「あ、テロリストかも!?」の時代 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 今月26日に始まる国会で、「新時代の刑事司法」という法案が審議されます。
 現在も既に権力による盗聴。もちろん、盗聴なんて言わないで「通信傍受」ですが、要は、電話もメールもやろうと思えば盗み聞き出来る、出来てる、ということです。裁判所の令状チェック?そんなの意味ないでしょう。

 その盗聴が、もっとやりやすく、もっと広い範囲でやれるようにする、という法律を作ろうってわけです。今は、NTTの職員が立ち会っています。
 法務省のホームページでは、立会いの意義として

  立会人は,傍受が令状に従って行われていることを確認したり,記録の封印を行うことなどによって,傍受が適正に行われていることをチェックする役割を果たします。
 そのため,立会人は,傍受の実施に関して,意見を述べることもできます。
 立会人に傍受をしている通信の内容を確認する役割まで負わせるのは適当ではありません。そこで,この点については,傍受した通信がすべて記録された上,立会人が封印して,裁判官が保管することにより,捜査機関がどのような内容を傍受したか,後から確実にチェックできる仕組みになっています。

と「今は」書かれていますが、この「立会い」を「なくそう」というのが一つ。
 
 さらに、「今は」法務省が、
 本法案の通信傍受は,その対象となる犯罪が薬物関連犯罪,銃器関連犯罪,集団密航の罪,組織的な殺人の罪に限定されており,そのように限定された具体的な犯罪があり,他の捜査手段がない場合に最後の捜査手段として行うものです。
って言ってたくせに、窃盗や詐欺などのありがちな犯罪名目でも認めるように「拡大」する、というのがもう一つの改正の趣旨です。

 関係ねえか・・。俺、聞かれて困ることないし。大したこと話してないし。別にヤバいことと関わってないし。
 と私も思いますが、何が、ヤバいことで、狙われるかは、相手(権力)の決めることなので、あなたの話にも興味があるかもしれません。

 というか、こんな時代、大事な話、つまり、私たちにとって大事な情報を伝え合うことは、権力にとっては邪魔なことで、そういうことを言いそうな奴は何らかの名目で「盗聴」されているかもしれません。

 逆に言えば、盗聴されそうなくらいの話、しましょうよ!ってことですけどね。その前に、そんな盗聴とか国家にだけ秘密を持たせるとか、そういういかにも軍事国家のような体制作りは、今のうちに反対して、つぶそう!ってことです。

 こんな軍事国家化、つまり「戦争する国」にするから「イスラム国」からも標的にされる訳で、これからは戦争当事国として「テロ」が起こることをヒヤヒヤしながら生きなければならない、のかもしれません。

 そして・・・そんな軍事国家に逆らうのは「あ、テロリスト!?」って扱われて、盗聴されるのかも。さあ、どうします?