共に生きる | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 それぞれ、個人的に、あるいは家庭的に、または、公的に様々な問題を抱えていると思います。富める者もそうでない者も・・・と言いたいところですが、やはり、そうでない者=貧しい者の悩みは、とりわけツライよなあと弁護士をやってきて実感します。ホームレスの人の借金問題、個人のサラ金債務整理・自己破産、さらに闇金との対峙(一日、50件くらいの闇金業者に電話をかけたり)、などお金に悩む人の問題の解決の一助になるようなことを多くの弁護士と同様、私もやってきました。

 依頼者には、相続で億単位の資産を相続した方もいれば、住居も確保できないホームレスの人、解雇された人、さらには、何千万、何億と借金を抱える人、様々な人がいます。

 「人生、お金じゃない」・・・そうだとは思います、というか、そうあるべきだと思います。しかしながら、今日の現実は、むしろ、お金に人生が振り回されている、という人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

 人間関係の悩み、健康に関する不安、刑事だと身体拘束にかんする不自由など、もちろん「問題」のパターンは様々です。

 しかし、経済=お金に規定されていることは現実、何をするにせよお金がかかるのです。

 多額の納税に迫られながらの遺産分割ももちろん悩ましい。そこの本質にあるのも親族間の感情のようでいてやはり経済。離婚を考えても、先のこと=自分の生活の展望(収入)が見通せないとなかなか踏み切れない。賃料不払い、だけど、引っ越す費用も出ない。逮捕され起訴された、保釈で出たいけどお金がない、被害者に示談も言い出せない。

 「人生、お金じゃない」・・・とは思うのですが、私には、弁護士として、いったい何が出来るのだろう?と思ってしまう時もあります。本人が悪いのではなく、この世の中全体のあり方があまりに歪つなのでは?と思う時があります。

 しかし、あきらめるわけにはいかない。手を携えて、ツライ時を共に生きていきましょう。抱え込まずに、率直に、話し合いましょう。今更、カッコつけても仕方がない。話してみれば、辛いのは自分だけではないとわかる「ああ、お前もか」と。じゃあ、一緒に頑張ろうよ♪って。仲間として。そういう繋がりが大事だと思います。