新しいライフスタイルと集団的自衛権 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 本屋に行くと、ノマドライフに代表される新しい働き方、生き方、暮らし方についての様々な本が並んでいます。私も興味があるので、かなりの数の本を読みました。既存の価値観・スタイルから抜け出して、という意味で、現状の世界のあり方に対するアンチテーゼであり、その意味で、可能性と新しさを感じさせますし、何よりも、現実的に、私たちや私たちの子どもの世代には「新しいライフスタイル」が「本当に」必要なのだと思っています。

 というか、新しい生き方(ライフスタイル)なしには、生きていけないほど世界はデタラメにされつつある、ということです。

 ですので、新しいライフスタイルは必要だと思います。ただ、それは、逃避的や受動的な、いわば「対処療法的な弥縫策」としてのスタイルではなく、より積極的・主体的(革命的)に世界にアプローチするスタイルであってもいいのにな、と思います。

 あまりにも、分野というかカテゴリーが分離しすぎているような気がするのです。それは、例えば、そういう「新しいライフスタイル」と「戦争・原発をどうするか」という分野がです。お互いが接していない、というか・・・。

 私の中では、いずれのテーマも「現実を生きる」という日々おいてなだらかなグラデーションで繋がっています。多くの皆さんにとっても、本当はそうなのではないでしょうか?

 99%の大衆である私たちが生きて行くのが困難であるが故の「新しいライフスタイル」の提言だし、それ故のブームだと思いますし、それは、とてもいいことだと思います。ただ、生きていくのが困難なのは、1%側の人々の利益追求による過激化する戦争への意欲(ガザ、ウクライナ、日本等の状況)と、99%の命等を無視した政策の強行(原発再稼働、残業代ゼロによる8時間労働制の廃止策等)にあるわけです。

 そのことを無視して、「新しいライフスタイル」を謳うのでは、あまり新しくない、体制内的なNewerなだけ、という気がして新鮮味は今ひとつです。

 この分野だけ、このテーマだけ、で誰も現実を生きていないはずです。新しいライフスタイルを実現する為に、戦争を止め、放射能まみれの世界にしないことが必要でしょう。

 ノマドで、新しいローカル主義で、コーチングの手法・思想も取り入れつつ、スマートに、かつ、泥臭く、政治的な分野にもコミットしていく、のが、本当に新しいライフスタイルだと思います。避けていては、取り込まれるだけでしょう。