革命か戦争か  予防反革命としての日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA) | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 「北朝鮮の核・ミサイル問題の進展は、今までとは次元の異なる脅威となっている。」(岸田文雄外相)と述べ、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が今月23日に締結、即日発効となりました。

 

 この軍事協定は、完全に、対北朝鮮シフトのものです。

・  北朝鮮による弾道ミサイル発射の動きを日韓軍で早期につかむこと

・  北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルを防ぐ能力も向上

・  朝鮮半島有事の際、自衛隊として米軍に効果的な後方支援が可能となる

・  在韓邦人の救出活動のための情報が得られる

 これらのGSOMIAの「メリット」は、新聞の情報(朝日10/28,11/8,11/24)ですが、つまりは、朝鮮有事=米韓日による北朝鮮侵略戦争をやるつもりなんで!ということです。

 頻繁に米韓軍事「演習」で北朝鮮政府を煽り(盧溝橋やトンキン湾のように)、北朝鮮軍が軍事冒険主義的にミサイルを発射しようとした途端に「安保法」による「集団的自衛権」の発動として米韓軍と「共に」自衛隊も北朝鮮政府殲滅=侵略戦争に加担しよう、その際には韓国の日本人も救出風の動きも示さないと!、ということでしょう。

 

 具体的には北朝鮮狙い、しかし、その背後に中国を視野にしているアメリカ政府のリバランス戦略、つまり対中国・アジア覇権主義があることは、THAADの配備も含めあきらかなので、中国政府は「不快感」を示しているとのこと。

 

 ともかく戦争するぜ!ってことです。韓国政府は、この「チェスンシル・ゲート」でソウル市内を100万人を超える人々が街頭に決起している状況だからこそ、軍事的にこの革命的情勢を突破しようと必死で、こんな状況の中なのにGSOMIAを締結した、ということだと思います。

 

 つまり、国内での革命的民衆決起をナショナリズム発動の侵略戦争・軍事戒厳令で制圧するための予防反革命としてGSOMIAがあります。それほどまでに、資本・政府側は、この革命情勢を恐れているのです。時代は、革命か戦争かに追い込まれつつあります。

 

 もちろん、南スーダン自衛隊派兵は問題ですが、今・ここにある・危機・としての朝鮮侵略戦争にリアリズムを持ち、反戦の声をあげることこそ、喫緊の課題ではないでしょうか。

 

 どこか、皆、北朝鮮を攻めることはしかたない、と思っているんじゃないかなあ、「リベラル」だったり「平和主義」だったりする人たちも。なんか見て見ぬ振り、スルーしようとしているような気がする。ナショナリズムと戦争の時代はこうやって近づくんだなあ、と不気味です。

 

 朝鮮有事とは、北朝鮮が日本を攻めてくることではありません。日本軍(自衛隊)が米韓軍に加担して北朝鮮侵略・分割に軍事的に乗り出す侵略戦争のことです。

 

 この戦争の足跡を無視し、具体的な反対の声をあげない「リベラル」「平和主義者」「憲法9条派」は信じることはできません。

 

 共に、戦争反対の声をあげましょう。朝鮮侵略戦争に日本(自衛隊)は加担するな!と。