カーティス・メイフィールドの反ヘイトスピーチ | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 年末ということで大掃除BGMとして色々かけているのですが、Curtis mayfieldの『live!』は名盤の誉れが高いアルバムです。このLIVEの一曲目、mighty,mighyという曲から、きちんと意味のある歌が全開しています。

  everbody’s talking about this country’s state
we get a new power every hour just about it every Christian fate
we’re killing up our leaders
  it don’t matter none black and white
and we all know it’s wrong and we’re gonna fight to make it right

 みんな、国の有様(政治)についてあれこれ話してる。
 次々に新しい力が生まれている、クリスチャンの運命?
 指導者を殺している
 黒人も白人も関係ないね 我々は間違いに気がついて、正しいことを行う為に闘おう!

みたいな歌詞です。熱気溢れるLIVE。ファンキーな演奏。ジミヘンもマネしているカーティスの小指の煌めくトリル奏法。

演奏も歌も素晴らしいのですが、それよりも歌の中味が素晴らしい。それがあっての演奏、という熱意が伝わってくる最高のパーフォーマンスです。

 人種差別というのはアメリカの有色人種差別の方がスゴいのか(ここのところアメリカでもデモ的状況が盛り上がっていますが)、それとも、日本における根強い脱亜入欧的アジア人蔑視差別の方がスゴいのか、はわかりませんが、自分たちの「場所」の「自分たちの問題」を当たり前のこととして取り上げるのがスマートだなあ、ファンキーだなあ、ロックだなあ、と感じます。

 ヘイトスピーチに対抗するのは、信用出来ない国家による法対策なんかではなく、こういう民衆的な智恵を使ったカッチョいい表現で大衆的な「獲得」と「包摂」を目指すことだと思います。だいたい、国が一番、ヘイトスピーチ=排外主義をやってんだもん、法規制なんか逆手にとられるだけでしょ。

 言論には言論で、なんて甘っちょろい意味ではなく、きちんと対決的に、国なんかに頼らないで、自ら、堂々と、闘おうぜ!って話です。
 ともかく、カーティスメイフィールドの『LIVE!』は名盤です。