ハマログ -17ページ目

オルセー美術館展2010@国立新美術館

今週末は六本木の国立新美術館で催されている『オルセー美術館展2010「ポスト印象派」』に行ってきました。すごく良かった!もう一度行きたい!


「この絵画まで来てるんだ」と驚くほど、多くの名画が並んでいました。と思って公式HPを見てみると・・


「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」
ニコラ・サルコジ フランス共和国大統領


と書いてあります。大統領にここまで言わしめる展覧会だったんだ・・、納得です。


今回は好きな絵画が多く展示されていましたが、その中の一つモネの「日傘の女性」。

まるで記憶の断片、心象風景をキャンヴァスに落としたような、全体的に柔らかな色彩で調和しており、非常に美しい絵画です。


ハマログ


ゴーギャンの作品の中では、彼の思想や苦悩が表れた作品が特に好きなのですが、この「<<黄色いキリスト>>のある自画像」もそんな作品の中の一つです。


解説によると、「受難者」をあらわす黄色いキリストと、「野蛮さ」をあらわす壺の真ん中に立つゴーギャンは右側の壺の方を向いており、苦悩を抱えながら未開地であるタヒチに自己を投入させて行こうとする決意をあらわしているとのことです。


ハマログ


ゴッホの「星降る夜」、星の煌めき、水面に反射する光、たたずむ恋人達、全体に漂う静寂さ、なんとも美しいです。
ハマログ


ちなみにこちらは同じ「Starry Night」でも「星月夜」と訳されているNY MOMA所属の作品。10年以上も前に観て、とてもインパクトが強く残っており、どうしてもこの作品との対比で「星降る夜」を観てしまいます。「星降る夜」は1888年、「星月夜」は1889年、1年しか離れていないのですが、この間に共同生活を送っていたゴーギャンとのけんか別れなどがあって精神的に病んでしまいます。そういう意味では、「星降る夜」はとても安定した幸せな時期に描かれたのだなぁと思います。
ハマログ


エミール・ベルナールやモールス・ドニには今までそれほど注目してこなかったのですが、非常に良い作品が多く展示されていました。

ハマログ


上は、エミール・ベルナールの「愛の森のマドレーヌ」、下がモールス・ドニの「ミューズたち」ですが、それぞれ森を夢想的に描写しており、そこに発せられる神秘さや霊感に何か魂が誘われるような感覚させ覚えてしまいます。


ハマログ


最後にルソーの「蛇使いの女」。別の作品の「戦争」が来ているのも驚きだったのですが、この作品には何か特別に惹かれるものがあります。いきなり空想の世界に放り込まれ、そこに自分が主体として向かい合っているような、この作品に描写されている以上の、次の展開に心が踊らされるような、そんな感覚にさせられます。

ハマログ

延岡健太郎『MOT [技術経営] 入門』

「ものづくり」をコアとする日本経済の競争力について、特に中国、インド、ブラジル、ロシアといった国々の経済発展に対する日本人の危機感の観点から語られることが多いですが、そういったことを考えてみようと本書を読んでみました。
MOT“技術経営”入門 (マネジメント・テキスト)/延岡 健太郎
¥3,150
Amazon.co.jp

技術管理には大きく、技術、顧客ニーズ、競争環境の不確実性がありますが、その中で「価値創造(Value creation)」だけではなく、「価値獲得(Value Capture)」を目指す必要があります。


特に日本企業は技術的に優れた製品を開発するという「価値創造」に注力しがちですが、例えばDVDプレーヤーやデジタルカメラなどの分野では技術的には先行したものの、それが必ずしも「価値獲得」に結びついていないのが現状です。

そこで重要になってくるのが、製品アーキテクチャーの考え方になります。製品アーキテクチャーは大きく「インテグラル型」と「モジュラー型」に分けられますが、日本は、例えば自動車のようにそれぞれのサブシステムの設計にすり合わせの調整が必要となる「インテグラル型」で強い競争力を保ってきました。


それに対し、「モジュラー型」は例えばPCなどはオープンで標準化された部品を組み合わせれば製品を設計・開発でき、部品間調整が必要とせず、この分野で利益を上げることに日本は苦戦しています。


モジュール化は、その統合の容易さ、コスト低減、それぞれのモジュールにおけるイノベーションの活性化の観点から今後も進んでいく流れですが、価値獲得の戦略を考える上では製品アーキテクチャーは重要な要因となります。


このことは、、sell-or-not sellといった部品・デバイスの外販戦略、事業システムの統合(水平統合、垂直統合)をどのように考えるのかといったmake-or-buyの戦略にも大きく関わってきます。


次に、例えばシャープは液晶をコアとする技術戦略をとっていますが、コア技術戦略が重要となります。


競争力が高い製品を開発するには顧客のニーズに適合していくことが必要です。ただし、技術、商品・市場の観点から一貫性を欠いた差別化の戦略をとるべきではなく、コアとなる独自技術を軸として、良い意味でのプロダクトアウト的な戦略も求められます。また、商品開発戦略において個別最適を図るのではなく、コスト削減やリードタイム短縮のためにプラットフォーム戦略も重要となります。


また、以上のことを実現するにはそれを実現する組織のデザインが必要であり、組織構造、組織プロセスという2つの観点から最適なデザインを目指す必要があります。


まず組織構造は大きく、機能別組織、プロジェクト組織、マトリクス組織の3つに分けられます。例えば、シャープでは組織上は機能別組織の形をとっていますが、緊急開発プロジェクトと呼ばれる製品を軸としたプロジェクト組織も採用しており、価値獲得を目指す上で最適な組織構造の構築と定着を目指す必要があります。


