大学は死ぬのか | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 私を含む、ある年代以上の方には大学といえば、自由なキャンパス、というイメージがあるのではないでしょうか。「学問の自由」「大学の自治」それに裏打ちされた自由で許される空間としての大学キャンパス・・・。夢と希望に溢れ、何でも試せる場所と時期・・・。

 現在の大学は、まったく違います。

 2006年から09年の間に、大学のキャンパスに足を踏み入れたことをもって110名もの他大学の学生たちが逮捕されました。
 その後の裁判によれば、大学が雇った警備員らは写真で「入校禁止人物」を特定しているとのことです(私も入れない大学がいくつかありそうです)。
 夜間入構禁止、飲酒禁止、無許可の立て看板設置禁止、張り紙禁止、集会禁止、ビラマキ禁止、などの規則が多くの大学で定められています。

 立て看と張り紙に溢れた大学キャンパスなんて今は昔。巨大なビルと私企業のカフェテラスがあるクリーンで無機質な空間が大学の今の姿・・。そこでemployability(雇用される能力)なんてものを職業訓練所さながらに教え込まれることが目的となる学生たち。
 しかも、高額の学費とそのための借金(奨学金)と・・・。

 歴史的にも、大学とは学生や教師の組合(ギルド)が発端で、対権力的な自由という意味で、そこには学問の自由があった・・・はずだと思います。

 私が在籍したバブル期に向かう80年代の大学でも学費値上げ反対の闘争はあり、卒業試験はなくなりました。

 今の大学自体は、大学という本来の存在から考えると死に向かっているように見えます。だからこそ、「それはおかしい(怒)」と考える大学生が少しずつ現れてきているのも今。

 大学を取り戻しましょう!