人生ゲームのリアリズム | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 「人生ゲーム」は、一度や二度やったことはあるのではないでしょうか?スタートから出発し、仕事を選び、家族が増え、保険に入ったり入らなかったり、失敗したり、成功したり、分かれ道を選び、最後に人生の清算を・・・みたいなゲームです。
 
 ゲームにおいても銀行(金融)の力が大きいところからすると、帝国主義段階に入った資本主義体制における「人生」がベースになっているんだろうなと思って調べると、まあだいたいそんな歴史ですね。アメリカンベースで。
 山あり、谷あり・・・のはずなんですけど、今、現実の方がスゴ過ぎて「ああ、平和な時代の設定なんだなあ」と思ってしまいます。

 「集団的自衛権行使で戦争に動員されて10回休み」とか「原発が爆発して移住を余儀なくされる」とか、「仕事が10回目の更新がなされず雇い止めになり、振り出しに戻る」「ルーレットの目が7で止まったら革命で銀行を解体する」みたいなマスはありません。

 そう思うと、今やリアルな人生の方がずっとずっと危険でスリルに満ちあふれています。「人生ゲーム」自体は「うまくすると(個人的に)大成功するかも♪」という、いわゆる「アメリカンドリーム」の具現化でしょう。実際の人生の確率よりも成功率が高いところがミソで、この「うまくすると成功するかも」という「夢(ドリーム)」がコマを進む原動力というかワクワク感で続いているだと思います。

 しかし、今の私たちの生活は・・・旅客機に乗っていても撃墜されるなんて!むしろ、人生ゲームのような平和な設定にリアリズムはありません。

 それでも、子どもたちは「人生ゲーム」が好きです。人生にワクワクして、夢を持っているだと思います。
 ワクワク夢のもてる現実世界を設計する責任が大人にあります。そして、力もある。みんなで、マス目を進みましょう。頑張りましょう!