-問題提起-
A「戦争反対!」
B「なんでさ?」
A「い、痛そうじゃないか。それに人殺しも殺されるのも嫌だ。」
B「痛みを分かち合う必要があるだろう、生きるためには」
A「生きるために、殺しあうのかよ?戦争反対!」
B「けど、資源とかないんだから、取り合うしかないだろ?」
A「貿易すればいいじゃん。ってか、そもそも俺たちは、企業から石油とか買わされているだけじゃない?俺、「日本」じゃないし。政府と資本の利益だろうが。戦争反対!」
B「なんとかの一つ覚えみたいにそればっかりいうな。ともかく、日本の大企業が儲かんないとオレたちにもおこぼれこないじゃん?仕方ないよ」
A「こぼれないじゃん、全然。うそばっかり。政府は大資本のエージェントで、俺たちとは全く利害反対だよ。戦争反対!安倍内閣打倒!」
B「・・・キャッチフレーズ増えてるし・・・。けどよ、自民党にしても俺たち、国民が選挙で選んだんじゃないか。国民の民主的な多数の意思だろ?お前は、民主主義を否定するのかよ?」
-一つの発想-
A「選挙なんてインチキじゃん。去年12月の衆議院選投票率は戦後最低の52・66%、比例区において獲得した得票数も自民党は全有権者のうち僅か17%じゃん。それでも相対的に一番多ければ勝つって小選挙区制を仕込んであるからだろ?」
B「・・・ま、ともかく相対的には一番、支持しているんだろう?安倍政権打倒なんてよく言うぜ。打倒したら、その後どうするんだよ?んなこと考えていないんだろ、どうせ?」
A「・・・ま、そう言われてもしょうがないようなところはあったよ、これまで。それは認める。ただ批判するだけでな。だけど、さすがに、もううんざりだ!」
B「じゃあ、どうするんだよ?お前が総理大臣になるか(笑)?やれるのかよ?そんなつもりないのに、ガーガー言うな」
A「や、や、やるよ!やってやるよ。今や、俺と同じこと考えている奴の方が絶対多いもん。俺たちが多数派だよ。いわゆる99%側だよ。その、みんなでやってやるよ!」
B「真面目に選挙に行くってことか?真面目に選挙に行くようにみんなを盛り上げるとか?」
A「というか、選挙行っても、入れるトコロ(政党)がないからな、ピタッとくる。だから、自分たちで政党でも作る・・・かなあ。それより、みんなでドンドン意見交換して、自分たちの力を実感できるようなことをしたいなあ」
B「デモとか集会とかか?そんなのだけじゃ自己満足で限界があるんじゃないか?もっといいやり方があるだろ?どうせやるなら」
A「どんな?まあ、そうかも。あと、ゼネストとかさ。オキュパイ(占拠)とかさ。とりあえず、思いついた方法で広めて、伝え合っていこうかなあ。」
-日々の生活-
A「やれやれ。たんかきっちゃたけど、とはいえ、まず夕飯の支度しないと。5時半からタイムセールだから今日はあそこのスーパーに寄ってこ。最近、店員減って、しかも外国人店員が多いよなあ。ちょっとコミュニケーションが・・・ああ、いかんいかん国際連帯、国際連帯。庶民はどこも一緒だな。こっちが仲間だもんな。」
B「しかし、アイツ、あんなこと言ってたけど、ホントにやれるのかよ。まあ、いい奴なんだけど、毎日忙しそうだし。俺だってわからなくはないけど、波風立てるよりは毎日頑張って、ちょっとでも給与の条件あげるっていうか、雇用を確保するのに必死だよ。余裕がないんだよ。なんやかや言っても、安倍さんもオレたちを悪いようにはしないんじゃないの?兵隊になる国民も必要だろう。アベノミクスで景気よくなってんだろ?社長、給料あげろよ!ストライキやるぞ。」