私たちは、ついつい自分の「ちょっと前」の現実の中で生きがちです。いや、生きよう、それでやり抜けようとしてしまいがち、というか。
しかし、現実は、ドンドン変化しています。10年前、さらには5年前と今では、私たち生きている「歴史的な位置」は全く異なっています。
インターネットがここまで普及したり、駅の改札に駅員がいなくなったり(古過ぎ?)、街の公衆電話がドンドン減っちゃったり、ノートパソコンの値段が変わったり・・・。
2008年の9月の「リーマンショック」から、いわば恐慌情勢に入りました、給与水準は、下がる一方、消費税は上がり、さらに上がる予定です。
そして、3.11の地震、そして福島第1原発の事故も起こっています。常に放射能の具体的な恐怖に晒される世界に東日本は変貌しています。
そして、そして、本年7月1日に、閣議決定による「自衛の名を借りた戦争をする国家」宣言の時代に突入しています。
「ちょっと前」にこんな時代が、これほど迫るとは多くの人が予想してなかったのではないでしょうか。3.11の翌週、晴れ渡った空を見上げながら、「この空は放射能に汚染されている」と思いました。SF的感覚。そして、目の前に戦争が迫っている、この感覚も、時代の急速な変化を感じざるを得ません。
それでも、私たちは生きていかなければなりません。「今の」現実に照準を合わせて。厳しいことです。「ちょっと前」の感覚や価値観、そして、ノウハウも役に立たないかもしれません。
時代の変わり目でしょう。そして、時代を主体的に切り開く時、とも思います。私たちによる大きなデモや大衆行動も増えてきました。
「ちょっと前」を踏まえつつ、新しい時代を自ら作り上げるべく、この新しい情勢の大波を皆で乗り切りましょう。「ちょっと前」ではなく「今の」波を掴むのです。