また、組織プロセスはトヨタのかんばん方式に代表されるように日本が得意としてきた分野ですが、その点の強みは失うべきではなく、QCDの観点からコンカレント・エンジニアリング、フロント・ローディングといった組織プロセスの発展・維持の取り組みを継続していく必要があります。


以上のような内容でしたが、製造業企業の競争力や戦略について考える上での一つ筋の通った考え方を概観出来たと同時に、技術をベースとした商品・サービスを考える上でのフレームワークとして活用できるような内容であったと思います。

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』

しばらく前に、マイケル・サンデル教授 「ハーバード白熱教室」  について興味を持ち、このブログにもアップしたのですが、書店でマイケル・サンデル教授の新刊が出ているのを見かけ、早速読んでみました!

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル
¥2,415
Amazon.co.jp
んー、やはりテレビで観る方が楽しい・・、あの人を惹きつける語りと、大きな講堂での生徒とのやり取りが醸し出す上質な空気感が何ともよいのですが・・、ただそれは置いておいて、本は本で非常に楽しめました。
思えば、今まで自由や人権、そういった観点からは政治哲学について学んだ記憶はあり、そういう意味では本書が「正義」について語る上で展開する3つの理念の内、最初の「幸福の最大化」、「自由の尊重」の2つについては想像力が届く範囲の議論だったように思います
ただ、3つめの「美徳」については、私としては新鮮さを覚えました。
例えば、リベラル派は自分自身を独立した自己としてとらえ、人間が持つ普遍的な義務(自然的義務)か、自由意思に基づく同意が伴う責務(自発的責務)以外については責任は負わないという道徳的個人主義の主張を行うことがよくあります。
それに対し、我々は自身のアイデンティティを形づくるコミュニティの伝統から生まれた道徳的要求に縛られると説きます。それは、例えば戦争責任に関わる謝罪などの先祖の罪に対する道徳的重荷、愛国心、同族意識などなどの根底にあるものです。

また、一般的に政治は宗教的・道徳的な問題に関与するべきではないと考えられますが、妊娠中絶、ES細胞、同性婚などの議論を通じて、それが本当に可能なのか、適切なのかということに疑問を投げかけます。

人権や政治体制といった概念的な話ではなく、身近な話題に至るまでの議論が展開され、今までとは違った感覚でこういった分野の本を読めたかなと思います。

ベン・メズリック『Facebook-世界最大のSNSで、ビル・ゲイツに迫る男』

facebookの創業に纏わる人間ドラマを扱うこの本、面白くて一気に読んでしまいました。
facebook/ベン・メズリック
¥1,680
Amazon.co.jp

村上龍さんの長編なんかでは社会性が欠けた極端な変人ですが、特定の技術には他を圧倒する能力を持った登場人物がよく出てきて、そういった登場人物の唯一無二な個性がぶつかり合いには一種の憧れさえ覚えることがあります。


この本にも同様の感覚を覚えました。


ハーバード大学に陰で大きな影響力を持つ排他的な秘密結社「ポーセリアン」、「フェニックス」といった社交クラブを伏線に、マーク・ザッカーバーグが当初は大学内で閉じられていたSNSサービスfacebookを立ち上げていき、その「社交」や「排他性」といった要素に人々が引きつけられていく形でストーリーは進んでいきます。


その中で、いわゆるGeekのマークが超然的なオーラを出して集中力を発揮し、サイトを立ち上げていく姿にはクールさを感じざるを得ません。


また、共にサービスを立ち上げた親友エドゥアルドとマークとの、サービスが大きくなっていくについての関係の変化や、最終的にはエドゥアルドの所有する株が希薄化されて追い出されるまでの流れには、何とも痛切な心痛さを感じました。


その他、大学時代にサービスのアイデアを盗まれたと主張するタイラー兄弟や、マークをシリコンバレーのスターダムにの仕上げるのに一役買った、元ナップスターの創業者ショーン・パーカーなど個性的な登場人物を交えた人間ドラマには非常に魅せられます。


【料理】アランチーニ

今日はアランチーニ(ライスコロッケ)の料理です。


昼間は暑かったので、美味しくビールを飲みたい!それならそれに合うアランチーニ!


んー、モッツァレラチーズをライスに包んで、それをバーミキサーで粒を細かくしたなめらかなパン粉でくるみ、トマトソースを付けて食べるので、ボリュームがありつつも上品に仕上がって、とてもいい感じです。


ハマログ

具を作ってフライを作るように衣をかぶせないとだめですので、ちょっと手間がかかり最初の2、3度はキッチンが散らかり放題になってしまったのですが・・、コツも覚えてきてスムーズに作れるようになってきました。


あと、具のリゾットが水気が多すぎるとべちゃべちゃになり、ボールにする時に崩れてしまうのが前回の課題だったのですが、今回は完ぺきな硬さ具合!


ただ、下に敷くトマトソースは普通に敷くと、トマトから水分が分離して外側に流れてしまう・・。別の皿で水分をいったん少し落とすとましにはなるのですが、何かいい方法はないかな?


<材料>

カルナローリ(米) 1/2カップ

鶏のだし汁

パルメザンチーズ 10g

バター 10g

モッツァレラチーズ 40g

ミートソース 150g

トマトソース 150g

にんにく 1片

イタリアンパセリ 2枝

ローズマリー 1枝

小麦粉 1/2カップ

溶き卵 1/2カップ

パン粉 2カップ