生涯を通じて教会や街並みといったものに一貫して限定はされているのですが、「モンマニー」、「白の時代」、「色彩の時代」(ネーミングはピカソの影響か?)といった時代ごとの作風の変化を楽しめたのが良かったと思います。


例えば、感情の渦をキャンヴァスに落とし込んだような厚いタッチの絵や、澄んだ青空、ターコイズブルーや赤茶の壁に目をとられる色彩豊かな作品など、これまでの印象に残っているユトリロの作品とは違ったものを観ることができました。


また、展示で掛っていた説明パネルを通じてユトリロの生涯や彼のひととなりが垣間見れたのも良かったです。


・・・私生児として生まれ、学業は成績不振で仕事も職場を転々とし、アルコール依存症になったこと。


・・・母スュザンヌ・ヴァラドンはルノアールなどの印象派画家のモデルをつとめ、彼女自身も絵を描き、その影響を受けて絵を描き始めたこと。


・・・母やマネージャを務めた叔父に金づるとして扱われ、ユトリロは鉄柵のついた部屋で絵を描かされ、その反面母と叔父は贅沢三昧の派手な生活を送っていたこと。


・・・さらには(おそらくお金目的で)結婚した相手にも同様な扱いを受けて、部屋に閉じ込められて絵を描かされたこと。


などなど、おとなしい風景がを描いていることから、もう少し地味な生涯を送った柔和な画家だと勝手な先入観を持っていたのですが、意外にも色々と苦労した人生を送ったのだな・・と思いながら作品を眺めていました。


水野与志朗 『事例でわかる!ブランド戦略【実践】講座』

仕事がエンジニアだけに、「ちゃんと動作する」といった品質や「使いやすく便利か」といったサービス・機能といった面に個人的には目が行きがちなのです。


ただ、「ユーザーに受け入れられる」ということについてより多面的に考える必要も当然ある中で、本書を手にとってみました。

事例でわかる! ブランド戦略【実践】講座/水野 与志朗
¥1,680
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内容としてはなかなか興味深いものでした。

SWOTや3Cで分析してみよう、といったありきたりな方法論ではなく、実際にこの道で経験されてきた著者の貴重な事例発表を聞いているような感覚で、文章の分量も多くないのでさらっと通せたような感じです。

私としては、以下のようなポイントを本書から得たポイント・教訓として役立てていきたいと思っています。

・隣の芝は青く見える!競合のブランドの特徴・強みをあげ、その後にそのネガティブな解釈をあげてみる。例えば、マクドナルドを例にとり、「早いサービス⇒食事を作業ととらえている」、「ハッピーセットなど子供を考慮⇒大人には不向き、お子様ランド」など

・競合の戦略的な矛盾を誘発する、「ジレンマの領域」を見出す。

・差別化のポイントを新しいカテゴリとして"簡潔"に表現する。(ポジショニング、バリュープロポジション)「ブランドXは最初の( )である!」などの形で。

・顧客にほしいと思わせるネーミングをつける。(覚えるのが簡単、好意的なイメージを与える、他のものと混同させ得るなど)

・機能性だけではなく、審美性、情緒性といったものを重視する。ただし、必ずしもかっこいいといったものではなく、ブランドの世界観を表現するものであることが必要。

・低価格商品をぶつけられたら「駆逐艦戦略」

・ブランドについてブランド・ステートメントとして文書化することが大切。(定義、ターゲット、世界観、開発~広告~営業~価格戦略、DO'S&DON'TSなど)

【料理】カジキマグロのバジリコ・フレッシュトマトソース

さて、今日もさっぱりしたものが食べたい!ということで、カジキマグロのバジリコ・フレッシュトマトソースを料理。


カジキマグロを焼き、レモンを絞って、トマトとバジリコをさっと加えます。


夏の爽やか食材が勢ぞろいという感じ音譜


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うん、なかなかな出来上がり。


ただ、バジリコはフレッシュトマトソースと合わせて火を通し過ぎてしまうと変色してしまう・・。


これは前から気にしていたのだけれども、バジリコを加えてさっと火をとめるべし。


その反面、生っぽいとバジリコの香りと苦みが強すぎるような気がする・・、なかなか難しい。。

個人的にはこの香りが結構好きなのだけれども。機会があればどこかの料理を参考にしてみよう。


あと、カジキマグロに軽くふる小麦粉がフライパンに付きやすいのでこれも要注意。


<材料>

カジキマグロ 2~3枚

バジリコ 2束ほど

ルッコラ 3束ほど

レモン 1/2個

トマト 1個

にんにく 1片

小麦粉