司法試験の問題が漏れちゃった?・・・「青柳教授を知る法学者」によると「司法試験を預かる中心人物が漏洩したとなると、制度を根本的に考え直さないといけない。法務省も痛恨だろう」(朝日9/9)とのことですが、そんな今更? では、これまでは「制度を根本的に」考えてなかったのかな?まあ、やりながら考えよう、みたいな?
ということで、本年8月28日に成立したマイナンバー法=個人情報保護法改正。制度を根本的に考えているのでしょうか?
もっとも、「個人情報保護」を企業に利用しやすくする。というのが目的なのであって、より個人の情報を保護するなんてつもりは毛頭ないんでしょうから、あとは、企業間の情報=商品の奪い合いの問題になっていくのかもしれません。
個人の情報、預金口座やメタボ健診の記録とも結びついていくとのことですから、「ああ、この人は、これくらいカネを持っていて、だけど、だいぶ運動不足だな」とか、そういう情報のことのようです。まあ、それだけではなく、私たちの衣食住全般に至る情報、どこの駅に何時にいたか、どこのコンビニで買い物をしたか、どんなDVDが好きなのか、どこから電話をしたか、今日は何を食べたか、あの日、何故か花を買っている、あの日、普段通らない駅を通っている・・・。
そんなこと誰かに把握され、「匿名」とか言ってけるど、企業の商品にされちゃうのって・・・どうなんでしょう?
今だって、なんとなく気になる本が、勝手にリコメンドされたり、気持ち悪いっていうか、余計なお世話なんだよなあ・・・
ほんのちょっと前(まあ、20年くらい前・・・)まで、パソコンもインタネットもケータイも、こんなには普及していないくて、オレが、どこで、誰と、何を食べて、何を飲んで、何を話していようと、誰も知ったこっちゃなかったのに!と思います。
個人情報、とはプライバシーだろうし、そのプライバシーのあり方、概念も時代と共に変化するものらしいけど、勝手に、権力と企業の「商品」に組み込まれていくのは嫌だなあ。
特定秘密保護法、マイナンバー法、そして今回、見送りになったけど盗聴法の拡大で、情報=商品も持たざる者と持つ者の格差が拡大していく一方。こんなのどう考えてもおかしいです。
司法試験の問題だって、年金の情報だって、原発の細管だって、漏れちゃうわけで、私のナンバー=私のプライバシーなんて、どうせダダ漏れ・・・しかも、本人には管理できないまま。
こういう世界のあり方に根本的に異議を唱えたいと思います(・・・という私の「思想」も情報として把握されていくのでしょう。)