安保 55年前 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 5月19日、弁護士会館の講堂クレオで、「とめよう改憲と戦争、つぶせ裁判員制度」という集会を開催しました。そこで名古屋大学名誉教授の森英樹先生(憲法)に講演をしていただきました。

 その講演の中で、55年前の今頃、この霞ヶ関辺りは、騒然としていて何万もの人が、連日集まり、当時、三重の高校3年生だった森先生は、高校の教師のサジェスチョンもあり、生徒会代表としてカンパを集めて上京し、国会前の座り込みに参加した、という話をされていました。いろんな意味で隔世の感、ではあります。

 いわゆる60年安保の時代のことですが、日米の新安保条約を強行採決したのが55年前の昨日5月19日の特別委員会だったのです。

 今の安倍首相の祖父である岸信介首相の時代です。戦争をする国への道づくりを祖父が始め、それを孫が完成させる、というつもりなのでしょうか。森先生は、日本を米国と対等の大国にしたいという祖父の想いを受け継いでいるのではないか、と指摘されていました。

 しかし、そんな家庭的・家業的な話で、私たちや子供たちの時代の命に関わるようなことが決められるなんてたまりませんよね!安倍首相が第一次内閣のときから言っている「戦後レジームからの脱却」というのは、まさに「戦後的な価値」、つまり、平和主義、人権保障、国民主権などいうものを振り払い、あらたな強い軍国主義の国を作ろうという支配者としての野望なのでしょう。

 ここは、99%という数では圧倒的に勝る私たちが頑張って力を見せつけないと!昨日も国会前は、さほど人通りはありませんでしたが、近年では私たちも官邸前に20万人集まったという実績があります。やろうと思えばできるのです。

 この力の自覚をしましょう。韓国でも非正規撤廃等を求め、27万人規模のゼネストが行われ、沖縄では3万5000人が辺野古基地移転に反対し、大阪では戦時的な支配構造の確立と、市職員3万5000人の分限免職による労組つぶし橋下市長の都構想を粉砕しました。

 私たちの力を自覚し、力を見せつけ、力を発揮しましょう。それが民主主義です。