もし政権を歌で批判したら? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 2014年大晦日の紅白歌合戦でのサザンオールスターズが、ちょっと話題になっているようです。『ピースとハイライト』という曲は桑田さんらしい素敵なメロディに乗せ、東アジアでの平和を願っている歌だと思います。一昨年のBlogでも書きました。
http://ameblo.jp/mfb1991/entry-11580889640.html

 桑田さんは、割と素直に今を生きるオトナとして感じたことを率直に表現したのだと思います。それが結果的に政権批判となるのは別に構わないのでは?

 そもそも、ロックバンドが政権や体制を、批判したり皮肉ったりするのは当たり前だったと思うのですが、多くの人の心にサザンオールスターズのこの歌が心にひっかかったとすれば、それはそれでいいことだなあと思います。サザンがロックバンドかどうかはさておき、さすが!って思いますよね。

 むしろ、何かしらずっと歌ってきて、時々、その歌の内容が、政治的だったり、社会的だったり一切しなくて、まったくかすりもしないとしたら、そっちの感性の方が不思議な気がします。

 感性が閉じていなければ、そして、心にひっかかることを歌おうと思ったら、時に政治的・社会的だったりするのが自然ではないかと思います。そうならならないとしたら、アーティストとして何かを避けているか(コマーシャルな自粛)、感性自体が閉じているか(洗脳による感性の欠落)のどちらかでしょう。

 ジョンレノンの『イマジン』やローリング・ストーンズの『ストリートファイティングマン』やRCサクセションの『サマータイムブルース』やブルーハーツの『チェルノブイリ』、最近でも斉藤和義の『ずっとウソだった』などなど・・・素晴らしいアーティストは時に、放送禁止ソングを歌ってます。ボブマリーやセックスピストルズとかも。

 だからって、政治的テーマの歌ばっかり歌っている訳ではありません。テーマは愛。レッテルを貼られるのも嫌なのでしょうけど、時に、何かしら「はみ出し」や「突出」を感じさせない表現なんて色気もないよなあ、と思います。
 レッテルを貼られることを恐れず、批判されることを厭わない、そういうアティチュードが魅力であり、大衆性を持つのではないでしょうか、セクシーな魅力として。もちろん、音楽として素晴らしい、というのがあってのことですが。

 それにしても平和の歌が政権批判と思われる時代なのですね。同世代としてしっかりしろよ、と言われている気がしますねえ。