Funk! 「終わらない意思」の音楽として | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 どうしても観たくなって、ジェームス・ブラウン(以下、JB)の伝記的映画『get on up』(邦題 『最高の魂(ソウル)を持つ男』) を初日に観ました。小さな映画館でしたが音が良くて、ライブ場面は迫力があり、エキサイトしましたね。
 
 新人のローリング・ストーンズに急遽トリを取られる場面や、リトル・リチャードとの遭遇とか、(JB本人が牧師役で出ていた)『ブルース・ブラザーズ』のダン・エイクロイドがマネージャー役だったりとか、新しいベーシストとして「ブーティー(コリンズ)」の名前がすぐ思い出せない場面とか・・・この辺の音楽が好きな人を、くすぐるシーンも結構、挟まれています。
 
 「JB、でも人としてどうよ?!」ということはあるのですが、「あなたの音楽のジャンルは?」と質問されて、「JBの音楽だ。」と答えている通り、やはり、天才なのだなあ、と。一つの音楽を発明していることは確かだと思います。それは、もちろん、ブルース、ゴスペル、その他のブラック・ミュージックの結晶であるファンクという強烈なダンス・ミュージック。そして、それは、確かに誰がか指摘していた「終わらない意思」の音楽だと思います。

 イントロとかわかりやすいサビとかとっぱらってワンコード(一つの和音)かツーコード(せいぜい二つの和音)に、(これも映画の中で出てきたけど)すべての楽器をドラムのように捉えビートを重ねてグルーブを作っていき、いわば「永遠に気持ち良い」作り上げていくのがfunkであり、起承転結のあるポップスとは異なるブラックパワー、ソウル・パワーをもろに感じさせる、タフネスを感じさせる音楽、その典型がJBだと思います。
 
 そういう意味では、funkというのは、諦めない、前進する、タフに生きるオトナの音楽、といえると思います。
 キング牧師が暗殺された翌日に予定されたコンサートをボストン市長をも説得し、ライブを実施したJB。

 映画を見た勢いで、翌日はジミ・ヘンドリクスが聴きたくなってブルーズを集めたアルバムを聞いていました。ドロドロとしたブルースですが、このドロドロとしながらも、ジワジワと高揚させていく感じ、私も仕事、生き方で、追求していきたいと思います、もっとタフに、もっとファンキーに♪