「戦争法に反対する、とか言っていて朝鮮戦争には、北朝鮮が攻めてくる危険、とか言って賛成する奴がいるんじゃないの?」「そんなの戦争反対じゃないじゃん?」「ほら、でも、集団的自衛権としてアメリカのための戦争は反対だけど、個別的自衛権として日本を守るための防衛は必要だ!なんて人はいるかもよ」
・・・とかいう話しを一昨年していたら、最近、本当にそんな会話をネットで見ました。しかも弁護士。修習生のとき、湾岸戦争の反対署名を集めたのですが、「法律家は政治行為に関わらない」なんて、わけのわからない逃げの理屈で回答してきた人がいて、「いやあ、なんか偏屈な世界だなあ」と思っていたけどね。91年頃の話です。
2016年。やはり、そんなこと言ってる「逃げ」の大人はいるんだなあ。
というか、「司法改革」=弁護士自治破壊の成果なのか・・・。ともかく、屁理屈とはいわないけど、「集団的自衛権」とか「個別的自衛権」とかの概念だって、「天与の概念」なんかじゃなくて戦争したい国家の論理だと思うけど、その辺は「自分の守備範囲ではない」として考えないのだなあ、と思います。
ふ~ん。まあ、自分の守備範囲を限る人というのは、弁護士ではなくても結構いますけどね。会社員だから、教師だから、主婦だから、勉強してないから、忙しいから…などなど・・。
自分で考えるというのは結構大変です。考えているつもりでも、影響されているだけ、かもしれない。「自分で」考える、というのは難しいことです。
できてる気しないな・・・自分としても。
だからこそ、いろいろ言ってみる、伝えてみる、ということでしょうか。例えば、「自衛戦争」なんて国の都合で反対だけど、「いやいや、こんなにやむを得ない、やらざるを得ないのです」とコンコンと説明されてみたい。とりわけ、集団的自衛権に反対だけど、という人から。
自分の言葉でね。「いやあ、俺も本当は反対だけど、なんかそう言ってもみんなが納得しないからさあ、とりあえずね」じゃなくて。
なんかテレビはほとんど扱わないけど、朝鮮半島ではアメリカ軍の原子力空母、原子力潜水艦、オスプレイ、そして、北朝鮮のミサイルが飛び交ってるきな臭い時代です。
ホント、試しにでも、自分のちょっとした考え・・・戦争反対とか・・・言ってみたら?、言えるうちに、と思います。自分の「守備範囲」を超えてね。