「京大ポポロ事件」から考える。 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 京都大学に公安刑事が潜入したところを大学生らに発見され、取り押さえられました(11/4)。京都大学当局も、早々に「本日、警察官が無断で大学構内に立ち入ったことが分かりました。事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾です」と表明。「大学の自治」を侵害する警察権力の暴走として、かつての「東大ポポロ事件」を彷彿させることから「京大ポポロ事件」と呼ばれ始めています。

 イマドキの大学生もやるなあ。大学の父母会だとか、学内、集会・ビラマキ、飲酒禁止とか、なんかヘンな商業施設みたいに成り下がっているだけかと思いきや、きちんと危機感を持って、やるべきことをやる大学生も居るということだと思います。

 大学生って、私たちの頃(80年代)でも、まあ、そこからはオトナ、って感じではありました(よね?)。自分で考え、自分で責任とって未来を決める、というような。まあ、バブル期手前の「レジャーランド」と揶揄された時代ではあったけど、それでも、大学のキャンパスには、自由(と責任)はまだ、あったと思います。

 それにしても、大学に在学生以外が「侵入」した場合、法政大学などは、2006年以降だけで110人以上が建造物侵入罪で逮捕されています。京都大学に「侵入」した公安刑事も「建造物侵入」になっちゃうんじゃないの?警察が勝手に大学に立ち入るなんてとんでもないことだと思います(法政大学みたいに大学当局は自ら呼び込んでいたりするのは問題外ですが)。

どこかしら、世間一般、警察は正義、その警察が行動するには正当な理由があって監視されるのが悪い、みたいな偏見があるような気がします。偏った思想と活動家がいそうだから仕方ない、みたいな。

 まあ、私も富山大学からは名指しで追い出されたクチですけどね。
 http://ameblo.jp/mfb1991/entry-11570271374.html私にも追い出されてしかるべき理由があった、のかしらん?
 自分は偏っているのか・・・たぶん、そうでしょう、たぶん。というか、そういう自己認識は出来ているからどうかなあ。黙々と現状に従っている、という意味で、現体制に受動的に偏っている自覚なき人たちも結構いる気がするんだけどなあ・・・。


 たかが大学、されど大学。自分の子どもも後、3年後には大学生になっているかもしれない。大学はどんな場所になっているんだろう?大学の自治や学問の自由はどうなっているんだろう?
 どうすべきなのだろう、「かつての大学生」の私たちは?