あれ、背中にGPS付いてない? 監視国家へようこそ? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 捜査対象者の車にGPS端末をひそかに取り付ける追跡捜査は、「重大な違法とまでは言えない」と大阪高裁で判断されたとのこと。

 うわ~っと思う人は、すでに準「捜査対象者」? この「捜査対象者」っていいですよね。誰でもいいわけだから、結局。

 例えば、原発に反対のアナタ。そして、戦争はいやで、反対のアナタ。政府の方針に逆らっている反政府主義者ですね。・・・ということで、なんらかの「捜査対象者」に仕立て上げれば、GPSペタっ。

 車だけ? どんどん小さく高性能になってますよ。背中のそのゴミは?大丈夫? 

 別に、疑いが客観的になくても「捜査対象者」にはなれます。つまり、誰でも「捜査対象者」にはなれる、というかその危険性はあるのです。捜査機関=権力が監視したいと思う人であれば。

 実際、何かやらかす必要はありません、ただただ、追跡できればいいのです。そして、今日の大阪高裁の基準に従えば、万が一、バレても大丈夫。捜査対象者は、被疑者ですらないのだから。

 こういうのって、自分は関係ないって、多くの人は思いますよね。私だって、そう思うもの。

 本当に、その瞬間になるまで、我がこととは思わないもの。だけど、何かしら考え、つまり、現状に疑問を持ち抵抗をするような人は、誰もが背中を注意しないといけないですね。

 位置検索、電話盗聴、会話盗聴、さらには、取り調べまで録音・録画。すべてが把握され、記録される社会・・・ただし、権力によって。

 21世紀のユートピアは、追跡不可能な場所にしかない・・・そんな時代に生きている私たちは、出来るだけ会って、雑踏にまぎれて、口コミで情報を伝え合って、この監視体制ディストピアから脱出し、そして、監視国家を破壊しましょう。それが未来であるべきでしょう。