時間を旅する日常 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

1989年と1998年、バルセロナのサグラダ・ファミリアで亀と記念写真を撮ってきました。一回目は司法試験に受かったあとバイトして貯めたお金で行った始めての海外旅行。デイバッグとユースホステル、ユーレイルパスの貧乏旅行。二回目は、父がスイスで知り合った画家と会いに父母がマジョルカ島に行くというの追いかけて行って待ち合わせ。

あっという間に時は経ち、父もその父の友人も今は亡くなってしまいました。遡ることが出来ない時の中を、私たちは日々、一期一会の時間旅行をしているわけで、今日、この瞬間は二度とこない貴重な時間であり、二度ともどることの出来ない通過点です。

近頃は、一日も、一週間も、一ヶ月も、一年もあっという間に過ぎて行くのですけど、日々変わらないようで、少しづつ、あるいは、唐突に変化はおこります。子どもは成長するし、地震は起こるし、戦争が企まれたり。

1989年から1998年を経て、2015年の今日まで、バルセロナというかスペインの人々の生活も不動産バブルへの盛り上がりから、若者の失業率は40%以上の高止まりという厳しい変化を見せています。もちろん、日本も。そういう大きな時代の変化の中、その時代の私たちの生活と限定された時間の旅、出会いと別れがあります。

1989年の六本木や神戸で感じたバブルの感触、1998年に子どもが生まれた時の気持ち、2006年に娘が生まれ父を亡くしたとき・・・誰にでも、強烈に思い出す瞬間はあるでしょう。

同じような日常が続いているようで、ちょっとづつちょっとづつ変化する・・・全く変わっているように見えませんけど、サグラダ・ファミリアもあと10年位で完成するという話もあるような・・・。

ともかく、人生は折り返しなしの時間旅行。「あそこよかったな」とか「あれはやり直したかったな」と思っても過ぎ去る旅程。瞬間、瞬間を味わって、やろうと思っていることを実現するべく頑張って、充実した旅行をしましょう。ボン・ボヤージュ♩