「若い人は新鮮な発想をする」、のか? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 自分が若い時を思い返しても、その時々に面白いと思ったこと、これだと思ったことは、自分にとっては新鮮だったし、新しかった、と思います。

 例えば、ボブマリーの音楽を、30歳直前で聴いたのですが、それはそれは新鮮でした。「え~っ、こんなのあるんだ?!」っていう。

 だけど、そんなの自分が知らなかっただけで、友達の中には来日した時のライブを見に行った奴もいたし、ただ、ただ、自分が知るのが遅かったっていう話です。

 それと、同じように若い時に本当の意味で新しいことを発想する、ということはかなり稀だろうし、実際、なかなかであったことはありません。今でも、「若い人の新しい発想を聞こうよ」みたいな話が出る場面がありますが、だいたいは、「活性化していない局面をなんとか打開したい時のその場しのぎのアイデア」というところで、いわゆる「終わっている」状況ということも多いと思います。

 若いということはピュアであり無知であるゆえ、影響を受けていることの自覚もなく「世間擦れ」していることが多いと思います。もしくは、単に何にも知らないか。

 悪いとか、いいとかではなくて、それが若い、ということで「軍国少年」になったり、「特攻隊」に志願したりするのもそういうピュアの悪用を誰かが行うということでしょう。

 「若い人」に投げ出さずに、「自分」で、「これから」、「新しい発想」を作り出したいと思います。若い時も体験し、その後、もがきながら年をとってきて、今、ここ居るのだから。

 そのためにも、若い人と意見を交換したいし、同時に、もっと年上の先輩方の発想を聞くのも楽しいと思います。面白いオトナは80代になっても学んでいるし、自分を刷新していて新しい。全く「上から目線」なんてない、素晴らしい先輩たちと話をし、それを若い人に伝えていく、その中から、時代を切り開く新しいものを見いだせたら、と思います。