国際社会に横行するテロリズムに対応する安全保障の枠組みの中で日本も人道支援を中心として積極的平和主義として「集団的自衛権」を行使しなければなりません。テロには屈せず毅然と立ち向かいましょう。
・・・なんて言葉に騙される程、私たちは愚かではないと思います。
そもそも、「テロリズム」とは何か?「安全保障」とは?「人道支援」の実質は? 「自衛戦争」とは? これらの「政府用語・マスコミ語法」をそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
テロはもちろん支援出来ません。「テロ」と規定された時点で、「支援出来ない勢力による暴力」とレッテルが貼られるからというだけでなく、それにより、もっと残虐な「反テロ戦争」の口実を与えてしまうからです。
もちろん、9.11後のイラク戦争で明らかになったとおり、「反テロ」とは侵略戦争の口実であり、いわば「自衛」の亜流が「反テロ」だと思います。
そもそも「自衛戦争」を他国領土で行うってどういう場合でしょうね?「自衛」というのは自分を守る、ということだと思うのですが、ここで「自分」とは誰か、そして、自分を守る「戦争」というのが、「私たち(つまり政府ではなく)」にとってあるのか、想定されるのか、ということです。守る戦争って・・・?それは攻撃ではないのか・・・
「安全保障」というのも、よくわかりませんが、結局は軍事力の行使ないしはそれを背景とした圧力ということで、具体的には戦争に至る場合もある、ということだと思います、「名目」はともかく。
昔、「ザ・ニュースペーパー」でやられていた「バイキンマンめ、暴力はやめろ~!、ア~ンパンチ!」というネタに多くの示唆を得ることが出来ると思いますが、どんな名目でも暴力は暴力、軍事は軍事、戦争は戦争。
今回、「イスラム国」を名乗る男は、「日本政府」と別に「日本国民」にもメッセージを発しています。「日本国民よ、イスラム国と戦うために2億ドルを拠出するという日本政府の愚かな決定の結果を見よ。72時間以内に政府に働き掛け、市民の命を救うために2億ドルを支払うという賢明な決定を促せ」と。
このメッセージをどう受け止めるか。私たちは、私たちの政府が武器販売を解除したり「侵略戦争」に踏み切ることを許していないか。私は、そういう「問い」と受け止めます。私たちが安倍政権の戦争政策を止めさせることが大事だと思います。
海外に軍隊(自衛隊)を派兵・駐留させるような自国の政府の戦争政策を止め、国際的に人々と連帯する試みを続けましょう!
