月曜日の講演「戦争は自衛の名で始まる」用のレジメ&年表を作っていたら、何だかな~、という気持ちになってきました。
私が、弁護士になったのは1991年ですが、それから、今日まで、「ある観点」で切り取るとどういう時代の変化があったかという年表です。
92年 PKO協力法成立
94年 朝鮮危機
97年 ガイドライン改定
99年 周辺事態法成立
01年 9.11 テロ特措法 自衛隊インド洋派兵
03年 イラク侵略戦争 有事関連3法成立
04年 自衛隊イラク派兵 有事関連7法成立
07年 改憲手続法(国民投票法)成立
09年 自衛隊ソマリア派兵
11年 3.11 「トモダチ作戦」
13年 ガイドライン再改訂に合意 特定秘密保護法成立
14年 7.1閣議決定 集団的自衛権行使容認
この間に、盗聴法とか国旗国歌法とか・・。どんどん憲法9条がないがしろにされ、軍事体制国家のための法律が成立しきてきた、これが、私の弁護士歴と重なる日本の歴史ということになります。
これは、いくらなんでも酷くないか・・・私は、90年代から2000年代にかけて、「憲法フェスティバル」という集会の実行委員長を務めていた時代がありました。日本国憲法の平和と民主主義の精神の裾野を広めようというものであり、多くの仲間とそこで知り合い、議論し、活動してきました。
しかし、そのような活動と真反対に時代は進みました。20年超の月日をかけて、戦争放棄の国は、少しづつ軍事体制を整え、既成事実を作り、「戦争する国」に変貌を遂げようとしてきているのです。
護憲、という言葉の響きが過去のモノのように感じます。ある時代から「改憲阻止」という動的なスローガンの積極性・対攻撃性がしっくりくるようになりました。
憲法改正や戦争という言葉の持つリアリティは、かなり変わったと思います。今年の流行語として「集団的自衛権」という言葉があげらています。かつては、タブーとされていた軍事的な言葉が跋扈する時代になっているということです。そんなことに慣れてしまうのか・・・。
鍋の中で水からゆっくり茹でられているカエルのように私たちは動けなくなってしまうのか・・・そういうわけにはいきません。
ジャンプ! 鍋から飛び出し、鍋をひっくり返しましょう。皆が反対すれば、戦争は出来ません。
War is over,if you want it
